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地味女がギャルカフェに行った話

何も気にせず外出できるようになったら、どこに行きたいか。

基本インドア派な私でも、いくつか行きたい場所が頭に浮かぶ。その中でも、もう一度行きたいお店が渋谷にある。

それは、渋谷のど真ん中にあるギャルの聖地「109」…ではなく、もうひとつのギャルの聖地「ギャルカフェ 10sion( https://www.galcafe.tokyo/ )」だ。

「10sion」と書いて「テンション」と読む。そんな店名からしてアゲアゲな場所があることを知ったとき、私はウズウズしていた。

ここに行けば、ギャルが接客してくれるらしい。
可愛いギャルと一度くらい絡んでみたい…。
でも、ちょっと怖い…。

「GALS!」より「ちびまる子ちゃん」信仰の、地味系30代女が「ギャルカフェ」に足を踏み入れた日のことを今更ながらレポートする。

【2019年11月某日】

コロナの「コ」の字もなかったこの頃。
仕事でたまたま渋谷に来ていた、関西の女神Cさんと合流し食事。「この後、ギャルカフェに行ってみたい」と打ち明けたら快諾。
二次会的な感じで2人で、あげぽよしに行くことに…。

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1Fにある看板。
接客してくれるギャルは花冠をしているのか…?
マラカス? タンバリン…? 歌を強要される…??
そうなったら何を歌うのが正解?あゆ…?安室ちゃん??DJ OZMA?(古)

昭和脳をいくら回転させても正解は分からない。
まだ見ぬテンション内のテンションについていけるか不安になる。

エレベーターを降りると白いドアが立ちはだかっていた。私の中で、EXIT兼近ボイスがこだまする。 

行くしかナイトプーーール!!!!  

いざ入店

「いらっしゃーい♡」

花冠もしてないし、マラカスも持ってなかったけど顔が小さくて、とてつもなく可愛いギャルが目の前に現れる。ゆきぽよに似ていた。

一緒に行ったCさんが、大きなスーツケースを抱えていたため「ここ置く?あずかるよ♡」と出会って1分もしないうちに優しい気遣い且つ気さくな対応をされ戸惑う。

「お店はじめて?ここ座んなよ〜♡」

気さくなのもそのはず、この店内に足を踏み入れたら「敬語禁止」なのだ。

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この店に入った瞬間に、みんなトモダチ だが時は経ち…♪って感じの振る舞いが求められる。

Cさんとは仕事がきっかけで出会ったため、仲良くなってもお互いなんとなく敬語だった。でも、ここでは敬語が使えない。やばたにえん。

「な、何飲む?」「えー、そっちは何飲む?」と探り探りのタメ語。中学生の初デートみたいな「よそよそしさ」を渋谷のど真ん中で炸裂させることになるとは。ワラ

ちなみに店内はカウンター席のみ、10席前後。ウチらが入店した時には男性グループが2組いた。今のところ、店内で歌っている人はいなさそうで一人ホッと胸をなで下ろす。

席に座った後、お店のシステムについていろいろ説明してくれたけど、店内のメニューが気になりすぎて、私はほとんど聞いてなかった。

メニューの各コメントがパない。

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まずは、ぶっとビールを頼んでみた。

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そして乾杯の音頭もギャルカフェルールにのっとり、元気に「ちょりおつ〜!!」

このへんから、ほろ酔い&恥じらいテンションの私は、カワイイギャルとCさんの話に聞き入る。

Cさん「ネイルかわいい〜♡」
ギャル「え〜!お姉さんのネイルもカワイイ♡」
Cさん「髪エクステ?」
ギャル「そ〜。つけたばっかりなんだー」
Cさん「カワイイ〜♡」

カワイイ2人のキャッキャしたしゃべりをずっと聞いていたい…。
たまに、こんな私にも話を振ってくれて「女性のお客さんって、あんま来ないからうれしー♡」とか笑顔で言ってくれる。「めちゃジワる♡」と言いながら話を聞いてくれる、気遣ってくれる…。

最高やん、ギャルカフェ…。

キャバクラとかでお金を落とすおじさんの気持ちが、そこはかとなく分かった気がした。

全日本ギャル検定

このお店では、申し出れば全日本ギャル検定が受験できる。80点以上をとると認定証がもらえるらしいので、傾向と対策も何もわからない状態だけどCさんと一緒に挑戦してみることにした。

まずはセンター試験さながらの、マークシート式解答用紙が配られた。

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3択なのね〜、ふむふむ。
解答用紙を見て、初めてこの検定が2級であることを知る。問題用紙は門外不出。ギャルにまつわる割と真面目で難しい問題ばかりだった。
「問。以下から109と同じ年齢の女優を選べ。」的な。
あ、これだけでも情報出したらギャル達、激おこぷんぷん丸かな…ごめん。

確か試験時間もしっかり計測してくれていた気がする。試験が終了して、問題用紙と解答用紙を渡すと早速丸付けしてくれて、回答用紙のみお戻し。

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意味をきちんと把握していないのに、なぜだか嬉しい「よいちょまる!」の文字。しかし、認定証がもらえる80点には届かず…!!!ぴえん。

ちなみに一緒に行ったCさんは70点で、同じく認定証には届かず…!2人して残念まる!!!

テキーラローズ

認定証もらえず、悔しさと悲しさと名残惜しさで「もう一杯飲んじゃおうかな〜」という私におすすめしてくれたのが、ギャル界隈では有名だというパリピ酒「テキーラローズ」(https://luline.jp/magazine/21463 )

もちろん私は初耳のお酒だったのだが「テキーラにしてはアルコール15度と低め。いちごミルクみたいな味がして、超美味しいよ♡」という呑ませ上手すぎる言葉を聞いた瞬間に、私は「それ、飲む」と言っていた。
おそらく令和一、調子乗った瞬間だった。

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やってきたテキーラローズ。
マジで見た目はいちごミルクだ。あげみざわ〜↑↑
でもこのカワイイ見た目に騙されてはいけない。なんてったってテキーラだ。

(タラッタタ タタ タンタン♪ タラッタタ タタンタン♪)
あのテキーラソングが脳内を駆けめぐる。パリピの人はテキーラ飲む時、どんな歌が流れるのだろうか。

なんて思いながら、人生初テキーラをそっと口に流し込んだ。

ふ、フルーティー!!飲みやすい!!!
言われなきゃテキーラだって分からん。これは怖い…!!!
 

と思った瞬間「あーーー!!!!明日、健康診断だ!!!」と、バイブスいと下がりけりなことを思い出す。

そのことを伝えると「えー!このタイミングで?!ヤバくない?大丈夫??」とギャルに心配されたが、その時点でぶっとビールも腹の中に入れていた私は「とりま、なんとかなるっしょ」と笑い飛ばした。

私がテキーラローズに舌鼓をうつ中、カウンターに同じく客として来てたお兄さん方とCさんがみるみる仲良くなっていた。でも、さすがに初対面の客同士は敬語を使うよね。あは。

そんなお兄さん方から「ボクら、日サロで働いてるんでお姉さん方も焼きたくなったら来てください!」と言われる。正直、見た目はちょいコワEXILE系?って感じだったけど、話してみたらいいヤツじゃーーん!!!という典型的なメンズだった。あと一杯テキーラローズってたら、調子乗って彼らと肩でも組んでいたかもしれない。

そんな言葉を背にしながら、名残惜しいが店を出ることに…。

延長&私がテキーラローズを飲むというイキり行為をしたため、2人で15,000円前後だったと薄〜く記憶している。もうこの辺の記憶は、申し訳ないけど薄いっす。もう甘くて美味しいテキーラ入っちゃってるから…。

「またねー♡気をつけてね〜」

エレベーターの前までお見送りしてくれるギャルたち。神。

(マジで、あげぽよエデンな場所だった…。)

店を出た後も、すがすがしい幸せな余韻が続く。
好きだぜ、ギャルカフェ。
好きだぜ、りちゃろちゃん。( @richaro_10sion )

地味な30代女、初のギャルカフェ満喫したの巻でした。
ここまで読んでくださり、あざまる水産です。 
にしても、ギャル用語は多用するとルー語と紙一重になりますな。

次こそは、全日本ギャル検定で80点以上とって認定証をゲットしたい!!

お後が、ひぃうぃごー!

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※残念ながら2020年5月の時点で、お店は臨時休業中。でもギャルの自宅から期間限定でオンライン営業をスタートしているらしい!!!!

気になる!!!



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