UFMF(あんたフェス)を終えて

2023 年 10 月 8 日、大阪・寺田町 Fireloop にて akatobi くんが主催する音楽フェス UNTITLED FURRY MUSIC FES が行われました。うちの菱持さくらは、monakaドラマースペシャルバンドキーボーディストとして出演しました。

(開催直前、UFMF の広報担当(?) しーた。 くんの X (旧 Twitter)スペースで『覚えやすい略称を考えよう』という話題になったとき、僕が思い付きで言ってまさかの本採用となった)#あんたフェス で X を検索してみると、イベントの盛況を感じていただけると思います。数字を見ても、想定を大きく上回る 70 名の動員があったそうで、ケモノ×音楽のコミュニティの成長を感じました。

ステージの内容に関しては、相変わらず多種多様で本当に刺激的だった。どのバンドも akatobi くんの期待に応えるようにきっちり仕上げていて(CLOVER HILL だけは漫談しに来てたらしいけど)素晴らしかった。Fireloop のスタッフの皆さんも各バンドの要望にしっかり応えていて、音響も照明も完璧でした。本当にプロの仕事。monaka については、さくらちゃんは演奏面での課題を残しつつも、バンドとしてはイベントの中でそこそこエッジの効いた存在として、爪痕を残したんじゃないかと思います。

あんたフェスを終えて、akatobi くんが X で想いを綴っています。

『人はいつ死ぬかわからない。だから記憶に残る時間を作りたい』という想いとして受け取りました。その想いはちゃんと実を結んだんじゃないかなと、打ち上げで出演者たちと語り合ったことを思い出しながら確信しています。きっと記憶に残り続ける、最高の一日でした。本当にありがとう。

大切な人が亡くなったとき、その人との別れに何を想えるか、振り返って誇れる自分でいられるか。自分が亡くなったとき、残される人に何を残したいか。友人を亡くして、そんなことを考える時間が増えました。

対話の機会を失うことが、人の死が残される人に与える残酷さなのだと痛感したのです。残された自分は友人ともっと対話すべきだったろうし、友人の想いを十分に理解できない距離にいる自分にとって、友人の死は本当に残酷だった。その体験から、不器用でも、誠実に想いを伝えることで少しでも人の死の痛みや恐れを和らげることができるなら、それを続けていくことが生きる意味そのものになるんじゃないかなと考えるようになりました。

もう一つ思うのは、同じ趣味の軸を持ちながら多様な考えの仲間と交流できる、ケモノ×音楽のコミュニティは自分にとってとても尊いということです。互いにリスペクトできる土台があって、その上で自分の考え方を鮮明化させ、また違った考え方を吸収してアップデートしていける。歳を重ねると、いちいち説明しなくても分かってもらえる居心地の良いコミュニティにばかり属するようになってしまいがちだけど、ここは本当に色々な考えの人が集まって仲良くやっている、貴重な場所なのです。

そういう尊い場所を、作り上げ、引き継ぎ、支えてくれる人への感謝を忘れずにいたいです。イベントの最後に、akatobi くんや 篝火サンサム くんが伝えてくれた感謝を、自分たちも発信していきましょう。

ご興味ある方、次回も是非ご参加ください。それではまた、次回のあんたフェスで。

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