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結婚について考える

今日は「結婚」について考えてみたいと思います。

私はいわゆるアラフィフと呼ばれる年齢ですが、結婚してないし結婚したこともありません。

最近、20代の若い人と接する機会が多く、当たり前のように20代のうちに結婚して子供が欲しい、みたいな考えを聞きます。

そんな中、なんで私は結婚してないんだろう、と思ってきました。

理由の第一は、こんなこと言うと「なんと自虐的な」と思われるかもしれませんが「恐ろしくモテない」のです。

20代の頃に行ったお見合いパーティーは「フリートークタイム」の時に1人だけ余ってしまいました。

勿論、積極的に話しかけようとするのですが迷惑そうにされるだけで、仕方なく「壁の花」ならぬ、「デパートの壁で埋もれている化石」のごとく身を潜めながら乾いたサンドイッチを食べていました。

中高女子校だったので、あんまり意識したことなかったんですが「あ、私ってモテないんだ」という考えが完全にその時潜在意識にインプットされてしまいました。

その後、何度か合コンに行ったりしましたが、後で連絡しても「顔と名前が一致しない」と言われたりして、心底落ち込むようなことばかりありました。

一番最後に行った合コンは10年くらい前でしょうか。

すごく感じの良い方ばかりだったのですが、なんだか体が拒否反応を示したのかお腹が痛くなってずっとトイレに閉じこもってました。

そして、7,8年くらい前の「お見合いパーティー」では「年上はどう思いますか?」と聞いて「ないですね」と言われたので、そこで話が終わってしまいました。

だから、別に結婚したくないわけでもないのです。

毎日、一人でいるよりももっと楽しく愉快に暮らせる人であれば、全然ウェルカムなんです。

でも、やっぱり私の方に拒否反応があるのかもしれません。

そんなにたくさん行ったわけでもないのですが、「結婚式」と呼ばれるものに行ったことはあります。

そこで、なんというか当たり前のように漂う「男女役割分担」、「男は仕事、女は家」みたいな考え方、そういうもの全部に拒否反応を示してしまいます。「男女平等」とか言われて久しいのに、そんな空気はあまり感じられません。

なぜか私は小学校くらいから、「男子が先に書かれた名簿」とか「家庭科は女子」とかに異様に反応して傷ついていました。

「女は男より下」とされる社会的な「全てのものごと」に対してすごく傷ついていました。どこからその考え方が入ってきたのか分かりません。

時代がちょうどフェミニズムが叫ばれていた時期だったからかもしれません。

だから、結婚式なんか行っても「わあ!旦那様も家事をなさるんですね。すごい!」みたいな空気にまたいちいち傷つくんです。

こういう面倒くさいところが、知らず知らず異性を遠ざけているのかもしれません。

後、なんか「素敵な彼氏が欲しい」と思うたびに「モラハラ夫」とか「暴力で傷つけられてきた妻」とかそういうネット記事などが、いちいち目に入ります。

私自身、自分の意見や言いたいことをすぐに言えるような性格ではありません。

なので、きっと自分は何かあっても我慢してしまうし、ぱっと言えなくて自分のモヤモヤをまとめるのに時間がかかって、何日も経った後に「あの時のことで傷ついた」とか言って「何のこと?」とか言われるんだろうなあ、とか考えます。

それに、自分の意見とか言わない方がその場が治まるのなら、争いたくない性分なのでそうしてしまうんだろうなあ、とか色々考えてしまうわけです。

そんなこんなごちゃごちゃ考えてたらこの年になってしまった。

なんかマジョリティになれない自分を「人間的な欠陥があるのではないか」と思ったりして、寂しくなったり辛くなったりすることもあります。

すごく前に見た夢では私は男だったんですが、「結婚した」というだけで「社会的」に認められて、給料も上がり、上司や同僚からも大変な信頼を得た、というものでした。

でも、これは多分現実もそうなのでしょう。

すごく社会的に認められる感じが結婚にはある。

でも、だからと言ってそれだけで結婚を決めるのはどうなのか。

今更、「出会い」とかすごい探せばあるかもしれないですが、正直休みの日に「よく知らない人とご飯を食べる」みたいなことにエネルギーを使うのがなあ・・・

しょうがないので、一生涯1人で生きていくための方策を練る毎日を送っている今日この頃です。

どこかで「結婚してない」ということにものすごいコンプレックスがあるんだなあ、と。

でも、その「コンプレックスを埋めるため」だけで結婚していいのだろうか。

あかんよなあ。



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