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「ジェンダーバイアスをなくすべき」というジェンダーバイアスの話


少し前に、というか、頻繁にジェンダーに関する問題は起こっている。
Twitterなんかでは学級会のように意見が取り交わされている。キャッチボールよりドッジボールというか、私見のぶつけ合いともいうかもしれないけど。

個人的には「いいジェンダーバイアス」や「許容範囲内のジェンダーバイアス」はあると思う。
だってその基準は主観だから。
「全部だめ!」も「全部オッケー!」も主観だから。

「女の子が選ぶ色は赤やピンクだろう」というのも、まあ、そういう主観の人が多くて一般化したものだろうし。
少なくとも「不思議の国のアリスもシンデレラも青いドレスを着ているけど、女の子は青を選ばないといけないの?」と思っていた人からすれば、「赤でもいいんだ!」と喜ぶべきことだったかもしれない。

だから、主張するのなら結論は「ジェンダーバイアスをなくせ!」ではなく、「気にすんな!」とか「強要すんな!」でいいと思う。
使われなくなったら勝手に廃れていくから。
チョベリグなナウいアベックと同じようなもんだから。

というか、そうじゃないといわゆる『女らしさ』を自分で選んで楽しんでいる人を否定してしまうだけでなく、自らの「好き」の価値観も疑うことになってしまうよ。
「ところ変われば品変わる」というように、立場が変わればあなたも否定や非難されるかもしれないんだから。
しかもそうなってしまうとあなたの言い分なんか聞いてすらもらえない。

「あなたの価値観に良いとか許容範囲とかなくない???」って急に言われたら、いやいや待て待て!ってなるでしょ?
それとこれとは話が違うって? 違わないんですよ、ところ変わればね。
むしろそんなふうにごねればごねるほど、相手も頑なになって批判してくるのですよ。

ところでこういう話題が盛り上がると、「『ジェンダーなんちゃらは良くない!』って顔真っ赤にして言い出す奴ってこういうやつだよな」「言いそうな面してるよな」ってバイアスかけられているの皮肉ですよね。
こういうのも、ところ変われば何とやら、ってやつなんでしょうか。

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