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市長の記者会見(2)

【ブログ更新日】2022-07-05 20:17:32

市長が、先日の記者会見の動画をツイッターに載せました。

どうも市長は、ネット社会へ向けた劇場型政治に、唯一の「希望」を見出しているようです。


市長は選挙の時からマスコミの応援を受けてきました。

選挙戦では、中国新聞が、「改革か継承か」と銘打った記事を載せました。

あの選挙は、前市長の汚職による辞職を受けての選挙で、「改革が期待される候補」に支持が行くよう誘導したと言ってもいいでしょう。

この記事は選挙戦を決定付けました。

また、広島ホームテレビは、選挙戦前から密着取材し、市長の意に添った報道を繰り返して、いまだに市長人気を煽っています。

「居眠り、恫喝問題」では、ネット社会が「市長への賞賛と激励」に沸騰しました。


こうした経験があるが故に、中国新聞が客観的に報道を始めると、彼には我慢できなかったのでしょう。

議員の談話を匿名で報道した記事を口実に、「匿名での報道は、記事の客観性に・・・、記者の言動が仕事の相手方に相応しくない・・・」等々と言いがかりをつけ、攻撃を始めました。

直近では、「匿名報道が議員の無責任性を助長する」と訳のわからないことを言っています。


「官邸筋によると、・・」、「ある議員は、・・」、「ベテラン議員は、・・」等々、匿名で報道されることはいくらでもあります。

「匿名」より「意に添わない記事」が許せないのが本音でしょう。


武岡議員の「居眠り問題」について言及していますが、当時の秘書広報室長や南沢議員が証言していますので、「診断書を確認していない」という市長の主張は、完全に破綻しました。 

なお、目に留まることがなかったと思いますので、改選前の議会で一定の整理をし、令和2年10月30日の記者会見に提供した資料(12月市ホームページで公開)を添付しておきます。

議会は手順を踏んでいることが良くわかります。


「新田議員が一般質問をしなかった」ことについて、「市民から聞いたところによると・・・」という「噂」を情報源に、あれこれ言っていますが、そんなことは市長に関係ないし、市長が説明を求める筋合いでもないでしょう。

「市長は何をしても、言っても許される」とでも思っているのでしょうか。


庁舎の9時開庁について説明をしていましたが、相変わらず400万円を「効率化」の根拠にしています。

再度言っておきます。

根拠にした「仮に時間外に、ミーティング等をした場合、・・・」は、これまで余程のことがないかぎり、ミーティング等を時間外にしていた事実はありません。

「ない」と言っても過言ではありません。

したがって、これまで、時間外手当を出した事実もありません。

「なかったもの」は削減できませんし、「効率化」にはなりません。


私なら、昨年度のミーティング等に係る時間外手当額を調査して、その額を経費削減額として説明します。

こうした説明をしないのは、昨年度のミーティング等に係る時間外手当がなかったことを如実に示しています。

虚偽の説明をしているのです。


記者会見とは違う情報を提供します。

市有住宅改修費については、すでに報告しましたが、あまりにずさんな内容でしたので、再度確認したところ、コンクリート爆裂補修 約16千円/㎡の数量は60㎡ということが判明しただけです。

残りについては、「単価に戸数をかけてください」ということでした。

さらに「解体する物に費用をかけて見積もりは取りません」とのことです。


これが、「そこに住んでいる人がいて強制退去を迫る、市民の理解を得るために議会で説明する数字の根拠、職員の姿勢」なのでしょうか。

呆れ果て、市民として情けなくなります。


職員の名誉のためにも言っておきます。

2年前まではこうした職員はいませんでした。

こんな仕事ぶりを見せる職員は、上司から厳しい叱責、指導を受けたでしょう。


市長が自分の実績づくりのために独断と偏見で決めた事案について、職員が「後から理屈を付ける」からこうした「でたらめな手法による、でたらめな数字」が出てくるのです。 


ある職員が私にこういいました。「今職場では、周りを確認して、ものを言うんですよ。そんな職場になっているんですよ。大変ですよ。」


議会運営に関するお詫びと今後の対応について(12月7日追記)

この度は、本会議中に生じた居眠りの対応と、メディアに対する不適切なコメント等により、多くの混乱が生じ、議会に対する不信感・不快感を招きましたことに対し、市民の皆様に、心よりお詫びを申し上げます。

議員の居眠りは、議員としてあるまじき行為であることを、議員一同が認識しております。

皆様から頂いたご意見を真摯に受け止め、深く反省し、二度と同じ過ちを起こさないための対策と、市長から提言を受けた「退屈しない議会の対応」「恫喝に対する議会の対応」について、全員協議会で協議しましたので、結果について報告させていただきます。

1.課題

(1)居眠り
居眠りを即座に注意しなかったこと、この度の居眠りは「病気が原因となる意識の喪失」であったことから、体調不良時等の対応を含めた対策が必要。

(2)一般質問
質問項目の重複に対して意見が寄せられており、重複を避けるための対策が必要。

2.今後の対応

(1)居眠り及び体調不良が生じた際の対応
体調不良の場合でも会議に出席している現状がありますので、「単に居眠りをする場合」のほか「持病による場合」「眠気等を伴う薬の服用による場合」「体調不良による場合」も考慮し、次のとおり取り扱うこととしました。

① 本会議並びに委員会における議長または委員長への申し出
次に該当する場合は、本会議開会前の全員協議会室でのミーティング、または委員会開会前に委員長に申し出る。

(ア)急な体調不良を生じる持病がある場合
(イ)通院による治療を受けている場合
(ウ)眠気を伴う薬を服用した場合
(エ)著しく体調不良の場合

② 議長または委員長の議事整理
(ア)いびきを伴う居眠りの場合は、即時に休憩をとり、注意または体調の確認をする。
(イ)いびきを伴わない居眠りの場合は、休憩をとり、注意または体調の確認をする。
(ウ)居眠りをしていると疑われる姿勢が一定時間続いた場合は、休憩をとり、当該議員を注意または体調の確認をする。

③ 急な体調不良による一時退出の申し出
急な体調不良が生じた場合は、議長または委員長に一時退席の申し出を行い、承認を得た後に退席できる。

④ 議員間の配慮
(ア)他の議員が体調不良等の異常が生じたと感じたときは、「議員の体調不良による休憩動議」を申し出る。
(イ)「議員の体調不良による休憩動議」の申し出があったときは、会議を中断し、速やかに適切な対処を行う。

(2)一般質問における質問の調整

① 同一会派における議員間の重複質問は禁止する。

② 議員間で質問項目が重複した場合は、傍聴者に配慮し、質問内容が重複しないように議員間で確認及び調整を行う。

(3)恫喝に対する議会の対応

恫喝に関するコメントやツイートは、当初、会議以外の場で行われた個人的な発言に対するものの可能性があり、確認が難しいために議会のコメントを控えておりました。

その後、市長から提言を受け、9月30日に開かれた全員協議会で、数名の議員から「議会の批判をするな」「選挙前に騒ぐな」「敵に回すなら政策に反対するぞ」「夜道には気をつけろよ」といった趣旨の発言がなされたか、確認いたしました。

恫喝は発言内容にかかわらず、受けた側が感じた時点で恫喝になるとの認識が必要との意見があったものの、上記のように威圧的と感じる発言はなかったことを確認し、市長に回答をしております。

市長に説明を依頼したのは、議会基本条例の取り組みを検証し議員の政治倫理について確認した直後であり、万が一そのような発言がなされれば、発言をした議員の政治倫理が問われ、議会として厳しく対処する問題となっております。

この度の一件により、議員のパワーハラスメントやセクシャルハラスメント等に関する自己研鑽の必要性や、個々の議員が市長と日常的にコミュニケーションを図ることの必要性を感じております。

なお、パワーハラスメントや人権問題などに関する議員個々の意識を高めるため、11月中に改めて会議を開き、意見交換を行うこととしております。
(※ 会議の結果は、後日改めてホームページに掲載させていただきます。)

以上の内容を、12月からの次期体制に申し送ることとしました。

この度の教訓を、今後の議会運営に生かし信頼回復に努めてまいる所存でございますので、引き続き、ご指導・ご鞭撻を賜りますようお願いいたします。

●ハラスメントに関する意見交換(12月7日追記)

11月19日に全員協議会を開き、議員のパワーハラスメントやセクシャルハラスメント等に関する意見交換を行い、12月1日からの次期議会へ次のとおり申し送ることとしました。

■人権問題やハラスメントに対する認識を深めるための研修を実施する。

■法令を遵守し、市民から疑念をもたれるような言動を慎むことについて、再度徹底する。

12月1日からの新議会体制で申し送り事項を確認し、ハラスメント等に関する研修を実施することとしました。

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