傘 ๑詩

世界中に開かれた傘がたたまれるとき
見えるものはきっと
太陽の光を纏った白い空

こつこつと足音が響き
私たちはどこへでも行けることを何度でも思い出す

心が静かでありますように
グラスの冷たい水が尽きませんように
軽やかにステップを踏めますように
いつも祈っている

私たちはこれからも
見たことのある風景をお土産に
夢から覚めるだろう

ラッピングされた風景を、
ほどいても、ほどかなくてもいい

君は君であることから逃れられないのだから

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