リーダーの資質とは。

「本当に管理職に上げて良いのか、人間を問う基準はないか」という質問を大昔にいただいた。その時は、最後は決定権者の主観的判断しかないと思います、というようなことを言った気がするが、改めて調べてみると、ベニスの研究で4つの要件の中に「高潔さ」というものがあることが分かった。
その他も調べてみて分かったことがある。リーダーシップ・チャレンジ(クーゼス他)によるとついていきたいリーダーの1位の要素は「正直」だそうだ。そしてリーダーの信頼感は「言行一致」から来るという。
志を持って信条として生きていれば、それがぶれない発言と行動を生み、皆からの信頼を得るという図式が見えた。また志の対象であることを明けても暮れても考えていたら、そのアンテナで多くの情報を捉えて、また人的ネットワークもできるだろう。与えられて取り組んでいる人とは一日一日の積み重ねが間違いなく大きな違いを生むだろう。
同時に、ディレーラー(de-railer)という概念があることも分かった。リーダーにしない方が良い性格特性のことだ。これを読みながら、自分に当てはまることが幾つもあって、社会に生きる人として欠けたることが多いな、と。ただそれでも、下を向かずに前に進んでいくことが大事だな、と思う。なぜなら今は小さな志があって、それが自分を強くしてくれていることを感じるから。きれいごと、と笑われていたことが意味を持ちつつある時代だと思う。昔だったら笑われていた「きれいごと」を一つ一つ形にして、いや、仮にそれが今は出来なかったとしても、ファイティングポーズを取り続けることで、社会を1mmでも良い方向に進めたいと思う。

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