ReGLOSSからホロライブを見始めた私が感じたホロライブの魅力とコミュニティとの温度差
「VTuberものの小説を書くために、実際のVTuberを見てみよう。ちょうどホロライブに新人がデビューするみたいだしそこから見てみるか」
私がホロライブの配信をを見るようになったきっかけは、そんなかなり特殊なものでした。
私は趣味で小説の執筆を行い、それを同人誌として即売会に頒布したり「小説家になろう」などのWeb小説投稿サイトに投稿したりしています。
その過程でインプットとして小説を読むことも好きで、書店でライトノベルやなろう発の書籍化作品を眺めることがあります。そこで見かけたのが、「アラサーがVTuberになった話。」という小説の単行本でした。
この作品にドハマりした私は、各種Web小説サイトで投稿されているさまざまなVTuberものの小説を読むようになり、やがて「自分でもVTuberものの小説を書きたい」と思うようになりました。
しかし、私はそれまでVTuberの配信をごくわずかにしか追っておらず、YouTubeでチャンネル登録していたのもにじさんじのローレン・イロアスさんくらいでした。
そこで、インプットとして、大手VTuber事務所であるホロライブのVTuberを視聴して、その歴史を追うことで自身の小説で登場させるVTuber事務所・業界の参考にしようと考えました。
時期は2023年9月初旬。ちょうど新しいグループ「hololive DEV_IS」の発足、その最初のグループであるReGLOSSがデビューすることが発表され、特定のVTuberをデビュー配信からリアルタイムで追うことができるタイミングでもありました。
そんなわけで、私はReGLOSSメンバーのデビュー配信からリアルタイム視聴をはじめ、ホロジュールを中心に各ホロメンの配信を見るようになっていったのです。
3か月近くが経過した今、新人ホロリスの視点ですごいと思った点、気になった点などを挙げていきたいと思います。
より深くホロライブを理解するため、より魅力的な小説を書けるようになるため、先輩ホロリスの忌憚ない意見をコメントでいただければと思います。
ホロライブの魅力
記念ライブを中心とした配信者の魅力づくりがうまい
ホロライブのタレントは、ほぼ例外なく周年記念や誕生日にライブを行っています。どちらかはライブではなく企画をしている人もいますが、どちらかではライブをしている印象です。
ライブでは既存の楽曲を歌ったり踊ったり、最後にはオリジナルの新曲が発表されたり、記念グッズが発表されたり。
日頃のゲーム配信や雑談、歌枠などを通じて応援していたタレントが、定期的に3Dライブを行うことで、応援してきたタレントの成長を実感してさらに応援する気持ちを高める。
ライブにはそういった好循環を喚起する力があると感じています。
それに気づいたからこそ、ホロライブがアイドル路線を進んでいくことになったのではないかとも思っています。
趣向を凝らしたハイクオリティな3Dライブ
実力のあるイラストレーターがデザインした2Dモデルでの日常配信もよいものですが、3D配信、とくに記念ライブや全体イベントでのライブなどで軽快に動き回る3Dの姿には目を見張るものがあります。
ライブステージや観客のモデル、国内のアイドルと比較してもそん色ないクオリティのダンス、コラボによる関係性の反芻や多彩な表現など。大規模な投資をするに値するものを見せてもらっているなと感じます。
それだけの投資をしてもなお、スタジオや人員の不足が起きているというのは嬉しい悲鳴ではありますが、機会損失でもありますので追加投資などで解消されることを期待しています。
配信モンスターとの出会い
ホロライブのタレントはアイドル路線ということもあり、配信外でやること(ボイストレーニング、ダンスレッスン、収録など)が多いということは理解していました。
そんな中でも、一部のタレントはかなりの頻度でホロジュールに枠が存在し、自然と視聴することが多くありました。
具体的な名前を挙げると、
・博衣こより
・カエラ・ゴヴァルスキア
・古石ビジュー
などです(EN・IDの配信は完全には理解できないので雰囲気で見ています)。
VCRARKをきっかけにアキロゼの配信を見る機会も多くありました。
不思議なもので、多く配信を見ているとその人に感情移入していき、ファンになっていきました。今ではカエラが特にいいなと思っています。
配信外も忙しいのは承知の上ですが、やはり配信でその人を頻繁に見ることができるというのはいい効果があるなと考えました。
英語に触れる機会が増えた
私はホロジュールを眺め、EN・ID区別なく気になった配信を流すことが多いのですが、午前中はどうしてもENの配信ばかり見ることが多くありました。
古石ビジューやハコス・ベールズ、七詩ムメイの配信を見ることが多いのですが、英語圏リスナー向けの配信になるため必然的に英語での配信になります(ハコスが日本語も堪能であることは知っていますが、普段から日本語で配信しているわけではないので)。
私は英語が得意ではなく、彼女たちの発言を聞き取ることは難しいのですが、英語を聞く機会が増えたというのは貴重な機会なので、せっかくなら英語を理解したいと思いました。
それを英語学習のモチベーションとして、ホロリスニングや翻訳切り抜きなどを活用して学習を開始しました。
コミュニティとの温度差
ReGLOSSメンバーのチャンネル登録者数がholoXメンバーほど伸びていない
私は正直、グループがホロライブとhololive DEV_ISと分かれたところで、ホロライブファンは普通に彼女たちのチャンネルを登録し、応援するものだと思っていました。
しかし、ふたを開けてみれば、チャンネル登録者数はひとつ前の新人であるholoXメンバーのそれと比べて緩やかなものでした。
配信の同時接続者数については、活動開始から3か月近く経過した12月現在でも他のチャンネル登録者数の多いタレントより多いこともあり、単に登録者数が多ければいいというものではないと考えています。
また、同じグループで人が増えていくと、それだけ既存のタレント間の交流が希薄になっていくこともあり、早いうちにグループを分散すること自体は長期的な視点でアリだと考えています。
しかし、そうはいっても登録者数が伸びていないというのは、なにかしらの理由があるのだろうと考えました。
私が推測している、ReGLOSSメンバーの登録者数が伸び悩んでいる理由は以下の2点です。
・ホロジュールを「ホロライブ」でフィルタリングしており、ホロライブでないReGLOSSメンバーを追う習慣がない
私はホロジュールを「全体」にしているのでDEV_ISメンバーであるReGLOSSメンバーの配信枠も知ることができますが、人によっては「ホロライブ」でフィルタリングしている人もいるのではないかと思います。
その場合は、フィルタリングを解除することで見えることになってしまう他の配信枠も目に入ってしまうため、それならDEV_ISメンバーの配信くらいは見なくてもいいかとなる気持ちも理解できます。
できることなら、ホロジュールがどれか1つのグループしか選択できないのではなく、チェックボックス式で複数のグループをフィルタリングできるようになれば、見ることに抵抗のない人もいるのではないでしょうか。この点については要望を送って改善を期待するしかないですね。
・hololive DEV_ISの理念に共感していない
そもそも、なぜ同じJPのタレントを「ホロライブ」と「hololive DEV_IS」に分ける必要があったのか。もっというと「hololive DEV_IS」に分けなければ実現できないこととはなんなのか。その点を今なお疑問に思っているファンが一定数いることは把握しています。
カバー株式会社の公式noteに「hololive DEV_ISについて」という記事が公開され、その点を説明していましたが、内容に納得のいかないファン(?)が多数のお気持ちコメントを残し、結果としてコメント欄が閉鎖に追い込まれる事態にも発展しました。
これは新人ホロリスである私個人の妄想なので異論が出ることは当然として持論を語りますが、カバーとしてはホロライブのタレントたちがさまざまな試行錯誤の果てに自然と現在のアイドル路線のような形になっていった経緯があるため、あらかじめひとつ指針を示すことで、ファンがそれを中心に視聴・応援しやすいという効果があると考えています。
また、とくにReGLOSSの挑戦については「歌とダンス」を挙げていますが、それに対して「すでにホロライブのタレントもやっていることが挑戦なのか」という指摘もありました。
上記のとおり、歌やダンスをするようになったのは結果的にそうなったというものであり、それまでのタレントオーディションに歌唱審査がないことも知られています。そう考えると、そもそも歌とダンスをホロライブのタレントがしている方が特殊な状態であり、改めて歌とダンスをやると明言してオーディションで歌唱審査を行い、歌とダンスに挑戦する覚悟を問う」という行為には意味があるように思います。
これに関しては、時間が経過してDEV_ISの次のグループが登場したり、ReGLOSSメンバーが3Dモデルを獲得して本格的にダンスレッスンを行うようになってから徐々に評価のタイミングが訪れるのだと思います。
とはいえ、過去にイノナカミュージックやProject: HOPEといった派生プロジェクトが頓挫して本家に統合された経緯もあるため、こうした挑戦に懐疑的な気持ちを抱くのも無理からぬことと思います。今回のhololive DEV_ISがうまくいくのか注目しつつ、私としてはReGLOSSのメンバーは好きなので応援していきます。
あまりに微妙すぎるホロスターズの立ち位置
私はもともとホロライブのタレントにアイドル性を求めて視聴をはじめたのではなく、VTuberに触れたのもにじさんじのローレンさんや社築さんなどからであり、男性VTuberというものや男女コラボというものについて特段思うところはありませんでした。
そのため、ホロスターズの存在についてもとくに抵抗はなく、ホロジュールを見て面白そうな配信をしているホロスターズのタレントの配信を視聴することもあります。
しかし、私が驚いたのは、同じカバー株式会社の配下であり、コラボが容易であるはずのホロライブとホロスターズのコラボが、あまり歓迎されていないような空気感があったことです。
これは、ホロライブのタレントがアイドル路線に進み、それゆえファンになったホロリスがタレントに望む方向性との不一致が原因ではないかと考えています。
私としては「コラボによるシナジーがあるならやってもいいのでは」と思っており、コラボによって普段の配信では聞けないような面白いトークが聞けるといった要素があれば、視聴する側としても満足できるのではないかと思います。
一方で、年末ライブでのコラボのように、シナジー度外視で一見すると「ホロスターズを知ってもらうために無理矢理ホロライブと組ませている感」が出てしまうと、唐突感やミスマッチ感が出てしまうと思います。やるならせめて、普段からコラボで交流があるとか、それに足る人気や注目を集めているといった理由付けが必要なのかなと思いました。
ホロスターズという存在自体は、私としてはあってもよいと考えています。ホロライブが伸びているからといってそれだけで満足することなく、ノウハウを生かして男性タレント市場を開拓していく方針はアリだと思っていますし、成功すればより多くのファンを獲得して会社の規模を拡大できるため、もっと成功するよう応援したいと考えています。
現状の問題はターゲット層の選定とそれに合わせた活動方針の確立でしょうか。こればかりは全く同じというわけではないと思いますので、仮説と検証を繰り返して探っていくことになるとは思いますが……。
今後の視聴について
ここまで思うところをつらつらと書いてきました。既存ファンにとって不快な表現等ありましたらコメントにてご指摘いただけますと幸いです。今後も配信を視聴し、過去の動画などを追うことで、さらに理解を深めていければと考えています。
もともとは小説の参考資料としてホロライブのタレントの視聴をはじめましたが、やはりというか大変に面白く、今後も視聴を続けていきたいと考えています。
しかし、「配信を見る」というこの趣味は、自分は何もしていなくても無限に時間を消費できてしまうので、仕事や他の趣味(とくに小説執筆)にかける時間を食いつぶしてしまわないように加減が必要だと感じました。
ReGLOSSのメンバーを中心に、より「推し」に絞って視聴するとか、記念配信を中心に視聴するとか、工夫しながら視聴していければと考えています。
ReGLOSSのメンバーが3Dモデルを手に入れて1周年を見届けるのを今から楽しみにしています。
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