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セルフライナーノーツの巻

今月8/28にスピリチュアルラウンジにてライブ及び、シロシビンズのニューアルバム「4」を物販にて販売します。11曲で800円。

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僕のアルバムは毎回手作りで、プレスさえした事がありません。理由は簡単です。そこまでしても在庫が残る、デザインに悔いが残る、将来的に新譜を作った時に「こんなのプレスで売ったのか…」とか思うからです。

ですが一応CD-Rやデータとはいえ自分がアルバムを作ったという気持ちは同じなので見えないディスコグラフィですがあるのは事実です。今回のアルバムタイトルが「4」なのはこのアルバムが自身のフルアルバムとしては4枚目に当たるからです。以前もデータやCD-Rで販売していた事がありますが、唯一外に開いて販売しているデータ販売も委託先と契約更新しないので1年で廃盤になって知り合いの古本屋さんのシャンティブックスさんに置いていただいたCD-R版の在庫があるかどうかという希少(?)モノ。

2015年に出したセカンドアルバム「Bara Bara Tour」のリリースの際、USBを持参して頂いてデータを売るという特殊な販売方法を試みていた事がありました。前途のアルバム及びデータリリースの際に再発したアルバムのフォルダに特典としてセルフライナーノーツをつけていました。もう5年前の事なのでここで公開しようと思います。文章は当時のものです。

Bara Bara Tour セルフライナーノーツ

ジャケット

●知人がアイバニーズのエレキギターを私に「他に沢山あるからやる」

 と言ってポイとくれた。エレキギター。7万。自分はそんな高い
 ギターを買った事が無い。というかギターは何故か貰った事しかない。
  まず弾いてみて「なんて弾きやすいんだ」というのと「音がいい」
 という当たり前のことに気付き、これでアルバムを作ろうと
 思い立ちました。思い立ちました。二回言うな馬鹿。

 
●アングラでニッチなものが好き、マジョリティ楽器が嫌いな
 性格は昔からで、10代のころ「カッコワルイからギター嫌い」
 などとうそぶいて、奇行ライブやノイズに走ったりなどを経て、
 20代で卑屈をこじらせてタブラまで買ってしまったこの身。
  今まで自分が「バンドマンの象徴」として嫌ってきた、
ギターという楽器、あえてそれを前面に出して、己のソング
ライティングの能力の限界を確かめる実験というわけです。
なんちゃったりして、大げさ!

 
●俺ァ、タブラだけじゃないぞ!という気概をこめて、すべての楽器を
 すべて狭い自分の部屋で昼間に録音、夜に編集という作業で
 己の音楽的な引き出しをありたけ注ぎ込んでみたのがこのアルバムです。

 
●当初はCDプレスで販売を行う予定でした。しかし、諸々の事情で
金欠にあえぐ今、とてもそんなことが出来ず、仮に作った場合も
元々デザイナー志望でデザイン業務をアルバイトながらしていた
 事もあり、少々の知識がある僕としてジャケットを凝りたいに
 決まってます。在庫が残る可能性もあるなという懸念もありました。

●そこでチューン・コア・ジャパンというサイトを仲介して
  Mp3配信で配信することを思い付きました。インターネットの
  ROMしている層が買ってくれるのではという想いもありました。
   このアルバムは1年間Amazon、iTunesで販売されます。しかし…
  MP3というメディアはやはりCDのような魅力的なアイテムでは
  ないようで、結果、このような販売の仕方をせざるを得なく
  なってしまいました。グエー!ガクン。

●今回お買い上げいただいた方のみが読めるライナーノーツ。
 楽曲紹介をいたしましょう。いたしましょう。二回言うな馬鹿。

※事前に断わっておきますが、すべての曲に元ネタがあります。


         【01 Chance & Peace】

 The Concretesという欧米の女性ボーカルのロックバンドがいます。
イントロはそのバンドの「Chosen One」という曲を悪く言えば
パクった感じです。サディスティック・ミカ・バンドの「塀まで
ひとっ飛び」にも似ているかな。しかしそれ以外は自分のロック
テイストです。やはり女性のようなボーカルが欲しかったので、
ボイスチェンジャーで声を女性のように変換させました。
スネアはWave Drum Miniでスティックをつかって叩いています。
その他のバス、ハイハットは打ち込みです。

         【02 Giant Totem】

 この笛のような音色はボイスエフェクターにギターを通して実現
させているもので、ギターの音です。今回はタブラとトランペット
以外すべて電気が通っています。「The Wicker Man」という
イギリスの映画のサウンドトラックからと、イギリス民謡の
「Scarborough Fair」からヒントを得ています。
バックのリズムはすべてWave Drum Miniのプリセット音源です。
これだけは手をつかって叩いています。民族的な雰囲気は出たはず。

         【03 Floppy Data】

 アメリカにDEVOというニューウェイヴバンドがいるのですが、
完全にそれのコピー的楽曲です。歌い方も似せていますし、
ディケイ(音の切れる速さ)の短い「ボン」というシンセベースが
大好きで、ベースラインのみシンセで打ち込んで作成しました。
ギターの音も似せてあります。これもスネアはWave Drum Miniで
スティックをつかって叩いています。

          【04 Envelope】

 2番目にできた曲です。元ネタはビョークの「ヒューマンビヘイビア」
という曲ですが、全体を通すとやはり自分のカラーで、最初のトラックは
信じられないほどそのまんまだったので、コーラスを加えました。
それが良い方向につながったと思います。怪我の功名です。
曲全編タブラを使っています。いい音で取れたことに満足しています。

          【05 Acomania】

ブラジル音楽、特にボサノバが大好きで作った曲です。歌詞は造語ですが
すこしブラジル語のようなエッセンスを入れました。最初は
全編にトランペットを入れようかと思いましたが、失敗したので
やめました。聞き取りづらいですがタブラが入っています。
ボサノバじゃないボサノバ。通称「ニセノバ」

          【06 Power Nup】

 レディオヘッド、ご存じですよね。「My Iron Lung」という曲から
ヒントを得て自分流のオルタナティブロックを作りたくて作成しました。
パワーナップというのは、15~30分、短い仮眠をとると人間はいつもより
効率よくポテンシャル高く行動できるという睡眠法の名前です。
最後のシンセのような音はボイスエフェクターをミキサーにつないだまま
電源を切ると鳴るエラー音を使用しています。

          【07 Ihatove】

 ショーン・レノンの「DEAD MEAT」からヒントを得ました。3拍子なのは
そのためです。ギターソロは意外に気に入ってますし、イントロも
キラキラした雰囲気が出たと思っています。曲調は悲しいですが。
イーハトーヴというのは宮沢賢治の造語「理想郷」という意味です。

         【08 Medicine Company】
 
  突然変な事言うなよ!と思われると思いますが、僕は双極性障害と
パニック障害という病気を抱えています。(重いよ!バカかよ!)
 自分が麻薬成分シロシビンから名前をとっている
ように、通院して得た向精神薬、麻薬、安定剤などの名前を
並べて明るく歌い上げるという、皮肉な歌です。最後にできた
曲です。最初の元ネタの絶叫は「ピクシーズ」というバンドから
影響を受けました。躁状態という意味もこめています。
スネアはWave Drum Miniでスティックをつかって叩いています。

          【09 Next Time】

 フレッド・フリスというギタリストの曲「Cap the Knife」
がヒントです。わざと稚拙な英語を使って馬鹿馬鹿しく
チープな雰囲気を狙いました。こちらもスネアはWave Drum Mini
でスティックをつかって叩いています。

          【10 Degu So Cute】

 最近ファンになったのですが、倉橋ヨエコというピアノ弾き語りの
ミュージシャン(もう引退してしまいましたが)に影響を受けて
ピアノで曲を作り始めました。ピアノは和音、低音旋律、高音旋律
の3トラック。最初は「オー・ヤー!」というタイトルでしたが、
曲調もほのぼのとした感じになったので、自分が飼っている
デグー、フレディくんの歌ということにしようという事で
このタイトルになりました。

         【11 Minna De Odoru Melody】
 
 野宮真貴&フェルナンダ・タカイの「メッセージ・ソング」
に影響を受けました。ドラムが打ち込みの軽いドラムマシン
を使っているのはそのせいです。デュエットという発想も
上記の曲からヒントを得ています。歌詞は日本語ですが
結構気に入っています。ミックスの際にボーカルがどうしても
うまくいかないので少しボーカルの音声を抑えています。
そのときにイコライザーで低音をカットしたために、僕の地声の歌は
かき消されてしまいましたとさ。

           【12 Tour End】

 マサカーという変拍子パンクのようなバンドがいるのですが、
完全にそれの引用です。最初にできた曲で、あえて最後の曲に
しました。スネアはWave Drum Miniでスティックをつかって
叩いています。ギターはすべてのチューニングを狂わせ、パーカッシブに
メチャ弾きたものと、普通のリードギターの2トラックあります。
曲中のブレイク部分がすこし寂しかったので、トランペットを
最後に入れました。曲順的に頭にいれるか最後にするかかなり
迷いましたが結果、最後でよかったと思います。

      【14,15 Ambient Medicine (Bonus track)】

同封している「Ambient Medicineについて」をご参照ください。

【14,15 Ambient Medicineについて】


Ambient Medicine ジャケット

※ポップな音楽ではまったくありません。環境に合わせて流す
 音楽ツールだと思ってください。


●Ambient Medicineは、今回ご購入いただいた方
 限定のボーナストラックです。ナイショです。
 作業用、BGM、リラックスする際にかけるような
 アンビエント作品です。今回のアルバムとは完全に
 別の楽曲だと思ってください。真剣に聴くのでなく、
 流しながら何かをするための音楽なので、流し聴き
 で結構です。

シングルで出す予定でしたがこのような形で発表してみました。
手売り販売のみの特典です。「バラ・バラ・ツアー」以降の
録音したての音楽です。

          【Part1】

 ほぼシンセの打ち込みで作った曲です。
タブラが二つ使われています。
イントロの音はインドで買った鉄のお香立てを
箸で「チーン」と鳴らしたものをサンプリングしたものです。
水の音は、わざわざ風呂場に湯を張って、そこに無理やり
録音機材を持って行って録音しました。

          【Part2】

 冒頭のカラコロとした音はカリンバのサンプリングです。
その他、弦をゆるゆるにしたギター、タブラの音色をいくつか
サンプリングしてシンセ的に使用しました。途中でポヨポヨと
音がするのはバヤンを叩き、手首を太鼓にスライドさせると鳴る
「ブオン」という音をサンプリングして使用しました。
声は自分の「Sleeping Medicine. Your Sleep」という言葉を
サンプリングしました。ほぼサンプラーで出来ている楽曲です


収録時間/18:55

●以上。長文、読んでいただきありがとうございます。
 

●ぜひ楽しんで聞いてみてください。製作期間は
1か月と少ないですが、寝る間を惜しんで作った
意欲作です。聴いていただいてCDに焼いたりなど
して友人に配っても良いでしょうし、あとはお買い上げ
いただいたあなたの自由です。


収録時間38:21(ボーナストラック含まず)

演奏(エレキギター、タブラ、ボーカル、ベース、トランペット
   Wave Drum Mini、シンセサイザー)By シロシビンズ


ではまたどこかで。2015/2/1

Acostica Tacrotica2015(2014年リリースにフリー公開していた音源をプラスしたもの)セルフライナーノーツ

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●えー、まず断っておきますが、記憶にございません(ロッキード事件)。
 去年(2014年)どういう経緯でこのアルバムを作ったのか…
  きっかけなんてあったのでしょうか?あまりアルバムを作る!という
 意気込みもなく、テレーンと曲をつくりテレーンと発表した…
 そんな記憶しか覚えていません。

 ●このアルバムはパッケージデザインは結構凝った
 ものでしたが、採算ド返しだったような気がします。
  6月のライブで販売したので、それ以前の録音ですね。
ノルベサのイベントの時に配ったり、結構売れた覚えがあるので
 CD-ROMバージョンを持っている方も多いと思います。
  
 ●個人的なやり取りで全国配送し、今考えればバイタリティあったなぁ
 と思いますが、基本的に黒字になりませんでした。遠方の注文が
 何件かあって自分に人気があると勘違いしたりもしました…バカだ…。
  あ!「テクノポップ&民族音楽」というコンセプトだったことを
 今思い出したぞ!…でもボーナストラックの方が出来が良いと
 個人的に思ってます。でもこのアルバムが当時の限界だったのでしょう。

 ●ボーナストラックは全7曲。オトク!
 その後にバンドキャンプという所で無料配信した3つのシングルを
 よせあつめました。これらの録音は2014年の夏以降です。
  
 ●もともと録音レベルが小さくて、ボーナストラックのシングルから音質が
 ガラッと変わりますが、こういう販売形態を想定していなかったので
 ご容赦願います。

 ●今回の再発売のために少しだけノイズ除去をしています。
  音がこもっている部分はご容赦願います。決してデジタル
  リマスターなどできる環境はないので、せめてもの抵抗です。


       ※買ったひとのみ読める楽曲紹介※


①リクシャーの風

冷蔵庫のドアと換気扇のスイッチの音をサンプリングして始まるこの曲は
 ビートは平沢進の「妄想代理人」というアニメのサントラの曲から
ヒントを得ました。曲名とか忘れちゃったけど。
本当に勢いだけで作った覚えがあります。だから歌詞がありません。
 リクシャーとは、インドにあるオート三輪バイクタクシーみたいなもので
窓がありません。それに乗って体をつきぬける風みたいなものを
表現したかったと記憶してます。ビートはサンプラーで作って、
トンカチの音をエディットしたものです。
 鮨ラジオというFM白石のラジオ番組で流され、スタッフさんにも
好評いただいた曲です。アルバムの中で一番出来が良いですね。

②タブラ囃子

 いいかげんな曲ですねこれ。単純にタブラオンリーの楽曲を
作りたかった、ついでにそこにお囃子のようなものをいれましたよ。
ホントにそれだけという曲です。タブラも2トラック使ってるくせに
和音になるようにチューニングするとか、そういう工夫もしていない。
今聞くと「もうすこしなんとかしろよ」と思う曲ですね。

③ワジャリ

 これは昔作った曲のリメイクで、ワジャリとはアボリジニの
ワジャリ族から取っています。白人の侵略によって自らの場を奪われた
アボリジニの悲しみの歌です。参考文献として上橋菜穂子著
「隣のアボリジニ」の内容がかなり入っています。ビゴタ、
ニュラグーなどの用語はそこから引用したもので、平たく言うと、
ビゴタはカンガルーの俗称、ニュラグーは添い遂げる友。
 現代社会に生きるアボリジニの様子と、いまだに続く民族の風習、
呪い、昔のアボリジニの暮らしなど、内容も面白い本なので
ぜひ読んでみることをオススメします。

④Old Punk Tape

 知らないパンクバンドの演奏を勝手に収録していいの?と何人かに
言われましたが、これはちゃんど自分でイチから楽曲を作って
綺麗にミックスしてからカセットMTRに取り込んでそれをまた
DAWに録音して、再生ボタンを甘く押してテープの速度を上げ下げ
しながら、古い音っぽくしているという結構手のかかった
作業の曲です。学生時代のバンドの曲が原曲です。

⑤リバーシェカ

 冒頭のカリンバから歌までは良いのですが、最後が弱い。
なにを目指したかったのか分かりませんが、南洋の島を
イメージした事だけは確かです。途中の鉄の音は
インドで買った鉄のお香立てを箸で鳴らした音です。
 タイトルにも意味はありません。雰囲気よ、伝われ!という曲。

⑥そと

篳篥をつかったアンビエント楽曲。声と篳篥以外の楽器は
使っていません。案外気に入っている曲です。
 タイトルは単純に外の音を録音したからです。
変に凝ったタイトルを付けるのもなぁ…と思ったので
あえてひらがなで「そと」。

⑦よいこの図鑑

ピアノの良い曲を作りたい!と思い立ち作ったと記憶しています。
歌詞は気に入っています。これからラスト、もう終わりますよ、
ということを伝えている曲です。ピアノは打ち込みではなく生演奏、
クラビノーバ(電子オルガン)のスピーカーからマイクで拾った音です。
なので音に角がなくなったかわりに音質は悪くなってしまいました。
「これは良い」と友人に非常に褒められた曲です。なので思い入れアリ。

⑧外は雨で

これも学生時代のバンドの曲のリメイクなんですが、ラストにこれかよ!
という感じを出したかったのであえてこのようなボロボロな演奏に
しました。わざとボーカルにノイズを乗っけて、コンプレッサーで
思いっきり切るとこういうボーカルになります。トランペットも
ヘロヘロです。でも上記の曲で終わっておけば良かったのになぁ
と、今になって後悔してます。もう遅い!
       

       ※以下、ボーナストラックの解説※

3つのシングルをバンドキャンプで無料配信していました。
1つは造語をテーマにした「ZOGO」⑨~⑪、2つはデジタルを意識した
「FS」⑫~⑬、そして最後が自分の声のオクターブ、音量を最大限
に使って歌うことに主軸を置いた「MOCO」⑭~⑮です。
 以下解説です。

⑨Zogo

タイトルの通り造語の歌です。出来はかなり良いと思っています。
英語ができなきゃ造語だ!という、今日に至るまでの僕の造語音楽の
発端になった記念すべき曲、というと言い過ぎっぽいですが事実。
コーラスもいい感じだし、知人にも大層評判よかったです。
シングルで一番最後に作った曲で、下記の2曲がタイトル的じゃないので
タイトル曲になるようなポップソングを作ろう!と勢いで作りました。
勢いで作ったわりにはなかなか良い仕上がりになり、ライブでも
「何語ですか?すごい良い!」とお褒めいただいた楽曲です。

⑩Zanzah

最初「ザムザ」って曲だったんですけど、当時テレビを賑わせていた
 辻仁成のバンドが「ザムザ~」とかいう長い名前のバンドだったので
名前変えました。ピアノを入れたのは正解でしたね。
これはサイクリングしているときに、イントロとリズムが頭に浮かんで
 すぐ家に帰ってすぐ作った曲です。声のサンプリング部分が良いと
これまた知人に褒められた曲です。冒頭の低い声は地声ですよ。
いじってませんよ。喉が枯れる発声法です。

⑪ Nhia Hinta

サリフ・ケイタという西アフリカのミュージシャンと坂本龍一のアルバム
「ビューティ」収録曲「DIABARAM」(歌はやはり西アフリカ、セネガルの
ミュージシャンのユッスー・ンドゥール)にかなり影響を受けた曲です。
 アフリカっぽい節回しで歌ってみたかったのですが、やっぱ日本人、
演歌みたいになってしまいました。
 エレピが大きすぎて音割れしてしまっているのが残念。実は5拍子の曲。


⑫Romastiie

Cowboy BebopのFantaisie Signという曲に完全にインスパイアされました。
 聴き比べればすぐ分かります。イントロの電子音は発信機ソフトを
使ってパルス波のヘルツを上げ下げしたものをサンプリングした
ものです。トランペットも含め、上記の曲の影響丸出しですが、
当時の力技として使っていた声サンプリングでなんとかやり込めました。

⑬Ecofascism

最初はインストだけで、エコファシズムに興味があったので
それを歌詞にして歌を吹き込みました。
 途中の息遣いはP-modelの「ルームランナー」という曲のパロディです。
今考えると息遣いがデカすぎてスゲーキモいのが残念。ミックス失敗。
 最後のピピピーとLRからつんざいてくる電子音は発信機ソフトを
使ってパルス波のヘルツを上げ下げしたものをサンプリングした
ものです。

⑭楽隊の集団

ふちがみとふなとが当時マイブームだったのと、童謡みたいな歌を
作ろうと思って作曲したのですが、結果はこんな感じです。
 当時は良い出来だと思ったのですが、普通っちゃ普通かなぁ。
歌詞は悪くないしコーラスも悪くない、でもそれだけかも。
 最後のかすかに聞こえる「ジャラーン、バン!」という音は
灯油ストーブの鉄柵を鳴らしたあと、ストーブを素手で叩いた音です。

⑮パオマーたち

 パオマーに意味はないです。あえて言うならオーウェルの「1984」という
SFに出てくる下層階級の立場の人たち「プロレ」から
引っ張られてるといえます。ポカーンとした、セピア色の景色の中で
ロバを引いて移動するジプシーを思い浮かべてみてください。


●以上が今回のアルバムの内容になります。内に入った内容の曲が
  多いですね…。でもすべて一生懸命つくったことに変わりはありません。
  徳島や韓国からもお買い上げがあった、なんともはやなアルバムです。
 値段設定は当時と同じ800円にしました。800円でこの内容は濃いと思います。
  ごった煮な濃さですけど。

全演奏/シロシビンズ 収録時間/40:00

それではまた、どこかでお会いしましょう。

2015/2/02/シロシビンズ

上記の音源は僕のYoutubeチャンネル、もしくはサウンドクラウドで一部公開してるのでよろしければどうぞ。

Sound cloud 

Youtube

以上。今回のアルバム解説などはリリース後にここで公開するかもしれないし、しないかもしれないです。とりあえずライブ会場でお会いしましょう。


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