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【出演日記】Déraciné/Panoramic View

こんばんは。ししどです。

土日に出演したパーティーたちが凄く良かったので、日記感覚で綴っていこうかなって思います。

こういうの本当は各パーティーでやっていきたいんだけど、全てには無理かも。なぜならししどは貧弱なので…。

体力があるときにはなるべく書けたらいいな、そんな感じで。


2023.10.21 Sat. Déraciné

右上の「Good Vibes for your life!」がお気に入りのフライヤー

神戸・RINAKITENで開催された、北村さん渾身の、そして初主催のパーティー。

名古屋、関東、関西からバランスよく配置された演者たち。

北村さんが実際に見聞きした素敵音楽が全部盛りになったイベント!本当に宝箱みたいな感じ。

一方で、ニュアンスや普段いる場所が(恐らく)全然違う人たちが一同に介するということで、ししど的には開催まで「一体、どうなってしまうんだーーー!!!!」と思っていたのが正直なところ。

でも蓋を開けてみたら、あらゆる人・箱・音の間に愛が介在した唯一無二の空間でした。

"愛って伝播する" by 主催

普段は会わない/久々に再会する人たちが会話をしたり、初めての音楽に出会えたり、なかなか無いシチュエーションで自分の表現をしたり…。

あの日RINKAITENにいた人たちは全員、少なからずそういった体験をすると同時に、北村さんに愛と感謝を持っていたんじゃないかな〜って感じました。

ちなみに私は音楽関係で神戸に来るのは初めてで、しかも出演するという立場。

名古屋から見知った人が一緒に出演だったことは、単純な嬉しさだけでなくどこか心強さみたいなのもあって。

だから私的には、あの日一緒になってくれた東海の民には特段・愛です。ふふ。

根無草

パーティーの名前である「Déraciné(デラシネ)」は、フランス語で根無草という意味らしいですね。

北村さんが持ち前のフットワークの軽さで全国を漂い人を集め、そして呼ばれるがまま意気揚々と漂いたどり着いた演者に客。

ピッタリすぎて改めて良い名前だな〜と思いました。

ここからはめっちゃ個人的な余談なんですが…。

私が大学生の頃「なんか面白いことやりたい!もうすぐ文化祭だ!」「そうだ、有志のステージに出よう!踊ろう!」「でもただ踊るだけじゃ面白くないから、バンドに演奏してもらって踊りたい!」という流れで、Twitterで人を募ったり友人を頼ったりして有志の発表に出演したことがありました。

その時私がつけたグループ名が「Duckweeds」。英語で「浮草・根無草」を意味する単語です。

普段は必ずしも一緒にいるわけでもないみんなが、この企画のためにふよふよと集まってパフォーマンスをする。そんな意味を込めました。

Déraciné、まさにこれだな!!!!!と思って!!!!!!!!!!!!

自分自身がずっと根無草(良く言えばフットワーク軽く色んなコミュニティに居れる)な気質であり続け、北村さんもまたそういう感じだったのかな〜と勝手にシンパシーを感じるなど。

主催が一番笑顔だった

今回初めて主催をした北村さんですが、私が見ている限りフロアでの主催力が高くて素敵でした。

例えば色んなお客さんに声かけたり、常に一番前で踊ったり、ライブの動画撮ってSNSにあげたり。

わざとかわざとじゃないか分かりませんが、当日主催がフロアでやっててほしい振る舞いを全部してたと思います。初主催ですごすぎ。(誰目線?って感じだけど、主催がナイスな振る舞いだと当たり前だけどみんな気持ちいいもんね!)

あと演者の皆さんは全員感じてたと思うけど、北村さんは演者へのホスピタリティがこれでもかとあって、私にはできねぇ技だな〜と感服。

そして何より主催が一番笑顔だったのが印象的でした。楽しかったですね!!!

また第2回もあるとのこと。さらにパワーアップして帰ってくるに違いないな。

2023.10.22 Sun. Panoramic View vol.1

新しいししどのアー写が初めて載ったフライヤー。それだけでも十分思い出。

翌日は大阪・野田のLive Bar MagaYuraで、桑井ゆたくん初主催のパーティー。

HIPHOPとPOETRYがコンセプト、しかも全演者が持ち時間30分という長尺ライブ。ししどが一番好きで一番得意なタイプのパーティー!!!

なんの偶然か、2日連続「初主催」のイベントに出演させていただきました。誰かの初めての一部になれるって、選んでもらえるって、それだけで光栄だよね。

3者21様

今回はフライヤーにも書いてある通り、それぞれに「HIPHOPの」「POETRYの」ライブという、ある種の役割みたいなものがあるパーティーでした。

私はHIPHOP入りで音楽活動を始めてポエトリーを経由し今に至るというキャリアの性質上、いわゆる他のお二方の演者の橋渡し的なポジションだったのかな〜と思っています。

とはいえこちらのパーティーも、違うニュアンスの演者が揃っているということで「一体、どうなっちゃうのーーー!!!」感は個人的には少しあり。

このように悩むことは(ジャンルレスにオファーをいただけているししどの性質上)往々にしてあるのですが、結局答えはいつも一つ。

私が持っているものを出すしかない。のです。

恐らくですが、二日間関わった全ての演者の方がそう思っていたんじゃないかな。

そんなこんなで私は「ししど七変化」と題し、「自分の中に存在するあらゆる自分」を表現する「会話」みたいなパフォーマンスをしたのでした。(文面だけでは何も伝わらない)

正直これで最初に述べた「役割」みたいなものを全うできたかは全然分かんないけど笑

ライブMCでも言いましたが、1人の人間だけで七変化なのだとしたらこの日は3者3様ならぬ「3者21様」。

人の数だけ、またその人の中にある見方や考え方の数だけ、表現は存在するのですね。

この日は、全演者がありったけの音や言葉をぶちまけていて、その全ての表現が愛おしかったし尊かった。そんな日だったと思います。

会場そのものがPanoramic

今回、大阪という場所はもちろん、MagaYuraでライブをするのは初めての機会でした。(お名前は常々伺っていたので行けてとっても嬉しい)

MagaYuraはステージスペース後方に大きな窓があり、駅の目の前のビルの3階に位置するので、高架上を走る電車や、駅のホームにいる人と目が合うというすげぇ造り。

DJタイムで踊っていれば電車の中から子どもたちにじっと見られ、パフォーマンスしていれば通過していく夜の電車の光がスポットライトになる。

不思議な効果をもたらすその窓が本当に最高で、まさにPanoramicなロケーションでした。

表現のジャンルだって超えて、壁一枚隔てているようで外の世界とも繋がっているような場所。本当に本当に、この世の全てを見渡せる、そんな気がしました。

この記事のカバー画像は、MagaYuraの窓から見える野田駅のホームです。画質悪すぎて笑えてくる。ぜひ現地に行って体感してください…。

踊りがみんなを一つにする

Panoramic Viewが120点だったと個人的に思ったポイントは、マイクによるパフォーマンスだけじゃなく、みんなが踊れるDJタイムがあったところです。

私は言語による表現がとにかく大好きで、DJもやるしビートを一時期作ったりもしたけど、結局マイクを持つことに戻ってきます。

ですが、そんな私が一番クラブで好きな瞬間は、実はDJタイムでみんなが踊ってる瞬間だったりします。

私がクラブカルチャーに触れ始めた頃、私よりもずっと年上の先輩たちが楽しそうに踊っている光景が大好きだったし、そういう先輩こそがかっこいいと心の底から思っています。

普段DJに馴染みがある人もない人も、フロアでクローズのDJまで揺れながら、時に歌いながら、そして酒を飲みながら喋ったりして過ごす光景に本当に心動かされました。

この手のことは1月に私自身が主催したイベントのレポでも書いてたので、私は本当にこういう空間が好きなんだな…。これからも一生言い続けるぞ!

HIPHOP、POETRYのジャンルからそれぞれ最高の演者を揃えるだけでなく、オープンとクローズでDJを入れたというのは、ゆたくんのタイムテーブリストとして最大の功績だったんじゃないかなと思います。そのセンスに脱帽です。

こちらのイベントも次回は来年1/7に第2回の開催が決まっているとのこと。続報はゆたくんのSNSをフォローして待っておくべし。

終わりに - 最近自分のライブパフォーマンスについて思うこと

以下後書きのような、自分語り。

去年は私にとって「とにかく音源を出して、とにかくライブをする」そんな年でした。

今年、特に最近はこういった「素敵なお誘い」をいただけることが増えて、数よりも質に集中してパフォーマンスできている実感があります。

こんな風に詳細にレポを書けてないパーティーも多いですが、いつもお誘いいただくオーガナイザーの皆さんに感謝は尽きません。

自分がどんな表現をしていきたいかも少しずつ、本当に少しずつ見えてくると同時に、もっと音楽としてのクオリティを上げたいなとかそういう課題も見えてくるわけです。

その中でも、デモみたいな状態ではありますが、持っていったEPの音源を手に取ってくれた人がいっぱいいて、それだけでもとにかく涙が出るくらい嬉しいものです。本当にありがとうございます。

売れるとか売れないとか、難しい話だけど、ただひたすらに今目の前にいるみんなと自己表現を通して繋がり続けられたらいいな。

また色んな場所で会いましょう。

名古屋を中心に活動するラッパー、もといエンターテイナーです。