見出し画像

2024.06.25

 利用者と面接する予定があったが、当の利用者の都合がつかなくなり延期となった。毎週火曜は商品の配達のため車で外出する日なのだが、今日は所内で黙々と作業をした。

 人は誰しも、多少の不平不満を抱えて生きている。ただ、それを出したりしまっておいたりして上手く扱える人と、持て余してしまってところ構わず垂れ流す人、というのは分かれると思う。
 最近、私の周りで後者タイプの方が目立つようになってきた。新しく出会った方がそうだ、というものでもない。長い付き合いの方に最近そういう傾向が見られている。それが一人ではなく、複数いる状態だ。
 おそらくだが、ほとんどの方については、高齢になるにつれて前頭葉が老化し、徐々に我が強く出るようになってきたのではないかと見ている。
 我儘、とはよく言ったものだなぁ、「我のまま」ってことだもんなぁ……なんてことをぼんやり考えながら、「自分も将来ああなるのかな」とも考えてしまい、暗い気持ちになったりしている。

 上司が、役所からのとある通達を共有してくれた。
 詳しくは省くが、その通達を読み聞かせられて「バカにすんな」という気持ちになった。
 今回の件だけではない。ここ数年の役所の、我々の事業に対する態度が明らかにナメ腐っている。
 「これまでのやり方が良くなかった」とか言って手助けを辞めよう辞めようと、これまでしてくれていたあれもこれも「それはできません」、「それはそちらでやってください」を連発している。それだけなら「それもそうか、これまでの関係が近すぎたのか」と納得してやらんでもないが、それだけというわけでもなく。
 我々と距離を取ろうとしながらオイシイところだけは自分たちの手柄として持っていこうともしている。確かに、共同の事業は役所の手柄でもあるが、それは今担当している、これまで築いてきたものをぞんざいに扱うお前らの手柄ではなく、これまでの担当者と我々事業者が築いたものだと強く言いたい。
 そんな出来事がいくつも積み重なっていくうちに、役所の人たちの「こっちは試験を潜り抜けた優秀な人材が高尚な仕事をしてんの、頭の弱いあんたたちのお遊びみたいな事業に構ってる暇なんてないし、そんな事業は優秀な私たちが利用できるところだけ利用してあげる、くらいの価値しかないんだわ」という態度が透けて見える気がして、「こいつらは私たちの仕事を何だと思ってんだ」という怒りが募り、今こうして表面化している。
 私は今の仕事に就きたくて就いたし、仕事へのプライドもある。今の仕事は、私が生きていく中で大事な要素の一つだ。この怒りは、障害当事者や当事者の生活をバカにするなという怒りとは少し違うと思う(それもどうなのかと思うが)。私の大事にしているものをバカにされた怒り、と捉えた方がしっくりくる。

 夕方、そんなことを考えてイライラしながら帰路についたのだった。
 ここ以外には垂れ流していないものの、私もご多分に漏れず、前頭葉の萎縮が始まっているかもしれない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?