見出し画像

【賛否両論⁉】ノーヒットノーラン継続中の投手交代は是か非か⁉

 前回に続いて先発投手の話!今回はノーヒット降板についてです!

 最近思うのですが、先発投手がノーヒットノーランや完全試合を継続中なのに、試合途中で降板してしまうケースって増えてきていませんか⁉(具体例は後述します)

 これに関しては賛否両論あるかと思いますが、私の意見は……

ん~~もったいない!実にもったいない!

ノーヒットノーラン継続中なら挑戦させてあげて~!

【ノーヒットノーランでの降板例】
 今シーズンに入って、ノーヒットノーラン継続中の先発投手が試合途中で降板した例は、以下の通りです!

❶4月12日・巨人vs阪神
阪神・村上頌樹投手
7回 安打0 四死球0 84球
降板時のスコア1-0
最終スコア2-1(白星付かず)

❷4月16日・日本ハムvs西武
西武・エンス投手
6回 安打0 四死球2 91球
降板時のスコア2-0
最終スコア6-2(勝利投手)

❸4月28日・西武vs楽天
西武・今井達也投手
6回 安打0 四死球7 116球
降板時のスコア2-0
最終スコア4-0(勝利投手)

❹5月4日・西武vs日本ハム
日本ハム・北山亘基投手
6回 安打0 四死球2 75球
降板時のスコア0-0
最終スコア1-0(勝利投手)

❺5月5日・ロッテvsソフトバンク
ロッテ・佐々木朗希投手
5回 安打0 四死球1 89球
降板時のスコア0-0
最終スコア0-0(白星付かず)

 今季だけでも既に上記の5例があるのですが、やはり先発投手がノーヒットノーラン継続中のまま降板してしまうのは「もったいないなあ~!」と思わずにはいられないのです!

 特に❶の阪神・村上投手は完全試合を継続中での降板!しかもリードした状況でプロ初勝利の権利を持って交代したのに、最終的に白星も付かなかったというのは実に気の毒でした(泣)

【ノーヒット投球でも交代の理由】
 さて、先発投手がノーヒットノーラン継続中ながら交代に踏み切るのは、大きく分けて2つの理由があると思います!

【理由1・投球数の問題】
 最近は先発投手を100球前後で交代させ、中6日で臨む次回登板に備えるのが一般的な運用かと思います。

 ノーヒット投球を続けているということは球数も少ないとは思いますが、たとえノーヒットノーラン継続中でも球数が増えてきたら交代させるという判断なのかもしれません。

 では上記の5投手が完投した場合、球数はどれぐらいになるペースだったのかを見てみましょう!

❶村上投手  7回84球
=9回108球ペース
❷エンス投手 6回91球
=9回136球ペース
❸今井投手 6回116球
=9回174球ペース
❹北山投手  6回75球
=9回112球ペース
❺佐々木投手 5回89球
=9回160球ペース

 村上投手や北山投手は9回完投しても100球を大きく上回るペースではありません。対してエンス投手・今井投手・佐々木投手は9回まで投げるとなると100球を大幅に上回るペースとなっており、普段の投球であれば途中交代させるのが妥当な判断でしょう。

普段の投球であればね!

 でもね!やっぱり快挙優先じゃないの~?そこは杓子定規な投手運用より、ロマン優先なんじゃないの~?

 プロ野球は興行ビジネスなんだから!ファンや観客が喜ぶ試合を見せるのも、興行ビジネスとして大事なんじゃないのかなあ~⁉

 確かに球数が増えてくると中6日では疲労が回復しきれず、次回の先発にも影響を及ぼすかもしれません。

 でも球数が増えたって、次回先発までの登板間隔を空けてあげれば済む話じゃないですか~!

 快挙よりもローテーションの維持を優先させる方が大事というのであれば、プロの興行ビジネスにしては夢がないよなあ~と思わずにはいられない気がするのです!

【理由2・点差の問題】
 先発投手がノーヒットノーランを継続中でも交代させるもう1つの理由として、「点差」の問題があると重います!

 先発投手は当然ながら、イニングを重ねるとともに疲労が増していきます。球威は衰えていきます。点差に余裕がある展開であれば先発を終盤まで引っ張るケースもありますが、接戦の場合は先発投手を引っ張り過ぎず救援陣を投入していくのが一般的ですよね!

 ちなみに、上記5投手の降板時の点差は
❶村上投手 1-0(7回裏)
❷エンス投手2-0(6回裏)
❸今井投手 2-0(6回表)
❹北山投手 0-0(6回裏)
❺佐々木投手0-0(5回表)

 と、いずれも接戦の場面で交代しています。そうなると先発投手が普段の投球であれば、球威が落ちてくる前に救援陣にスイッチしていくのが妥当な判断でしょう。

普段の投球であればね!

 でもね!ノーヒットノーランを継続中なんですよ~!快挙に挑戦している真っ最中なんですよ~!投手が歴史に名を残せる貴重なチャンスを奪ってしまうなんて、もったいないじゃないですか~!

 接戦でもいいじゃないですか!続投させたことで、打たれて負けてもいいじゃないですか!先発投手が快挙に挑む権利を得たわけですから、もうその試合は先発投手にくれてやれよ~!と思うのです!

【完全継投の例】
 そういえば、かつて日本シリーズで物議を醸した試合がありましたよね!2007年の日本シリーズ第5戦・中日vs日本ハム!もちろん皆さんご存じの試合でしょう!

 中日の3勝1敗で迎えたナゴヤドームでの第5戦。中日の先発・山井大介投手は8回まで被安打0、四死球0で完全試合を継続中でした!しかし9回のマウンドには守護神の左腕・岩瀬仁紀投手が登板!完全救援で継投による完全試合を達成しました!

 この時は1勝の重みが違います!なにせ日本シリーズです!中日にとっては、勝利を挙げれば球団53年ぶりの日本一!逆に負ければ3勝2敗と1勝差に迫られ、しかも6戦目以降は敵地・札幌ドームでの試合となるだけに、何としても本拠地最後の試合となる第5戦で決着しておきたかった一戦です!

 試合展開も1-0と1点差だったこともあり、個人記録よりも勝利を優先せざるを得なかった状況です!この継投には納得です!

 しかし、今季の5例は日本シリーズではなく、ペナントレースでの試合です!しかも4~5月とまだまだシーズンの序盤です!

 たしかに優勝争いやCS争いが佳境を迎える9~10月にもなると、白星を落とせない状況にもなってくるかもしれません。しかしシーズン序盤の試合だったら、快挙を優先してもまだまだ許される段階ではないかと思うのですが、どうでしょう~⁉

【打たれても納得!】
 また、ノーヒットノーランを継続中の先発投手に続投させて、結果的に快挙を達成できなかったとしても、1安打を打たれるまで続投させた方が、見ているファンも納得するのではないでしょうか?

 今季も5月14日の西武vs楽天戦でノーヒットノーランまであと一歩の試合がありました!楽天先発の瀧中瞭太投手は8回を終えて被安打0、四死球2のノーヒット投球を継続!球数は8回終了の時点で111球に達していましたが、9回も続投となりました!

 しかし9回1死から西武の代打・平沼翔太選手に右前打を浴び、ノーヒットノーランまで残り2人で快挙達成を逃しました(泣)う~ん残念!

 でもね!先発投手がノーヒットノーラン継続中のまま交代してしまうよりも、本人が安打を喫するまで投げさせた方が、見ているファンも納得すると思うんですよ!もちろん快挙を達成してくれた方がいいけれど、たとえ最終的に快挙を達成できなかったとしても、ファンは「よく頑張った!」って思えるんじゃないでしょうか!

【ノーヒットノーランは貴重!】
 ノーヒットノーランはNPB87年の歴史の中で、わずか98例しかありません!やっぱり貴重な快挙は見たいと思うのがファンの心理ですよね!

 だから監督の皆さんにお願いしたいのです!賛否両論あるとは思いますが……

ノーヒットノーラン達成のチャンスがある展開の時は、是非とも挑戦させてほしい~!

と、素人ジョシは思うのでした!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?