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学びの石積_Lesson001~現存天守~

2019年3月8日

お城素人のLiSsanが、お城に関する知識を石垣の石のように
一つ一つ、積み重ねていき
お城玄人へなるべく投稿していきます。
詳しい方にはかなりレベル低いですが、
これからお城について詳しくなりたい方はぜひ一緒に楽しく学びましょう。

では、早速第一回目の石積み!!
やっぱり、お城といえば天守閣ですよね!
ということで、第一回目は天守閣について、なかでも現存天守について学びましょう。

Lesson001_現存天守

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-姫路城-


日本には200を超える城があったそうです。
しかし、江戸時代以前に建てられ、現在まで保存されている天守閣が残っているお城はとても少なく、現存する天守閣の数は12。
(修理や改築などは行われています)

・弘前城
・松本城
・丸岡城
・犬山城
・彦根城
・姫路城
・松江城
・備中松山城
・丸亀城
・松山城
・宇和島城
・高知城

ちなみに、現存以外を復元天守、復興天守、模擬天守といいます。

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-復元天守の名古屋城(外観のみ復元)-

なんで残っていないの?

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-復興天守の大阪城-


200以上のお城があったに、現存が12というのは少しびっくりですよね。
大阪城や名古屋城は有名ですが、近年になって建てられたものなんです。(石垣は現存)
災害や戦で焼失、倒壊し再建しなかったというお城もありますが、
江戸幕府がなくなり、廃藩置県が行われたころ、
不要になったお城が取り壊されたからです。
俗にいう、「廃城令」ですね。
ちなみに正式には「全国城郭存廃ノ処分並兵営地等撰定方(ぜんこくじょうかくそんぱおのしょぶんならびにへいえいちとうせんていかた)」
長い!!
廃城だけでなく、存続させる城も同時に決められています。
城好きからすればせっかくのお城、残しといてよ!って感じです。
(誰も居ないのに維持するのは大変だとは思いますが…)
それでも、戦前までは20の天守があったのですが、1945年に7つも攻撃を受けて焼失、1949年に松前城が失火で焼失し、現在の12になっています。

現存の魅力

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-彦根城内-


現存だからこそ楽しめるのが、経年変化した部材の表情です。
石垣が好きなので、もちろん外観を楽しむのですが、
実は家具屋で働いていたこともあるLiSsan。
名百年も前にこれを建てたと思うと感動しまくりです。
古びた木材のもつ独特の色合いや質感、複雑な木組み、支えあっている構造体すべてが魅力でしかない!
いつも天井を見上げてどこがどうなっているのか見すぎて
周りから引かれていることは知ってます…

天守からの眺め

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-姫路城天守からの眺め-


薄暗い城内で隅々まで見た後の眺めは最高です。当時の
天守から見下ろす町並みは現代の風景ではありますが、
築城された当時はどんな風景だったのだろうと想像するもよし。
町が一望できるので、城主になった気分にもなれますね。

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-丸岡城の石瓦-


LiSsan個人としては、風を受けながら遠くの山を眺めたり、
破風の構造や鯱、瓦を見つめて、一人ニヤニヤしています。
古くからあるからこそ、長年風雲にさらされることで出来上がった風合いが本当に素晴らしい。
言葉では表現しきれない感動があります。

LiSsan

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