UbuntuにPythonをinstallする手順

sudo apt update
sudo apt install software-properties-common
sudo add-app-repository ppa:deadsnales/ppa
sudo apt update
sudo apt install pythonXX.XX(バージョン)
sudo update-alternatives --install /usr/bin/python3 python3 /usr/bin/python3.8 1
sudo update-alternatives --install /usr/bin/python3 python3 /usr/bin/python3.10 2
sudo update-alternatives --config python3

sudo apt install software-properties-common

このコマンドは、software-properties-commonパッケージをインストールします。software-properties-commonは、PPA(Personal Package Archive)の管理を容易にするためのツールやスクリプトを提供します。具体的には、add-apt-repositoryコマンドを使用できるようにするためのパッケージです。

sudo add-apt-repository ppa:deadsnakes/ppa

このコマンドは、deadsnakes PPA(Personal Package Archive)をUbuntuのソースリストに追加します。deadsnakes PPAは、Pythonの最新バージョンを提供する非公式のリポジトリです。これにより、Ubuntuの標準リポジトリには含まれていない最新のPythonバージョンをインストールできるようになります。Deadsnakes PPA(Personal Package Archive)は、Ubuntuのユーザーが公式リポジトリには含まれていない、またはまだ提供されていないPythonのバージョンをインストールできるようにするための非公式のリポジトリです。Deadsnakes PPAは、最新および古いPythonバージョンを提供しており、開発者が特定のPythonバージョンを簡単にインストールして使用できるようにすることを目的としています。

Deadsnakes PPAは、主にFelix Krullという個人の開発者によって運営されています。Felix Krull氏は、Ubuntu向けのPythonバージョンを提供するためにこのPPAを管理しており、多くの開発者にとって便利なリソースとなっています。

このPPAは非公式のリポジトリですが、広く使用されており、信頼性が高いとされています。PPAの内容は、一般にオープンソースコミュニティによってレビューされ、使用されています。

公式情報

Deadsnakes PPAの公式情報は、Launchpadで確認できます。このページでは、PPAに含まれているパッケージの一覧や、それらのパッケージの更新情報、インストール手順などが提供されています。

利用上の注意

Deadsnakes PPAは非公式であり、Ubuntuの公式サポートの対象外です。そのため、使用する際には以下の点に注意してください:

• 必ず信頼できる環境で使用する。
• PPAからインストールしたパッケージが公式リポジトリのパッケージと競合しないことを確認する。
• 定期的にPPAの更新情報を確認し、セキュリティパッチやバグフィックスを適用する。

これらの点に注意しつつ、Deadsnakes PPAを利用してPythonの最新バージョンや特定のバージョンをインストールすることで、開発環境を柔軟に管理できます。

Deadsnakes PPAを使用する理由

1. 最新バージョンの提供:
• Ubuntuの標準リポジトリでは、通常、リリースされているPythonの最新バージョンがすぐには提供されません。Deadsnakes PPAを使用することで、最新のPythonバージョンをすぐにインストールできます。
2. 複数バージョンのインストール:
• Deadsnakes PPAは、複数のPythonバージョンを並行してインストールすることができ、特定のプロジェクトや依存関係のために異なるバージョンを使用することができます。
3. 簡単なインストール手順:
• Deadsnakes PPAを追加することで、通常のaptコマンドを使用してPythonの特定のバージョンを簡単にインストールできます。



update-alternativesについて

update-alternativesは、複数のバージョンのソフトウェアがインストールされている場合に、システムがどのバージョンを使用するかを選択できるようにするためのツールです。

各コマンドの説明

1. sudo update-alternatives --install /usr/bin/python3 python3 /usr/bin/python3.8 1
このコマンドは、Python 3.8をupdate-alternativesシステムに追加します。
• /usr/bin/python3は、シンボリックリンクのパスです。
• python3は、この代替の名前です。
• /usr/bin/python3.8は、Python 3.8の実行ファイルのパスです。
• 1は、この代替の優先順位です。
つまり、python3コマンドが呼び出されたときに、/usr/bin/python3が/usr/bin/python3.8を指すようになります。
2. sudo update-alternatives --install /usr/bin/python3 python3 /usr/bin/python3.10 2
このコマンドは、Python 3.10をupdate-alternativesシステムに追加します。
• /usr/bin/python3は、シンボリックリンクのパスです。
• python3は、この代替の名前です。
• /usr/bin/python3.10は、Python 3.10の実行ファイルのパスです。
• 2は、この代替の優先順位です。
つまり、python3コマンドが呼び出されたときに、/usr/bin/python3が/usr/bin/python3.10を指すようになります。
3. sudo update-alternatives --config python3
このコマンドは、python3コマンドのデフォルトのバージョンを選択するためのインタラクティブなメニューを表示します。
• このコマンドを実行すると、利用可能なPythonバージョンのリストが表示され、それぞれに番号が振られます。
• 番号を入力することで、どのバージョンのPythonをデフォルトにするかを選択できます。


まとめ

これらのコマンドを実行することで、システムにインストールされている複数のPythonバージョンの中から、どのバージョンをデフォルトとして使用するかを柔軟に選択できるようになります。例えば、Python 3.8とPython 3.10の両方がインストールされている場合、python3コマンドでどちらのバージョンを使うかを簡単に切り替えることができます。

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