2024.11.14〜2024.11.15
予てより計画していた家族旅行の日が来た。
今日明日と、私の職場が一泊旅行のレクで通常業務がない。私は子ども（特に娘）を置いていけないのでレクは欠席となり、貴重な「どうとでもなる」「平日の2日間」となっていた。そこに土曜出勤の代休をぶつけて家族旅行に行こう、と、夏頃から夫と計画を立てていたのだった。
行き先は、去年の夏も行った長瀞のキャンプ場。息子が「またくるまのおうち（＝トレーラーハウス）いこうね」と繰り返していたのと、金額的にも行けなくないという理由で決定した。
今回の日記は長いので、目次を作成しておく。
2024.11.14
レンタカーを借りる
前回の長瀞は電車で行って、帰りは特急も使って帰ってきた。そもそも、「よく使う西武線、ホームから見るだけの特急ラビューに、電車好きの息子を乗せてあげたい」という私の希望で、行き先を秩父方面に絞っていた。
しかし実際に行ってみて、荷物の運搬が大変なのと時間がかかるのとで、「これは車で行った方が楽だったのでは？」ということに、大人達は気づいてしまった……。そのため今回は車で行ってみることにした。
うちには車がないので、近所のレンタカー屋で車を借りた。朝、私が車を取りに行ってお店の人と注意事項などを確認したのだが、その時点で「事故」に相当ビビってしまった。
日頃から仕事で、明治通りや山手通りといった広い道から住宅街の一方通行だらけのエリアまで運転はしているが、それは決まった配達コースであり、事前に道を教わった上で何度も運転しているから余裕なのであって、「初めて乗る車」で「初めての道」を走るのはかなり気を張る。
案の定、ウインカーの仕様がこれまで運転してきた車と違っていて、レンタカー屋から自宅に戻るまでの僅かな道のりで、既に少しあたふたしてしまった。
そして今回借りたこの車、サイドブレーキが足元にあり、今日一日、毎度毎度左手でサイドブレーキを探してしまうのだった……。
旅行前に最後まで迷ったのが高速道路の利用である。日頃運転していても、高速道路に乗る機会はない。教習で乗ってから、おそらく一度も乗っていなかったのではなかろうか。
しかし私は何故かETCカードを持っていて、かつ、今回の行き先への道のりを検索すると、高速道路を使った方がかなりの時短になる……。使わない手はないように思えた。
夫と話し合って、「高速乗ってみて、ムリそうなら途中で降りればいいじゃん」という柔軟なアイデアを賜り、「それなら」と高速に乗る決心がついたのだった。
レンタカー道中
自宅から荷物を運び出しみんなが車に乗ったところで、まずは最寄りのパーキングエリアに目的地を設定した。初めて見る母親の運転に、子どもたち（特に息子）は大興奮。不安だった高速道路も無事に乗れて、目的地のパーキングエリアでトイレに行ったり飲み物を買ったりした。
しかし大変だったのはそのあとである。娘は後部座席を嫌がり（私の隣に、なんなら私の膝に座りたい……もちろんチャイルドシートに固定させてもらった）、息子は車酔いでグロッキー、そして嘔吐……私は運転するしかなかったが、夫はそんな子どもたちの対応に追われていた。「俺だから対応できた、梔子ならキャパオーバーだった」と謎のマウントを取られた。
道の駅
高速道路を降りても息子の車酔いが続いていた。思っていたよりも早く目的地付近まで行きつくことができたので、道の駅で休憩することにした。
敷地内に公園があり、そこでしばらく子どもたちを遊ばせた。ほどなくして息子の体調は良くなり一安心。娘も元気に滑り台や木の実の収集を楽しんでいた。
この道の駅でバーベキューの食材を買えたらと思っていたが、残念ながらお土産品しか置いていなかったので断念した。明日、それこそお土産を買いに、また寄ろうと思う。
同業者
道の駅を出たあと、スーパーで食材を買い足してからキャンプ場に向かった。ナビ通り走っていたがキャンプ場の入り口をうっかり通り過ぎてしまい、Uターンできる場所を探すハメになってしまった。
Uターンをするためにたまたま入ったその駐車場は、小さなパン屋のもののようだった。なんか同業者（福祉作業所）のニオイがするな……と思ったら、「赤い羽根」の車が停まっていて、本当に同業者だった。
そのときはとにかく宿にチェックインしないといけなかったのでUターンするのみに留めたが、チェックイン後に車を出してもう一度店を訪ねた。明日の朝食にといくつかパンを買い、職場の土産にラスクを買った。
同業者であることを伝えたら、季刊誌をいただけた。
ライトアップとバーベキュー
パン屋を出たあと、さらに食材を買い足してからキャンプ場に戻った。車の運転にはだいぶ慣れた。
夫（調理師。バーベキュー等、作って振る舞うのが好きらしい）に火起こしから調理を全て任せ、私は子どもたちと場内を散歩した。
オブジェも
平日なので空き部屋（空きハウス？）も結構あり、うちのような親子連れがあと2組ほどしかいなかった。ときどきかち合うことはあったが、ほとんど貸し切りのような状態で散歩できた。
朝、昼とちゃんとした食事を摂っていなかったので、バーベキューはたくさん食べようと思っていた。しかしその意気込みとは裏腹に、割とすぐに満腹となってしまった。もうトシである。夫が仕事でやりとりしているお肉屋さんからいただいたという「いい肉」の脂のノリが良すぎて、もたれてしまった。道中で買った焼き鳥も、ねぎま（肉はおそらく鶏もも）やぼんじりだったし。豚タンが唯一の救いだった。
ひとしきり食べてさらに走り回ると、子どもたちと私はトレーラーハウスの中に入って、Youtubeを観たりシャワーを済ませたりした。夫も片付けを済ませてから合流し、早々に消灯した。
2024.11.15
チェックアウト
4:00過ぎに、雨の音で目を覚ました。今日は天気が悪いのかと天気予報を調べると、チェックアウトする頃には上がる予報。それならいいかとしばらくベッドで過ごした。いつの間にか二度寝していて、次に起きたときは7:00前だった。予報通り、雨は上がっていた。
カーテンを開けて、白んでいく外を眺めながら、昨日作業所で買ったコッペパンと塩パンを食べた。スマホをいじっていると、息子、娘が次々に起きてきた。子どもたちは買ってあったゼリーやパンを少し食べたかと思ったら、寒いのに「外へ出たい」とアピール。急いで着替えさせて自分も上だけ着替えて、朝の散歩に出た。まだ地面に雨水や水たまりが残っている状態だったので、足元など少し濡れてしまった。
昨日はうちのほかに2組くらいしかいないだろうと思っていたが、よく見るともっといたようだった。奥の方にある何軒かのトレーラーハウスにも、車が停まっていた。
荷物をまとめてごみを出し、チェックアウトする頃には陽が差し始めていた。雨が上がって何よりだったが、車での移動なので雨だったとしてもそこまで心配していなかった。これが徒歩と電車での移動だったら大変だったと思う。
再びの道の駅
クーラーボックスを貸してくれた実家や、肉を手配してくださった業者の方にお土産を買うため、昨日訪ねた道の駅にもう一度立ち寄った。息子は遊具で遊びたい様子だったが、遊具に雨水が残っている可能性が高かったので、遊ぶのは控えてもらった。
私は昨日公園にしか行っていなかったので、初めて道の駅の建物内に入った。店内には秩父や深谷のものをメインにお土産品がいろいろ並べられていた。もとから買う予定だったお土産のほかに、自分用にいぶりがっこクリームチーズやチョコレートも買ってしまった。
渋滞、そしてラストスパート
道の駅を出るときに、次の目的地を自宅に設定した。ここからは一気に車で移動していく。行きはパーキングエリアに寄るなどして休憩を取っていたので、この道のりが今回の旅行で一番の移動距離となる。
おそらく大丈夫、無理そうならパーキングエリアに寄ろうと決めて、高速に乗ったあとは慎ましく左側の車線を走った。
トラブルもなく順調に走っていたが、高速道路をもう少しで降りる、というところで渋滞にハマってしまった。3kmくらいだったのでそんなに時間は食わなかったが、ここでだいぶ集中力が削がれた気がする。信号がない（いつ動き出すか予測がつきにくい）のろのろ運転は、変に油断する隙が出て追突しそうになる。
しかしのろのろ運転のお陰で分岐にゆっくりと進入でき、道を間違えずに済んだ。
酔い止め薬を飲んでからドライブに臨んだ息子は、この長距離移動でも具合悪くなることなく帰ることができた。一方娘は、少しぐずったのちに就寝。自宅に着くまで起きなかった。
無事に自宅に着いて荷物を一旦荷物を降ろしたあと、再び車を出して少し離れた回転寿司屋まで行って昼食を摂った。自宅に着いた時点で運転の疲れが出ているのを感じていたので、「頑張れ、最後まで集中」と自分に言い聞かせながら車を走らせた。
朝食が足りなかったのか結構お腹が空いていたので、寿司屋で結構食べてしまった。あすけんに怒られるのかもしれないが、とにかく脳にエネルギーを補給したくて、デザートまで食べてしまった。黒蜜きなこ豆乳アイス、美味しかった。
夫や子どもたちを自宅で降ろし、私はレンタカー屋に車を返しに行った。最後にガソリンを満タンにするのだが、給油口の位置を確認していなかったがために車を停め直すハメになってしまった。そして給油口の扉を開けるフックがどこについているのかも分からずしばらくオロオロしてしまった。給油口のフックの位置だけは、本当に車種によってまちまちだな、と思う。次に借りるときはその辺を確認してから乗ろうと反省した。
車を無事返却し、トコトコ歩いて家に帰った。家では娘がおもちゃで遊び息子がYoutubeを観て、夫が洗濯機を回していた。いつも通りの自宅だった。
こうして無事に私たちの家族旅行は終わったのだった。
事故や怪我なく帰ってこられて本当に良かったと安堵している。そして、夫は仕事だが、私や子どもたちは明日が休みで良かった。