ゲーマーの新しい一歩にちょうどいい「ぶいすぽキーボード」の魅力

記事の概要

・VSPO! GEAR ゲーミングキーボード(ぶいすぽキーボード)第一弾の受注期間が3/29(金)19:00からスタート!
・ゲーミングキーボードではまだ希少なラピッドトリガー機能搭載!
・初心者でもとっつきやすいJIS配列テンキーレスサイズ!
・販売価格27,500円は既存のラピッドトリガー搭載キーボードと比較してもそん色ない価格!

https://gear.vspo.jp/

私がVTuberを本格的に見るようになったのは2023年9月からですが、それ以前にもVTuberの配信を見る機会はありました。
とくに視聴機会が多かったのは、にじさんじのローレン・イロアスさんと、ぷいすぽっ!の胡桃のあさんです。

両者に共通するのは、VALORANTの配信を頻繁にしているという点です。VALORANTのリリース直後からプロシーンとストリーマーシーンを並行して見ている中で、この両名はたびたびストリーマーシーンで姿を見かけていました。
その後、VTuberを見るようになってからは両者のVALORANT配信をさらによく見るようになりました。

とくに最近はぶいすぽの躍進が著しいことが見て取れます。
e-Sportsタイトルに特化した女性VTuberグループという立ち位置で足元を固めてきた彼女たちは、VCRGTAなどストリーマー界隈へと進出して幅広いファンを獲得してついにその存在感をVTuber業界全体に示してきました。
先日デビューした「紡木こかげ」さんは研究生からのデビューとのことですが、数多のFPSタイトルで獲得した華々しいランク実績を引っ提げて登場し、ランクマッチで実績に違わぬ実力を示すなど早々にファンの心を掴んでいます。
そんなぶいすぽから3/29(金)に発売される「VSPO! GEAR ゲーミングキーボード」が、SNSで注目を集めています。

ぶいすぽキーボードのここがすごい

「より多くの人にゲームの楽しさを感じてもらいたい」という想いから生まれたというVSPO! GEARシリーズの第一弾として登場したこのゲーミングキーボードは、現在のプロゲーマーがキーボードに求める性能の多くを盛り込んだ製品となっています。
とくにラピッドトリガー(キー操作をより早く反映させる機能)は現行のゲーミングキーボードで搭載されているものが少なく、各メーカーの新製品にラピッドトリガーが搭載されているかどうかは常に注視されています。
そんな中、有名ゲーミングデバイスメーカーではなく、いちVTuberグループが発売するキーボードにこの機能が搭載されているということで、ぷいすぽファンだけでなく一般ゲーマーにも注目されています。
単にVTuberのファングッズとして売り出すのであれば、安価なパンタグラフ式キーボードを使用したほうがお手頃な価格にはなります。
しかし、ぶいすぽはそうはしませんでした。単なるファングッズとしてではなく、「より多くの人にゲームの楽しさを感じてもらいたい」を実現するに足る、本格的な性能を有する製品として売り出すことを選択したのです。

本格的なプロゲーマー志向で見れば、テンキーレスとはいえJIS配列キーボードはやや大きい(Wooting 60HEなどはUS配列で非常にコンパクト)ですし、ぶいすぽキーボードにはホットスワップ(キーボードのスイッチを別売りのものと交換しやすい仕組み)がない(Wootingにはある)という点はマイナスに働きます。
つまり、ぶいすぽキーボードはプロゲーマーでも絶対に購入すべきというほどの最高性能品ではありません。

それでも、ぶいすぽキーボードは多くのファンやファン以外のゲーマーに注目されています。
それはなぜか。
・現時点でラピッドトリガー搭載キーボードを持っているゲーマーが多くなく、ぶいすぽキーボードが本格的にFPSに取り組むきっかけとなりえること
・一般的なJIS配列のテンキーレスキーボードであること
・価格が既存のラピッドトリガー搭載機と比較して割高に感じられないこと

上記の3点が理由だと考えています。

現時点でラピッドトリガー搭載キーボードを持っているゲーマーが多くなく、ぶいすぽキーボードが本格的にFPSに取り組むきっかけとなりえること

これから本格的にFPSに取り組もうと考えている一般的なゲーマーは、現時点ではラピッドトリガー搭載キーボードを所持していない人がほとんどだと考えています。
そういった人にとっては、今回のぶいすぽキーボードは「これを機にラピッドトリガー搭載キーボードに挑戦したい」と考えるきっかけになったと考えています。

一般的なJIS配列のテンキーレスキーボードであること

ラピッドトリガー搭載機として知名度の高いWootingは海外製であることもあってキー配列がUS配列となっています。これまで本格的なゲーミングキーボードを使っていなかった人にとって、いきなりUS配列キーボードを使うのは敷居が高いと考えています。
ぶいすぽキーボードは自宅PCでも普段使いできるJIS配列のキーボードであり、キーボード移行にかかるコストを極小化してゲーミングキーボードとしての性能だけを得ることができます。
ホットスワップ機能についてもそうですが、まずはぶいすぽキーボードを存分に使い込んだうえで、「もっとこうしたい」という要望が自分の中で出てくるようになってから他の機種に移ればいいわけです。
その最初のとっかかりを担うにはじゅうぶんすぎるキーボードだと考えています。

価格が既存のラピッドトリガー搭載機と比較して割高に感じられないこと

JIS配列のラピッドトリガー搭載機はすでにいくつか存在していますが、「ELECOM GAMING VK600A」は22,980円、「SteelSeries Apex Pro TKL(2023)」は26,231円、「REALFORCE GX1」は33,000円といった価格帯で、どれも2万円~3万円台の価格帯であり、圧倒的に安価なモデルといったものは存在しません。
もちろん、価格に見合う性能を有していることは間違いないのですが、そういった価格帯のキーボードに(とくにFPSをはじめて間もなく、高ランクに達していないプレイヤーがいきなり)手を出すのは容易ではありません。
しかし、これがぶいすぽキーボードとなると話が変わってきます。
単なる「ラピッドトリガー搭載キーボード」では高額に感じても、そこに「ぶいすぽのタレントをイメージしたグッズ」という付加価値を有した商品であるため、ファンであれば高額であっても手に取りたいと思わせる価格帯であると考えています。
そもそも27,500円というぶいすぽキーボードの価格自体が他のラピッドトリガー搭載機と比較してもそん色ない価格設定となっており、それもまた手に取りたいと思わせる要素のひとつとなっています。

ぶいすぽキーボードが示す期待と懸念

上記の理由から、ぶいすぽキーボードはターゲット層とマッチした非常に需要の高い商品として仕上がっていると考えています。
これを機に多くのファンがぶいすぽキーボードを購入してVALORANTなどのFPSタイトルに本格的に挑戦し、その中から未来のプロゲーマーや人気ストリーマーが誕生する、というサクセスストーリーが生まれることを期待しています。

懸念点があるとすれば、ぶいすぽキーボードはもはやぶいすぽファンだけでなく、幅広いゲーマーや転売屋に注目されてしまったというところでしょうか。
そもそもぶいすぽキーボード自体の価格設定が他のラピッドトリガー搭載機と比較してもそん色ない価格設定をしているため、ラピッドトリガー搭載キーボードが欲しいゲーマー全般からも注目を集めてしまっており、争奪戦に参戦してくることが予想されます。
また、Web通販の先着販売であり注目商品であることから転売屋の参入も避けられず、争奪戦が非常に激しいものになることは間違いないでしょう。

こういったWeb通販の先着販売商品が即完売→フリマアプリに高値で大量出品という構図はこれまで嫌というほど見てきました。
ぶいすぽキーボードにはそうなってほしくないなとは思うのですが……。
もしそうなったとしても転売屋から購入するのではなく、二次入荷を待ったり「転売屋から買うほど人生で必須のものではない」と割り切るのも時には必要なことです(経験談)。
ぶいすぽキーボードを求めてやまないぶいすぽファンの皆様が、推しや気に入ったデザインのぶいすぽキーボードを手に入れられることを願ってやみません。

ちなみに私も冒頭で挙げた胡桃のあさんのモデルがすごく欲しいのですが、あと半月もすればウマ娘モデルのREALFORCE GX1が届くのでどうするか悩んでいます。
しかも4月には自作キーボードにも挑戦する予定でして。キーボードにいくら使うつもりなんだと。
結局どうなったかはXで報告したいと思います。

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