見出し画像

物忘れ外来

夫の家族と同居生活30年目に入っている
いっとき、夫の祖母、両親、2人の弟、夫、息子2人と私の合計9人になった
義弟たちが結婚し、義祖母が亡くなり、義両親と私たち4人家族合計6人家族になって久しい


結婚当初まだ若かった義両親は、働き盛り。
嫁いだ私を娘のように大切にしてもらい、私は嫁という立場であるけれどかなり自由にさせてもらってきたと思う。


最後は寝たきりになった義祖母を家で看取り、義父が退職して間もなく中咽頭癌を患ったり、脳梗塞で倒れ重度の失語症になり、その看病と介護をしてきた義母の様子が今年に入っておかしくなってきた。


このことを、SNSで発信する事には賛否両論あると思う。
実際、私もずっと考えてきた。義母も嫌かもしれない
けれど、きっと私のような立場の人がいると思って記録に残そうと思う。

元々うっかりさんの義母が、これはおかしいぞと思ったのは、私たち4人家族の恒例年である年末スキー旅行から帰った時のことだった


私の顔を見て、「実家に帰っていたんだと思っていた」と言ったのだ
私が実家に泊まったのは、出産の時と腰椎椎間板ヘルニアの手術後と実父の手術の時だけだ。
なぜ年末年始に実家に泊まったと思ったのか???


その後も、夜遅くなるから夕飯は自分たち(義父母)で食べてと、伝えて出かけたのに、私が何も言わずに出かけたと言って夕飯を待ち続けたり、コンサートのチケットをとってほしいと頼まれ、すぐに取ったにも関わらず、毎日同じ依頼をしてきたり…


サロンに来てくださるお客様には必ず挨拶に出てくる義母
きっとお客様には何の問題もないおばあちゃんに映っている事だろう


確かに何の問題のない日もあり、私が神経質になりすぎているのか?
私が勝手にそう決めつけているだけなのか?とずっと思ってきた。
病院に物忘れ外来があるとは知っていたけれど、私の判断だけで連れて行く事に罪悪感もあった。きっと実の両親ならここまでの罪悪感は持たなかったのかもしれない。


夫は実際にこの様子を見ていないので、そこまで深刻に考えていないようす


…が、さすがにコンサートのチケットを3日連続で頼んできた時にちょっとこれはおかしいと実家で話したら実父から一度病院に行った方がいいよと言われ(実父が一番年上・笑)決心がついた


夫に相談の上、病院に予約連絡
予約可能最短日は3ヶ月後と言われ(混み合っている)、今日を迎えた。と言っている今日も午後からのこの診察を忘れ、他に出かけてしまった
運よく連絡がつき、診察を受けた


今日は
・問診
・血液検査
・脳のCT撮影
・認知症テスト


ここまでやって、黒ではないけれど、白でもない
もう少し検査をしてみたいということで、また後日伺う事になった


問診は、とても興味深かった
先生の質問の仕方に目(耳)がいく(これはアロマアナリストの宿命だな)
義母の答えと実際のギャップ(本人は気づいていない事実がある。そして患者は嘘をつく(無意識に)という基本)


義母は、「物忘れをしないようにするのにはどうしたら良いか」
と質問していた(いい質問だ!覚えていられるかは謎だけど)


先生は、筋肉に例えて「使わないと衰える」ことを話してくれた
そして、脳のあらゆるところをまんべんなく使う事が大事
だから決まったことを毎日するだけでは衰えるのだ(筋肉もそうだな)


次に会話
それも決まった人とだけの会話では効果は少ないらしい。
色々な人と関わること。コロナ禍でその機会が極端に減ったのは痛い…


そして、マルチタスクも大事
同時に何かをするのはかなり効果があるらしい
歩きながらの会話は歩くことと、会話という二つをこなせるので理想的と言っていた。


そして、先生の目は鋭かった。
義母と私の様子にギャップを感じたところを見逃さず後から私だけ呼ばれ聴取される・笑


大事なことは、日常生活にそれほど支障をきたしていない今を、いかに持続していくかを共通目標に進めて行くこととなった
一緒に行った嫁としては満足度の高い時間だった(義母は疲れ切っていたけど)


また続編書く事にします
体験談でしかないけれど、必要な方に届くといいな







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?