BOSS GT-1がいい理由。その2
(9/25。「その1」も皆様からの反応を踏まえて加筆しておりますので
まずはもう一度「その1」を読んで頂けるとありがたいです。)
「その2」は肝心な「音質」の部分です。
まず最初に言っておかなくてはいけないのが、私はどのメーカーのマルチエフェクターだろうとプリセットというものを全く使いません。試すことすらしません(笑)
これは自分なりのマルチの使い方のコツでもあるんですが、その時に必要な最低限のエフェクトしかONにしません。
ですので、場面によってはディレイだけとかボリュームペダルの機能しか使ってない、なんて事もザラにあります。
(私なりのマルチの使い方はいずれ別のnoteで詳しく説明しますね)
「マルチは音が良くない」と言っている人はもしかしてプリセットの音を聴いて判断してませんか?それなら私もそう思います(笑)
プリセットというのはある一つのシチュエーションで作られたものであって、そもそも自分のギターの出力や特性がすでにメーカーがプリセットを作っている時と同じであるはずが無いですし、LINE出しなのかアンプ出しなのかリターン差しなのか、アンプのゲインはどれくらいなのか…などなど
音色に関わる全ての部分で自分が弾く状況と一致する事はほぼ無いです。
それを踏まえて読んで頂きたいのですが、
まず一旦、音色に関わる全ての機能をOFFにしてディレイやコーラス、トレモロ、フェイザーなど単体のエフェクトだけをONにしてみると歴としたBOSSクオリティを感じられます。マルチではなくそれぞれ単体のペダルを使った感触と遜色ありません。
それでもなお「音質」を問うのであればバンドで演奏した時の音楽にそれがどれだけ悪い影響を与えているか?が判断基準になるべきです。ちゃんと扱えていればそこに影響するようなレベルでは決してありません。(今の時代、どんなにお安いものでもそこまでのものはなかなか無いです)
超高音質な機材があったとしてもライブという状況においてはその性能をどこまで発揮出来るのか?という懸念もありますし、
そこに多くの意識を割くよりも「音楽」「ライブ」がより良くなるポイントは全然違う所にもっとあるだろうという自分の個人的な考えもあります。
これは辛辣な例えですが、仮に演奏後「今日、あんまり良くなかった」と言われたとしたらそれは「2万円のGT-1だから」ではなく自分の演奏(もしくは機材の使い方)が上手くいかなかっただけです。30〜40万円のマルチを使えば解決する事では無いのです。
思わず「BOSSクオリティ」というワードが出ました(笑)
それについて少し掘り下げます。わかりやすく「ディレイ」で話します。
所謂「空間系エフェクト」というのは音質のクオリティ云々言われやすいものなので。
よく考えてみると著名なギタリストの足元にDM-2(アナログディレイ)があったり、DD-3(初期デジタルディレイ)があったりします。
30〜40年前のペダルですので、今のデジタル技術から見ればかなりローファイなものです。Joe SatrianiやJoe BonamassaがDD-3を使っていることはスルーして私がGT-1のディレイを使っているのを「そんなクオリティのものを…」とdisるのは腑に落ちませんが(笑)
まあ、ギタリストとしての
知名度、格の違いとして何とか納得させます(笑)
また長くなってしまいました。
話をまとめます。
音色はプリセットではなく、自分が必要な最小限のエフェクトで作る。
GT-1ではなく「単体のペダル(例えば4つ縛りとか)でボードを組むとしたらどうするか?」を考えると良いと思います。そうすることによって本当に必要なもの、実は要らないものがハッキリしますし、1つ1つのエフェクトだけを試す事で良さも実感出来るはずです。(まずはアンプシミュレーター、EQ、コンプなどはOFFにしてみてください)
個人的な感覚ですが、4つの単体ペダルをスィッチャーで組むのと遜色ない…いや、操作性や運搬まで含めるとむしろこちらの方がかなりメリット大きいと感じます。
音質に関しては当然もっとハイクオリティな機器もたくさんあります。
しかし、「ライブという状況」においてどこまでそれを求めるのか?というそれぞれの価値観次第ではあります。私にとってはGT-1の音質は充分にクリアしてると感じます。DD-3の話もそうですが、80年代後半〜90年代にデジタルレコーディングされた音楽が現代でも楽しまれてますよね?
あの音楽が録音された当時に使っていた機材はギター系だけでなくシンセや録音機材含めて全部今の入門者向け機材よりもかなりローファイです。(ヴィンテージ機材の価値観とはまた別です)
それらを考えると個人的には「結局、ハイクオリティって何?」と思ってしまいます。
ここまで読んで頂きありがとうございます。
なんと、まだ言い足りない事がありまして(笑)
「その3」も書くと思います。
引き続きよろしくお願いいたします。
※この記事はここまでが全ての内容です。
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