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【WACK】 零街と ノートガルドの片隅で 令和の占い道具を語る・・・・。

▲それまでのお話・・・。

side 白

side ゆきみん

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「…ところで、ゆきみん、時間があるなら、また君の話も聞かせてくれないか。」

ちょうど いいカモミールと はちみつを 異世界で手に入れてこちらに持ち込んだところで 
ホットカモミールミルクを 煮出していた。
疲れを癒やし ほっこりとさせてくれる
時空巡り後には、きっと いいチョイスなはずだ。

お気に入りの 星のマグカップに入れて
白ちゃんの前に出した。

「あったかいうちに召し上がれ。」
そう言いながら 白ちゃんの視線が 片付けようとしていたダイスに向けられていたのを見逃さなかった。

「あ、これ  みる?」
小さな箱をあけ 中のサイコロを見せてみた。

「全部 占いに使う Diceなんだよ。
  きょうはねぇ・・・・ これ使った 」
時空巡りのために使ったダイスをテーブルに出して見せる。

まだ私の手元にやってきて日の浅いやんちゃなダイスたちだった。
ポップでライトという言葉がぴったりのダイスだった。

「RUNEDice と  AstrologyDice。
  文字のエネルギーと 占星術的な星のエネルギーで 扉を作ったのぉ〜
  普段はね・・・。
こっちの組み合わせで使うの。」

 木のチップで作ったRUNE と  AstrologyDiceをみせる。

イチイの木で自分で作ったルーンは 学び始めた初期からずっと使っている相棒。
もしかしたら 最初に自分で自分のために作った最初の 占い道具かもしれない・・・。
プログラムで 占いものを組むよりも前だものな・・・。
だから “私が扱うためにある”っていう相棒になっている。
道具も 仲良くならないと その力は全てを発揮できない。
仲良くなってしまえば お互いの相乗効果で思いがけない力を生み出す。
人との関係も一緒だ・・・。

「白ちゃん 冷めないうちにホットカモミールミルクを!」

つい夢中になると 良かれと思って用意したものを 自分で役立たずにしてしまう癖がある・・・。

「あったかいうちに。」
私がその後言いそうな言葉を白ちゃんは続け
 笑って マグカップを手にした。

「ゆきみん このダイスはなに?」
指さされたダイスを手に取る。

「これねぇ・・・ 12面体の中に12面体がはいってるサイコロなの 私はこれをジオマンシーに使ってる。」

「ここでは 自分で2択で選んでいくんだけど 
普段の占いでは 一気にサイコロで 出しちゃうの 古い異世界にあった 土占いが元になってるのよ・・・。」

「こっちは ルノルマンDice。 ルノルマンカードを元にしたダイスなの」

「この下のカードのサイコロ版 っていっても
ルノルマン婦人は使ってないのに 有名占い師ってだけでその名前を使われてるってかーどなんだけどね・・・・。」

話していて こっちの世界で普段話していることを 結局話している自分に気がつく・・・。
ここ ノートガルドだった・・・・。

最近 こっちの世界にいることの方が 少ないから いつもの調子で話してしまった・・・・。

白ちゃんに目をやると  美味しそうに カモミールミルクを飲んでいた。
猫舌の私が 飲めるほど カモミールミルクは冷めていた。
ずいぶん話し込んでしまっていたようだ・・・・。
ゆっくりと この場所の時間は流れていった。

賢者である白ちゃんには 目新しい話じゃなかったかもしれない・・・。
そうであっても 私の話を聞いてくれて 同じ時間を過ごしてくれた。
 また 、白ちゃんが来る時のために すてきな飲み物をまた用意しておかなくちゃ・・・。

こんな裏路地の こんな場所まで出向いてくれる人はそうそういないのだから・・・。

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リアルに使っているサイコロ系を色々出してみました。
易ダイス写真だけ・・・。

ルーンダイスのことをちょっと書こうと思っていた結果・・・・全く触れず
まあどっかでまたネタにしよう!


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