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飯能・メッツァはやっぱりニッポンの湖畔だった

評判もなかなかなので期待した地元飯能・メッツァ、歩いて行ってみました。
(歩くルートはまた別途レポートします)

んと、とりあえずメッツァレポートは他にたくさんあるから、感想のみ言うとすれば、北欧感はない(笑)
みんな北欧っぽい!ってレポートなんだけど・・・私にはニッポンらしい湖畔にしかみえないよー
おしゃれなショッピングモールが自然の中にあるという感じで、
たしかにのんびりはできるけど、
芝生の上に湖を眺められるおしゃれな椅子もあるけど、
北欧の食事もグッズも売ってるけど、

湖畔に生えているのは松だし、桜だし、枯れたススキだし、
街を見下ろしたら洋風の家は一個も無い、畑と田んぼとニッポンの民家だし、
狭山茶と川越の駄菓子と草加せんべい売ってるし、なんならラーメンの名店もあるし、デパートみたいな館内放送だし。

北欧を味わうんじゃなくて、北欧のグッズを楽しみにいくのがいいのだろうけど、それ都内でもあちこちフェアやってる。マリメッコも流行りだし。

夜のチームラボを見たり、ムーミンパークができたりすれば違うのかもしれないけれど、今は、ムーミン関係なく、ただひたすらのんびりできることに価値があって、
その環境はすばらしいんだけど、そのプライスレスなはずの価値に、どんどん「これ買って」を付け加えて商売にしてる感じで、ショップを回りながらだんだん興ざめ。

お店の方のホスピタリティはなかなか素敵で、試しに外でスープを買ったら一言二言会話をしてくれる、その気持ちは嘘はなくあたたかい。
でも、しょっぱいサーモンが一切れ入ってるだけのミルクスープで600円ってどうよ。
1800円のランチって?
お店はいくつもあったけど、ベジタリアン仕様も見た限りなさそうだったし、グルテンフリー仕様もなさそうでした。

と、毒ばかり吐いたけど、私、飯能が気に入ってます。
引っ越してきてよかったなあとしみじみ思う。
だから、派手にばーんと打ち出して、流行らなくなったら即撤退してしまいそうなこういう一過性のものだけじゃなくて、
街で頑張ってるお店、街で残ってる古い建物、街にいる素敵な人々、を大事にして欲しいんだよなあ、って思う。

もちろん、大きな企業とコラボして共同で街を盛り上げるのは大事なんだろうけど、そういう企業は成果が出なければ簡単に手を引いた、いままでだって。
でも、地元にせっかくできた施設は、素敵なものであって欲しい。外から来る人はもちろんだけど、街の人が好きだなと思う場所であってほしいし、それが長続きしてほしい。

だから時々訪れて、どんな風によくなっていくのか(なっていかないのか)、見守ろうと思います。
とりあえず、スープが美味しくなるといいし(できれば1店舗くらいヨーロッパではよくあるビーガンレストランがあるといい)館内放送もシックになるといいし、自然を大きく変えて欲しくはないけど、ハーブガーデンとか欲しい(でも夏の宮沢湖は猛暑だからむりかも・・・)

オーガニックでナチュラルで、自然を大切にそこでゆったり過ごす、消費社会とは逆の世界を、そこに作ってほしいな。