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シロシビンズ 10周年記念アルバム「LOVE」について及び「シロシビンズの原点」

※これは以前tumblrに投稿したものの再掲です。

シロシビンズは今年でバンド時代を含めてですが、この名義で活動を始めて10周年になります。結成当初、ソロになろうとも名前は一切変えない、継続は力だと決心したものですが、それでよかったなと本当に思います。時の流れは速いですね。その先駆けという感じで発表したのが、

フリーダウンロードアルバム「LOVE」です 。

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↓こちらのリンクから聴けます。

https://shiroshibins.bandcamp.com/album/love

このアルバムの内容には意味があります。そもそもシロシビンズというのは(思想としての)パンクバンドとして僕が結成したバンドで、初期は僕がギター、サックス、歌、中学からの友人で結成以前からバンド仲間であったS君がベース、

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そしてドラムは打ち込み、もしくは即興演奏、そしてたびたび高校からの知人である、タマダマサシがギター、もしくは生ドラムという編成でした。

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それを思い返し、シロシビンズというバンドは当初攻撃的でノイジーな姿勢、音楽性だったことも思い出し、一昨年のアルバムもそうですが、耳心地のある程度あるような、相手を想定して分かりやすく音楽を作る事に随分マトモになってしまっていることにも気づいたのです。

当初バンドではギターをかき鳴らしたノイズや、絶叫などをよくライブで行っていましたし、音楽的にも分かりやすい事をしようなんて考えないある程度「不快な存在」として自分たちを位置付けていました。

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それを思い返した時に、ノイズ、ローファイ、スクリーム、悪意、そういったものを原点に戻る気持ちで10周年を記念して作る、音楽的なクオリティというものも完全に無視したようなもの。それを集約させたものがこのアルバム「LOVE」です。

それに付随してプライベートで不快なことがあり、怒っていた時に、バンドを始める時からの大好きなミュージシャン、ジョン・ライドンの「怒りはエネルギー、だが憎悪は何も生まない」という言葉を思い出し、パッションの溢れるまま、いままで何故かあえて作ろうとも公開しようともしなかった、ノイズミュージック的なものに結果的になったわけです。

制作にあたって、良いマイクを使うという前提をまず捨てて、10年前ぐらいに当時勤務していた仙台で購入した5,000円程度のオンボロ

ICレコーダーで家でも外でも録音しました。(外は人目を気にしつつ)。

もちろん、制作時に聞いていた、声ではマイク・パットン(ソロ)、コラージュではリック・ルー(Rik Rue、サウンドコラージュミュージシャン)といった、アヴァンギャルドな音楽からも影響は受けました。デスボイス、叫び、かすれ声…

自分が口からアウトプットできる、できそうな、ありとあらゆる表現を思い立ったら録音し、あるものは無編集、あるものは、コラージュの手法を用いてアルバムを制作しました。このノイズアルバムはシロシビンズの怒りと結成時の信念などを10周年を機に形にしたものです。

ちなみに10周年というメモリアルで作ったものなので、こういう音楽はもう作らないと思います。

※その他制作するにあたって参考にしたミュージシャン

デレク・ベイリー、ハナタラシ、 L.A.F.M.S. 、SPK、灰野敬二、グンジョーガクレヨン、第五列、 etc…

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