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(検証4)議員の役割

【ブログ更新日】2022-05-22 08:00:57

昨年の9月定例議会の一般質問にたいして、市長は次のように答弁しました。

1. 公共施設の適正配置について「議員がどれだけ(市民の)声を聞き、集約できるか・・・(議員の)本質的な機能が問われている」

2. 災害の支援制度について「(市民の)声を聞くことと、決まったことを伝えるのも役割だ。議員には自らの役割と責任をしっかり認識し、・・・」

議員は、市長の使い走りをするものだと言うに等しい発言です。市長と議会の関係に対する無知ぶりに唖然とします。

総務省の資料によると、

議会は、地方公共団体の意思を決定する機能及び執行機関を監視する機能を担うものとして、同じく住民から直接選挙された長(執行機関)と相互にけん制し合うことにより、地方自治の適正な運営を期する。

また、ある辞書には、

議会は住民が選出した議員で構成され、自治体の重要意思を審議して決定する住民代表機関としての地位を持つ。

執行部の重要な事項について、その意思を最終的に決定する機能を持つ。

住民の負担に関する事項、条例制定など、その地域の全体的な政策を審議し、最終的に決定する。

と書いてあります。

つまり、議員は「自治体の重要意思を審議決定」するが役目です。

この為重要事項について調査研究し、民意の把握に努めることはあっても、何ら市民に広く周知する役割と責任は負っていません。


「広く市民の声を聞いて施策や事業にまとめ必要に応じて予算化し議会に図る、議会で議決されたことは広く市民に周知徹底し、それを執行する」のは、市長の責任においてなされるものです。

その責任と役割を議会・議員に押し付けるのは、見当違いもはなはだしいことですし、見識が疑われます。

この答弁に、何ら反論できない議員にも、問題があると思います。

これでは、市長はますますやりたい放題、言いたい放題になっていきます。

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