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2021年のFC東京を考える

こんにちは。まさに今2021年J1リーグ開幕戦・川崎フロンターレvs横浜Fマリノスを観ています。

私はというと、敵情視察のつもりで試合を眺めながらも頭の中はFC東京。明日の浦和レッズ戦に向けて心を急ピッチで暖めています。

そんなFC東京、2019年は悲願のリーグ優勝にあと一歩届かず、昨年は新型コロナウイルスによるリーグ戦中断で過密日程化ACLに出場したことによる選手の負担増というダブルパンチによって厳しい戦いを強いられ、順位を落として6位でフィニッシュとなりました。
しかしその一方でYBCルヴァンカップでは順調に勝ちを重ね、10月の準決勝・川崎フロンターレ戦でも勝利を掴み見事決勝進出。当初11/7に予定されていた柏レイソルとの決勝戦は延期となったものの、1/4にリスケジュールされた試合では劇的な勝利をおさめ、10年振りのタイトルを手に入れました。

2021シーズンのFC東京は挑戦者として、またある時はディフェンディング・チャンピオンとして闘うことになります。この記事では、そんなFC東京の戦力予想などをノロノロと書いていきます。

①行く人来る人

昨年はACLに出場するとあって多くの選手を抱えていましたが、今季は出場権を獲得できなかった為にやや選手数を減らしてのシーズンインとなりました。

In                前所属
阿部伸行(GK)      AC長野パルセイロ
ブルーノ ウヴィニ(DF) アル・イテハド(サウジアラビア)
蓮川壮大(DF)      明治大
大森理生(DF)      FC東京U-18
青木拓矢(MF)      浦和レッズ
渡邊凌磨(MF)      モンテディオ山形

Out             移籍先
志村滉(GK)       ギラヴァンツ北九州
廣末陸(GK)       ラインメール青森(2020は町田ゼルビア)
木村誠二(DF)      京都サンガ(レンタル)
柳貴博(DF)       コンサドーレ札幌(2020はベガルタ仙台)
丹羽大輝(DF)      未定
平川怜(MF)       松本山雅(レンタル)
宮崎幾笑(MF)      ファジアーノ岡山(レンタル)
ナ サンホ(MF)     FCソウル(2020年は城南FC)
矢島輝一(FW)      大宮アルディージャ
原大智(FW)       NKイストラ1961(クロアチア)
ジャエル(FW)      未定(2020年は松本山雅)

6増11減(うち4人はレンタルバック→移籍)。

In側を見て行くと、GK陣では今シーズンの大半を怪我からのリハビリに費やすであろう林彰洋の穴を埋めるべく、AC長野パルセイロからフリーとなったベテラン・阿部伸行を獲得。東京の下部組織育ち・11年振りの復帰となる。
DF陣ではそれぞれ明治大とU-18から内定していた蓮川大森が加入。蓮川は20節の湘南戦でトップチームデビューを飾っており、大森も31節の広島戦でベンチ入り。共に即戦力として期待できる。また、恐らく今季唯一の新外国人としてアル・イテハドを退団していた元セレソンのブルーノ・ウヴィニを獲得。ナポリ(イタリア)など強豪でのプレー経験が豊富で、合流が待たれる。
MF陣宿敵・浦和レッズからアンカーの青木を獲得。こちらも経験豊富で、4-3-3の中盤を固めるには最適の人材を獲得した。山形から獲得した渡邊はまだ24歳と若いながらもドイツでプレーした経歴を持ち、昨年J2で39試合7得点のポテンシャルを発揮したいところである。
補強には加えていないが、2月中旬になってジョアン・オマリと正式に契約を延長。ACL出場チームを希望しているとのことだったが、東京でもう1年やってくれるようである。

Out側で目立つ人材を挙げていくと、2年振りのJ1出場を果たし的確なコーチングで貢献したDFの丹羽が契約満了。サッカーに取り組む姿勢で若手選手の模範となれる選手なので必要とするチームはあると思う。
そして木村京都サンガへレンタル。というのも昨年まで東京のコーチを務めていた長澤徹が京都の新監督に就任したことが関係しており、J2で経験を積みたいところだ。
そして、昨年デビューを飾り3得点の原大智がまさかまさか、クロアチアリーグへ移籍。高い将来性を秘めていた下部組織育ちスコアラーの移籍、これはかなりの痛手といえるでしょう。
それ以外は特にコメントはありません。ジャエルとか。

②フォーメーション予想

これがやりたかった。

フォーメーション、昨日買ったエルゴラ名鑑号には「4-3-3と4-2-3-1を使い分ける」と書いてありましたが、個人的には4-3-3がメインになるのではと思います。となると、恐らく基本スタメンはこうなるのではないでしょうか。

フォーメーション

GKはまあ波多野でしょう。バックアップ・ターンオーバー要員の座は激しい競争になりそうですが、総合的に見た序列では頭一つ抜け出していると思われます。

DF陣は様々なコンビネーションを試すことになりそうです。昨年の陣容を踏まえると渡辺・オマリの組み合わせになるかなと予想しますが、ウヴィニの合流・蓮川の順応といったことも予想される(というかならなきゃいけない)ので、定位置という感じにはならなさそう。

MF陣激しい競争が展開されそうですが、アンカーとインサイドハーフで役割を明確に分けることが予想されます。となると、
アンカー:青木、森重、髙萩、品田
インサイドハーフ:東、安部、三田、内田、アル、渡邊...
みたいな使い分けになるんじゃないですかね。フレッシュさと老獪さの調和が課題になるのでは。

FW、そもそも登録されてる人数が3人ってどういうことよ。しかも永井は開幕しばらくは出られないでしょうし、レアンドロ・アダイウトン・紺野が実質的なFWとして動くことになるのは昨年同様です。五輪()世代の田川は代表選出に向けてどのような活躍を残せるのでしょうか。

③シーズン展望

色々な順位予想を見ているのですが、「優勝は難しいけど上位にはいけそう」ってちょっと前の西武みたいな予想されてますね。正直川崎ほどクオリティの高いサッカーをシーズン通して行えるとは思えませんし、名古屋ほど大補強したわけでもないので、優勝に手が届くチームだろうとは思いますが超えるべき壁はかなり多いでしょう。

ただし、このチームにおける最大の武器は「若手の活力」です。昨年は1月末のACLプレーオフに始まり年を跨いで1月のルヴァン杯決勝まで、44試合を戦ってきました。過密日程の中で波多野、安部、中村拓海、中村帆高、品田、内田といった若手が多くの出場機会を得て、着実に成長してきました。ゲームみたいに経験値ゲージが目に見えるわけではありませんが、「普通のシーズン」ではとても体感できないような、色の濃ゆい日々を過ごしてきた選手達は必ずや「壁を乗り越える」ポテンシャルを秘めているでしょう。

というわけで、今年も何かしらのタイトルを取りましょう。スルガ銀行杯を。

チャレンジャーらしく貪欲に。チャンピオンらしく優雅に。日本全体が同じ苦しみを抱え、乗り越えていくシーズンは「日本の首都」が引っ張っていこう。

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