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BOSS GT-1がいい理由。その1

私はギター演奏を生業にしていて、最近はBOSSのGT-1というマルチエフェクター(画像)をメインに使用しています。
プロとしてお金を貰ってるのに入門機とも言われる機材を使うってどうなの?と思われる事もあります。(当然それはギターの機材好きな人からだけですが)

そこで今回はなぜ私がGT-1を愛用しているのか?を語ってみようと思います。
(追記:思ったより長くなったので「その1」とします)
(追記:自分で読み返しながら公開後少し加筆してます)


いきなり一番の理由ですが、小型でありながら操作性が抜群。
ボリュームペダルを搭載していて尚且つ「3つのフットスイッチの役割をユーザーが決める事が出来る」この2点を持ち合わせている最小最軽量は現状ではGT-1だと思います。

GT-1よりも小さく軽い他のマルチもありますがスイッチの数も少なく役割には制限があり、当然Vol.ペダルは付いていません。逆にスイッチに任意の割り当てが出来る機種はサイズ、重さでGT-1を大きく超えます。
両方を素晴らしいバランスで実現している時点で「私のためのマルチか!」と思うほどです(笑)

やたらとサイズや重さにこだわっているように思われるでしょう。
手持ちで新幹線や飛行機に乗り移動する事も多いのでここを軽視すると後々ボディブローのように効いてきます。到着し、そのままリハ〜本番となるので移動には出来るだけエネルギーを使いたくない。
一部の機材マニアに「そんな安物使ってるの?」と思われるリスクなんかより、自分自身が良いコンディションで演奏出来ることの方が「音楽」にとっては何百倍も大事です(笑)


それに加え私自身が足元に大きなものを置きたく無いという感覚があり、極力小さくしたいのです。
本来の自分は「足元極力シンプル派」なのですが、依頼内容的に足元はオーバードライブ1個という訳にはいきませんので。

しかし、そんな理由でサイズを突き詰めると音色のバリエーションとライブでの操作性が犠牲になってしまいます。
演奏に関する部分は一番優先しなくてはいけませんからそこをクリアした上での最小最軽量がGT-1というわけです。
今でもこのサイズと操作性のバランスを越える機材は無いのか?と探し続けているのですが、比較すればするほど驚異的な完成度を確認するだけになります(笑)

散々サイズと演奏時の操作性について語ってきましたが、
ライブでの使用を前提としないならこの2つの条件は全く気にする必要がありませんね。あくまでも「私の演奏活動において」というのが前提です。


そしてボリュームペダル。
「そんな必要?」と思われる方も多いと思います。
私が演奏するのは多くの場合、シンガーがいてバンドスタイルでサポートするというシチュエーションです。
そしてその音楽性はポップス、特にここ数年はCity-Popとも言われる日本のAORスタイルが多いです。
松平直子さん(ex.ペドロ&カプリシャス)、林田健司さん、中西保志さん、小比類巻かほるさん、鈴木康博さんなどなど。
そういった音楽では「結構歪んだパワーコードだけど音量バランスは小さめでボトムを支える」とか、「イントロの目立つアルペジオのまま歌が入ったらちょっと下げる」というような事がかなり必要になるんです。
その都度音量差のあるパッチに切り替えるなんて現実的ではないですし、微妙な歪み具合やトーンをギター側のボリュームやPUのセレクトで調節して最終的な音量をペダルで決められるので1つのパッチで更なる音色のバリエーションも作れますからかなり重要なアイテムです。
なのですが…
このボリュームペダルというのは単体で売られているものはある程度の大きさと重さと頑丈さがあります。
当たり前ですね。ペダルという単体の機能を考えたらそうなります。
という事はいくらエフェクターを超小型にしてもVol.ペダルがデカいと…というジレンマが発生してしまいます。
もちろん最近は超小型のVol.ペダルがあるのは知っていますが、違和感無く使える最小限の大きさだとGT-1に付いてるものとほぼ変わらないんですよ(笑)
だったらやっぱりGT-1で良いじゃん!となってしまいます。
しかも単体のVol.ペダルの殆どがパッシヴなので音(信号)への影響を考えるとマルチの中のマスターVolを制御するEXPペダルの方がその点有利かなとも思います。

ここまで読んで頂きありがとうございます。
かなり長文になってしまったので一旦ここで区切ります。
音質、音色に関しては「その2」としてまたアップしますね。


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