【マッチングアプリ】金曜深夜の「はじめまして」

10月20日 金曜日

45歳と14日

毎朝、世界一動線が悪いんじゃないの?と
若干の苛立ちを感じながら通過する
東京メトロの乗り換え口で、私はししまるくんと初めて会いました。

都内の1番深くを走る地下鉄から流れ出る人波に、ひとり逆らって動いている大きなおじさん。

ちょっとキョロキョロする姿で、彼だと確信して笑みをこぼしながら近づいてみる。

『思ってたより、だいぶチャラいぞ』と内心思いながらも、
怖いもの見たさが上回ったわたしの第一声。

「こんばんは」

3m手前から目があってたはずだし、彼は多分わかっているはずなんだけど
一向に笑ってくれない、ししまるくん。

これは……。
写真と違ってがっかり系の表情なの?
と思いながら、挨拶もそこそこに最寄りの飲み屋を探すことにした。

時刻は22時30分
おしゃれで名高いその街は、夜が早い。

見回す限り、空いてるお店がない……。

階段を上がって地上に出たわたしたちは、とりあえず、
隣の駅まで、おしゃべりしながら歩きはじめた。

まったくお酒を飲まない腹ペコのししまるくんと、
会社の同僚と一杯飲んできたほろ酔いのわたし。

2人が求めるものを満たしてくれる、その時の唯一の場所は。


マクドナルドでした。

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こんにちは。なおです。
アプリでマッチング後、初めて彼と会った日の思い出し日記、その①

その日の話や、さかのぼりを織り交ぜながら、ゆるゆる綴っていきます。

なお

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