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スピッツの「ひみつスタジオ」が良すぎたのでもうブログ書く

スピッツの「ひみつスタジオ」がついにリリースされましたね。
もう今日の仕事中のBGMはこれに決めていた(リモートワークなのでBGM流しながら仕事しています)のですが、あまりにもこのアルバムが良すぎて仕事にならないので泣く泣く音楽を止めて仕事していました。

いや、ほんと、なんなの。このアルバム良すぎるんですけど?音楽聴いてなにか文字を書こうってなったのも十何年ぶりなんですけど。
スピッツは昔から好きで、かれこれ四半世紀以上ファンをやっているわけだけど、史上最高のアルバムを更新してくるとは思わないじゃないですか。デビュー30年超えてるバンドですからね。ファンだけど、好きだけど、そこまでの期待はしてなかった。

普段生活している中でいろんな歌に触れて、そのうちいくつかのアーティストを好きになって、ガッツリ聴き込んで追いかけて、何年も何年も追いかけて、いつのまにか追いかけなくなってしまうことってあるじゃないですか。嫌いになったわけじゃないけど、追いかけなくなってしまう。

もう40代にもなると、自分の感性が追いついていかないんですよ。感性のピークだった10代の頃ような感動にはもう出会えない。追いかけたくても追いつけない。そんな年老いてもなんとか追い続けられたのがスピッツだったんですよ。

「ひみつスタジオ」には10代の頃のあの感動があった。実家の木造3階建の3階にある自分の部屋で、CDラジカセで音楽を聴いていたあの情景があった。1998年の春、初めて買ったCDはスピッツの「フェイクファー」だった。それを聴いた時の、若さと初めてを掛け合わさないと感じることのできないときめきがあった。だからブログを書きます。

曲の感想とか

1. i-O(修理のうた)

最初のイントロ5秒でもうアルバム買って良かったと思わせてきますね。5秒で元は取った。サブスクで聴いてるんで元取るとかないんですけど。ちゃんとお金払いたい申し訳ない。
1曲目からこれぞスピッツ!という曲、そして歌詞。これはスピッツです。

2. 跳べ

2曲目はアップテンポでロックな曲がきます。スピッツのヒット曲しか知らない人たちからすると、「これがスピッツ?!」という感じかもしれませんが、スピッツファンからすると、「むしろこれがスピッツだ!」と言いたい。1曲目で鷲掴みにしたハートを2曲目で鷲掴みにし直してくるんですよ。なにこのアルバム、最高か。

5. さびしくなかった

もうすでに2曲聴いた時点でやばくて、そこから「大好物」「美しい鰭」とシングル曲が2曲続いたあとにこれですよ。

さびしくなかった 君に会うまでは

スピッツ/さびしくなかった

歌い出しでめちゃくちゃ揺さぶってくるじゃないですか。やばい。
でもまだこの時点では、このアルバムは本領を発揮してなかったんです。

6. オバケのロックバンド

「ひみつスタジオ」を史上最高のアルバムにしたのはこの曲の存在が大きい。スピッツ自体をテーマに歌った曲は他にも「1987→」とかがあるけど、この曲はメンバー全員が歌ってる。スピッツ史上初。普段歌わないメンバーが歌っていて、なお完成度が高い。

これってすごくないですか?この間ヨルシカが n-buna の初ボーカル曲出してて、あれもすごいなぁと思ったけど、スピッツは30年以上活動しているバンドだからね。30年以上やっててまだ新しいことやるの?スピッツのアルバム曲が Twitter のトレンドに載ってるの初めてみたよ。

歌詞がまたね、それぞれのメンバーが歌ってる歌詞が、そのメンバーが歌わないとダメなようになっていて、スピッツファンだからこそそうわかるようになってる。このアルバムには10代のころ初めて買ったCDを聴くような感動があるけれど、この曲はスピッツファンだった数十年がなかったら感動できないようになっている。なにこれ、この感動に名前をつけたい。ずっとスピッツが好きで良かった。

8. 未来未来

オバケのロックバンドのあと、スピッツらしいナンバーである「手鞠」を聴きながらゆっくりゆっくり消化しているところに、またぶっこんでくるんですよ。スピッツってそんなやつだったっけ?

この曲は、「こんなスピッツもあった!これもスピッツだった!」って思い出させてくれる、そういう曲です。
大学の頃にヒップホップが好きな子と付き合ってたとき、たまたま学食で「メモリーズ」がかかって、「これって誰?」って聞かれて「スピッツだよ」と答えたらめちゃくちゃ驚いてて、でもサビで「ホントだ」ってなってたのを思い出しました。

11. ときめきpart1

この曲もそうだし、「紫の夜を越えて」だったり、「手鞠」だったりこの次の「讃歌」もそうだし、このアルバムは王道スピッツみたいな曲がすごく多い。じゃぁ遊びの曲がないかって言うと、「オバケのロックバンド」があって、「跳べ」とか「未来未来」みたいなファンだから知ってるスピッツがあって、それが全部ものすごく完成度の高いスピッツなんですよ。

そんなアルバムを頭から聴いていて、ずっと抱えていたこの感情が「初めてのときめき」だったって思い出させてくれるのがこの曲です。曲の構成まで神かよ。

まとめ

もうほんとに、音楽聴いた感動のまま文字を打ってるので酷い文章になっているかもしれないけれど、この文章は今この瞬間しか書けないと思うのでこのまま公開します。

スピッツを好きでいて良かった。

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