新入社員懇親会でのスピーチを社長に全否定された話<#1>
新聞社に入社して1週間。
たぶん、この日が初めて、記者になって初めて、泣きながら家路についた日。
ついこの間まで春休みで、社会人の自覚もない、もちろん新聞記者になったという自覚もない状態の私とって、心に唯一持てる自信といえば「大学で学んできたこと」だけだった。
記者になりたくて、なりたくてなりたくてたまらなくて、やっとつかんだ内定だった(まあ第一志望の新聞社ではないが)。
同期の中で誰よりも絶対ジャーナリズムについて学んでただろうし、時事にも詳しい自負があった。
そんな