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ある年の 私の体の大惨事

私の背中にこぶのようなものができていた
気がついたのは 
一年くらい前だったかもしれない

気にもとめていなかった
痛みもないし
ただ ふくれているだけだから

それがある時 急に腫れだして 
熱を持ち 化膿している風になった。
何が起こったかはあまりわかっていない

気づいた時に 
すぐ病院に行けばよかったのだろうが
私という人は 
すぐに病院に行くことをしなかった。

楽観的に考えていた。
痛みがあるところだけが 大変なだけで
体全体に対して何にも考慮していなかった。

痛みがあるものの そのまま仕事もしていたし
普段の生活を続けていた。
そして やっと気がついた・・・・

・・・・やべー 背中だけの問題じゃなく
これって体全体に影響するじゃないかと
皮膚というものの内側に臓器や血や肉が詰まっている
化膿しているってことは
その皮膚というもので覆われた中身が一部傷んでいるってことだ! と急に思った

腐った蜜柑は 傷んだところから一気に周りにも悪影響を及ぼし 近くのミカンまでもくさらせていくじゃないか
それが体の中で起こっている・・。
これはめちゃ やばなんじゃないのか!?

これを考える前まで 膿というやつは
体の中で起こった戦闘の結果現れるものって感じの認識だった
関ヶ原の戦い直後の戦場みたいなもんで
凄まじい戦闘のあとなんだろうなと 思ってみていた
膿が体の外に出るというのは 戦場の後処理のようなイメージだ。

ふと 
お隣のおじさんが亡くなった時
虫歯が原因で死んだらしいでという噂を思い出した。
・・・・・・体の中って繋がってる
体の中に平和を脅かすものが登場したら・・・
体全部がやばなるやん・・・・。
そうおもったとき 膿が体の中にあることが
とても危険なことのような気がした
体の中に 埋葬されていない戦死者たちがそこに山積みになってる風な感覚だった。

そんなことを書いている間に 
背中のこぶの化膿した状態は 潰れたらしかった。
ふと気がつくと Tシャツの背中が冷たいのだ
・・・・え?
触ってみる・・・ 定期的に塗っていた
保湿ゲルクリームとは違う感触が 
そこにはあった・・・
慌ててウエットティッシュで拭いてみる
明らかにクリームと違う色・・・
あぁぁ 潰れたのか・・・。

体の中でぐるぐる回るのではなく 
外へ向けて破裂したってことか・・・

心のどこかでホッとしている・・・。
傷になるかもしれないがそこに止まって置かれるより
こうやって外に出てくれる方が安心というもの・・・。

いつだったか 枇杷の葉を使っていたおばさんのがんが 腕で破裂した話を思い出した。
すごい排出の仕方だなとおもっていたが
これっておんなじことなんだなと思った。

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