面白かったM-1グランプリ2021についての浅い感想

年が明けると、もう書かない気がしましたので感想を記録します。

1.決勝戦

先頭バッターだったということでうまく収まったのかもしれませんが、モグライダーのお二人は実はすごいお笑いを見せてくれていたのではと、2021年12月28日放送の『伊集院光とらじおと』へのゲスト出演のトークを聞きながら、改めて思いました。(2022年1月4日まで関東エリアではタイムフリーで視聴可能です。)

2.敗者復活戦

敗者復活戦も見応えがありました。個人的にはハライチ、金属バット、男性ブランコの3組ならどこが決勝に進んでもおかしくないと思っていましたので、納得の結果でした。特に決勝のハライチのお二人のネタは、最終決戦に進むことよりやりたいことをやりきることを大事にしているように思いましたが、ラストイヤーで、これだけ売れっ子になっても最後は漫才に挑んで、やりたいことをやって良いのではと思いました。

金属バットのお二人はもっと不安定な感じかと思っていたのですが、その面白さに驚き、来年ラストイヤーを決勝で駆け抜けてほしいと思いました。男性ブランコのお二人は、3回戦(?)のネタと同じでしたが、それでも笑ってしまう面白さで、来年の決勝9組の枠を考えるとわくわくします。

3.準々決勝

準々決勝があまりに過酷すぎると痛感したのも今年です。ラパルフェのお二人は初見でしたが、メタなネタをしても本当当然と思いました。

ただ、ラパルフェのネタがまさに言い当てるように、自分に「刺さった」出場者の多くも吉本の人達でした。

まずカラタチのお二人は、オタクネタに悲哀が含まれているのがすごく好きでした。また、準々決勝のネタの後半はオードリーのお二人を思わせる所もあり、緩急が今後どう発展していくか楽しみです。

そして、最も繰り返し見たのがラストイヤーのGAGさんでした。これだけ有名なトリオを通り過ぎていた自分の浅さを痛感しつつ、シュールさが好きでした。コントと重なる部分が多いのはそうだと思うのですが、漫才だからこそ想像する楽しさがあったように思いました。

トリオがいつ決勝に行けるかという期待と同時に、トリオという枠さえ超えたダウ90000の漫才にも驚きました。若者を活写しつつ、笑いに変えているところに凄みを覚えます。

なお、カラタチのお二人のyoutube番組で3回戦合格者の動画で偶々カラタチとダウ90000が一緒に収録され、陽気な5人組から陰気な2人組への変化に対し、ホッとした人たちがコメントしているというお話があり、不思議で面白かったです。

ヤーレンズのお二人には、今年のモグライダーのようになってくれたらという願望があります。怪奇!YesどんぐりRPGもトリオとして行ける所まで行ってほしい気がします。


漫才をもっと見て楽しみたいと思った一年でした。