若い日の宮崎駿作品

作品を全部は見てないし、
特に近年の作品にはあまり思い入れはないですが、
人並みに宮崎アニメは好きな方です
コナンをちゃんと見たのはわりと最近です。
昨年、NHK でもやってましたね。
なるほど、コナン、カリオストロの城、ラピュタはとてもよく似た設定。
長編テレビシリーズでコナンをゆっくりとやり、
映画版で、登場人物をルパン一味にして、
更に一般受けにいろいろ要素を再編集して
(たしか宮崎氏本人もヒットを意識したということを話していた気がするが)、
ラピュタにした、という流れでしょうか。
あ、私の宮崎駿ベストスリーはこれらです。
ところで、コナンを一通り見ての感想ですが、
いやあ若き宮崎駿、お年寄り、というか、大人への怒りが凄まじいですね。
お年寄りの登場人物、全滅じゃないですか。
出だしでおじいはモンスリーに
「おまえら大人が戦争を起こして、うちら子供は苦労したんだ」
と言われて反論できず、一味に殺されてしまう。
インダストリアの委員会の面々は責任をとって島と運命を共にし、
ラオ博士も役目を終えて死んでいく。
勝手な想像ですが、
あの戦争を引き起こして、それでも何もなかったように、
自分たちが関わったことなど忘れたように
生きているお年寄りに対して、
あるい単に、世間で大きな顔をして威張っている大人たちに対して、
大人ならこうやって生きてみろよ、
ということを言いたかったのではないでしょうか。
(ルパンでは、最後のルパンの去り際なんかも、
 大人ならこうやって生きろよ、という主張を感じますよね。)
すっかりお年寄り気分の増してきた昨今、
そこまでみんな退場させなくても…
と、少し思わなくもないのでありました。

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