組織でいることの価値。

コンサルティングは、特に今のファームは基本的に個人プレーのところがあって、個の力がアウトプットに直接結びつくところが大きい。だから社風も程よい距離感を持って、みんな仕事をしている。
ただ、チームワークで働くことが多く、それに即したスキルを磨いてきた(磨かされた)自分は高い個の力が連携することで、個別に動く以上の何かがあると考えて、基本的なナレッジマネジメントをしっかりやろうと提言し、それを進めてきた。
メンバーの横の連携で強くなれることもあるだろう。それが第一義だと思うけれど、長い時間軸の中で、経験や情報の積み重ねができることも組織の良いところではないかと思う。戦ってみないと分からない「戦訓」を引き継げることは大きい。また、スキルやテクニックの承継に加えて、「何のために戦っているのか」という共通認識が既に確認されメンテナンスされている、ということも組織であることのアドバンテッジだと思う。
さらに同時に「どのレベルまで目指して戦うのか」という目標水準の共有も、組織ならではのアドバンテッジで、例えばW杯のベスト8まで行ったことがあれば、次は当然その上を目標として狙うだろうし、「当たり前」のレベルが高ければ、それだけで組織の強みとなるマインドセットが形成されるようになると思う。そういった積み重ねができるのも良いところだと思う。
組織で働くことの価値をクリアな認識を持ったうえで、組織との付き合い方を自分なりに考える、ということをしっかりしていきたいと思う。


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