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20230114 ヘンゲンジザイ

ガチ3、4年ぶりくらいにイベントを単独主催しました。
名付けて「ヘンゲンジザイ」
熱も冷めやらぬうちに、備忘録がてら頭の中を綴っていこうと思います。

頭の中をただぶちまけたnoteになってしまったので、読んでも何も参考にならないし、イベントの雰囲気も伝わらないかもしれません。ンピャー。

フライヤー。これについても語り出したらキリがない。

ヘンゲンジザイは、私が好きな「HIPHOP」と「ポエトリーリーディング」を融合させたイベントです。

はじめに

まずは会場関係者の皆様、出演者・エントリー者の皆様、お越しいただいた皆様、本当にありがとうございました!

主催ってマジガチ大変で(だからこそ毎月やってる人とか心の底から尊敬しています)、主催の度に「もう二度とやらない!」と言っているししどですが、今日は「またやってもいいかもな」なんて思ったのでした。

それもこれも今日関わってくれたみんなのおかげって言うと、このnoteが終わっちゃうので、それはそれとして勢いに任せてもう少し書くとします。


バトル

今回の醍醐味とも言えるMCバトル×ポエトリースラムですが、非常に盛り上がってて正直驚きました。

初めての開催ということもあり、ルールに関しては調整必須だと思うところもありましたが、それでもこの意味不明バトルにエントリーし食らいついてきてくれた16人、本当に凄まじかったし沢山のドラマを目の当たりにしました。

簡潔すぎて、多分あんまり伝わってないルール画像

組み合わせの妙

ラッパーと詩人を戦わせる、という時点でハチャメチャなんですが、とにかく組み合わせの妙が効いた流れになったと思います。

それは対戦相手や戦う順番、先攻後攻だけでなく、毎試合変わるビートとのハマり具合/ビートなしなどなど…。

要素は多くありますが、とにかくそれらの組み合わせによってドラマが生まれていたと思うわけです。

正直、ビートなしでのパフォーマンスを聞きたかった!と思う人や、ビートが違ったら勝敗が入れ替わっていたかもと思う試合もありました。This is 組み合わせの妙。


ビートの上でフリースタイルをする/詩を読むということ

今回のルールでは、1回戦はビートあり、2回戦はビートなし、準決〜決勝はビートありなし選択制。

これに関しては、まずバトルビートを担当したPATRAさん・zawaahhさんには「お二人のオリジナルビートで」とお願いしておりました。

というのも、MCバトルでよく使われるビートだと、「MCバトルに詳しい人だけがビートチェックの時点で上がってしまい、詩人が不利になる」という懸念があったからです。

その結果、「ビートがいい!」と盛り上がってくれる人がいっぱいいて、主催は嬉しい限りですイェイ


これはMCバトルか、ポエトリースラムか?

私自身、MCバトルもポエトリースラムも出ますが、1分半×2ターンはラッパー・詩人共に難しいルールだったと思います(エントリーしてくれた人本当にすごい)

MCバトルにしては長すぎるし、スラムにしては短すぎる。その上アンサーを求められるだなんて!(アンサーをしないといけないわけではないが)なんて酷なルールなんでしょう!

ラッパーはラップフィジカル的なものを求められたと思いますし、詩人は柔軟性を求められたと思います。

結論、これはMCバトルでもポエトリースラムでもない何かなのです。今はまだ名前がないので、追々名前をつけましょう。

ボースティングやディスをメインとし己のかっこよさや等身大のリアルを提示するMCバトルと、言葉の力にこだわり抜きあらゆる表現を良しとする自由度の高いポエトリースラムが混在。異色で歯車が少しずつ合っていくような面白さ。自分で仕掛けておきながら初体験の感覚でした。

ディスをすれば勝てるわけでもないし、ただ美しい言葉を並べれば勝てるわけでもない。私だったらエントリー躊躇しちゃうくらいハードで熾烈な争いでした。


じゃあ勝敗を分けたものは何か?

何が起きるか全く読めない今回のバトルでそれぞれの勝敗を分けた理由があるとすれば、私は語彙の豊かさとマイクコントロールだったんじゃないかと思います。

1分半は、物語や起承転結を作るには十分な時間。その中で話題が一辺倒にならずに、豊かな語彙でマイワールドに観客を引き込めた人が勝ち上がっていったのかな、と言う印象でした。

でもそれは単純に超イカすテキストを用意してこればいいというわけではないです。イカすテキストの良さを発揮するように読む力と、ビートにアプローチしながら自分のリリックを歌うことはまた全然違う力が必要なのです。

そして会場の特性もありますが、マイクコントロールはどの現場でも大事。

マイクに手をかぶせすぎてもハウリングするし、マイクと遠すぎても声が通らない。今回は皆さんハンドマイクでのパフォーマンスだったので、よりマイクコントロールの重要性を感じました。


ライブ・DJ

簡潔に言うと全員最高でした。

もちろん自分が好きな人をブッキングしているというのもありますが、各々に期待した役割を十二分に発揮したパフォーマンスを見れたので、私はもう言うことなしです。なのでここでは愛を語ります。


ブッキングって難しくてさ

第一回ということで、どんな雰囲気のイベントになるか全くわからない中で確実にかましてくれそうなだけでなく、音楽と言葉のクロスオーバーを何処か感じさせる方々を中心にお誘いしました。

ラッパーサイドの皆さんは、音楽性はもちろん、リリックや伝え方が良いと思える人を。詩人サイドの皆さんは、表現力の高さはもちろん、音を取り入れたパフォーマンスができる人を。といった具合です。

また、バトルも未知数だったため、少しでもエントリーの人には今日の雰囲気を感じ取ってから挑んでいただけるよう、審査員でもあったゲストライブのお二人はバトル前にライブをお願いしました。(この二人が審査するんだぞ!というのを感じ取っていただけていたら嬉しい)

DJはHIPHOPもかけられて、とにかく踊れる音が得意な方々をお誘いしました。

会場の半分はクラブカルチャー/HIPHOPにあまり馴染みがない人が来る想定だったので、そんな人でもとにかく踊れる!楽しめる!を重視しました。

ばっちり御三方とも踊らせてくれるDJタイムでしたし、DJタイムの間もフロアは賑わいみんなが踊ってる姿が最高以外の何物でもありませんでした。

私が好きなクラブの姿ってこれ!知らない曲でも良いんだよ。なんとなく知ってるふりして、ノリに合わせてダサくても良いから踊る。それだけでなんだか楽しくなる。ちょっと疲れたらお酒飲んで、人と話してみたり。DJをじっくり眺めてもいいし、スピーカーの目の前で震える低音を感じてもいい。

私が好きなクラブの姿がそこにはありました。
時間配分的にもバトルやライブなどのステージパフォーマンスがメインだった気がしますが、今日「またイベント主催しても良いかな」と思えた理由の一つに、このDJタイムの様子があったように思います。love…


好きな人には、好きと言えるうちに、好きと言おう

今回は、ゲスト・SPゲスト以外の演者の皆様(ライブ・DJの6人)には投げ銭システムを導入してみました。

6人以外の皆さんに投げ銭チケットを1枚お渡しし、良いと思った演者の封筒にチケットを入れる。それがその演者に還元されるシステムです。

想像していたよりも沢山の人が投げ銭チケットをしっかり投げ銭してくれてて嬉しかったです。

別に比べることではないけど、今日はこの人がよかったというのはいつ誰にでもあるはず。
好きな人には、好きと言う、応援するという超個人的な信条に基づいたシステムです。

今日もし投げ銭チケットを入れ忘れて帰ってしまった!という人は、記念に持っておいたり、掃除のついでに捨てたりしてください。
そして良かったと思う演者さんにリプライしたり、感想を名前入りでツイートしてください。
その「良かったよ!」が作り手・演じ手には大きな励みになります。

今日もらった「良かったよ!」を支えにお互いがこのシーンに居続けて、またいつかどこかで会えたらいいね。


終わりに

文に起こしてるうちに頭が整理されてきて、やっぱり「また主催やってもいいかもな」って思いました。

またいつか、私が作る空間で会えたらいいな。その時はみんな、いっぱい遊んでください。

名古屋を中心に活動するラッパー、もといエンターテイナーです。