全身麻酔で抜歯。小2の【過剰歯】入院体験談①
不発弾のように厄介な歯。
「過剰歯(かじょうし)」をご存じだろうか?
「過剰歯」とは名前の通り、通常の歯の本数より余分に生えたり、生えずに埋まっていたりする歯だ。発生原因は不明らしい。
実は、私も息子も「過剰歯有り」の状態で生まれてきた。
どのくらいの割合で過剰歯の人がいるか分からないが「親子2代で」という人は、そういないのではないだろうか。
この過剰歯の話を人にすると「え?少ないより多いほうが良くない?」と、ミルクボーイの漫才のつかみのような反応をされることがままある。
中には本当に「歯なんか なんぼあっても良いですからね」というケースの人もいるかもしれないが、私や息子に関しては「過剰歯が写っているレントゲン写真を拝見しましたけれども!これは取るのが1番良いですからー!」と医師から手術を勧められた。
そんな「なんぼあっても良くない歯・過剰歯」を昨年9月に、小2の息子(8歳)が取り除いた。
大学病院に入院し、全身麻酔をして…だ。
忘れないためにも、過剰歯発見からサヨナラするまでの半年間を書き留めておこうと思う。
●2023年初頭、過剰歯発見。
「ここに影があるの分かります? これ、永久歯とは別の余分な歯ですね」
息子のレントゲン写真を指差しながら、かかりつけ歯科医の説明を受けた2023年初頭。
自分が幼少期に受けた「過剰歯」の説明を親になってから、もう一度聞くことになるとは…。
あぁ、本当に変なところばっかり遺伝してしまって息子に申し訳ない気持ちと、大学病院の紹介状を渡され「うげーー」という気持ちが混ぜこぜになる。
ちなみに私自身は過剰歯を約30年前に抜いた。というより、上あごの奥から2本採掘してもらった、と言ったほうがしっくり来る。
令和の歯医者さんに言ったら「ありえない」と思われそうだが、当時2本もの過剰歯を私は近所のかかりつけ医で手術してもらった。
きっと今だったら速攻、大学病院送りの症例だと思うのだけど、局所麻酔でかかりつけの先生が頑張ってくれたのだ。あぁ、懐かし。しかし、術後めちゃ痛かったなぁ…。
私の歯の話は置いておいて、息子の話に戻そう。
紹介状をもらい、覚悟を決めて大学病院に問い合わせてみると「何科の受診希望ですか?」と聞かれ、うろたえる。
(え…そんなに歯にまつわる科があるの?口腔外科?小児歯科?矯正歯科…??えぇ!?)
書いてもらった紹介状の封筒には病院名しか記載がなかったため、一度電話を切って、かかりつけの歯医者に電話して「何科を受診すれば…?」というターンが発生してしまった。
大きな病院への紹介状を書いてもらったら「◯◯科」まで書いてあるかをきちんと確認すべきなんだな…と学ぶ。
診察予約が取れたのは電話した日から約1ヶ月後の平日、ピンポイントな時間帯だった。
くぅ〜〜〜!
予約取るのもスムーズにいかねぇぜ…。
※ここからどうしても湿っぽくなりそうなので、ところどころ大好きな芸人さんの歯にまつわる投稿を埋め込んでいきます。
●診察&検査
初めての大学病院での診察。レントゲンを撮り、別日にCT撮影。こちらとしては1日に一気に検査を進めてほしいところだが、そうはいかないのが大学病院という場所なのだと思い知る。
検査を終えたら、その2週間後に今後の治療方針を話し合う流れになった。
過剰歯の状態によっては「このまま経過観察の場合もあるのでは…」と少し期待して治療方針の話し合いに臨んだが、その期待はガラガラと音を立てて崩れていった。
主治医「(息子さんは)前歯の裏から鼻にかけての上あご部分に過剰歯が1本、埋まっている状態です。急激に歯が動くことはないかと思いますが、もし動き出したら鼻の奥を突き破る可能性があります。ですので、数ヶ月以内に全身麻酔での抜歯手術をおすすめします」
(ええええええ!!!
鼻のほうに突き破って生えてくるかも…とかマジかよ。動くか動かないか分からないって、不発弾すぎる…)
もう、ここからは手術までの段取りや手術日をいつにするかの擦り合わせの時間となった。
この時点で、5月。
どうせなら子どもが夏休み中に手術を済ませられればと思ったが、もう8月は予約が取れないとのことで9月になった。
みんな考えることは同じか…。
致し方無し…。
〜気が向いたら、つづきの②執筆・更新します〜
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