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虚無夢中

一向に収まらない疫病、くだらない政治家から発せられる脳髄が腐った反吐、著名人の訃報、給料日前で財布も渋い。どんな日でも絶対に一日一回は日の光を浴びて空気を吸うようにしているけれども、どこにも行く気持ちにならずに座り込んで空を見ると月が見える。だからってどうという事でもなく虚無的な顔で部屋に帰る。全体的にトーンは暗くはなくても明るくはまずない。

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それに加えてもう6歳になったペットのデグーのフレディ君、食欲がなくなって結膜炎も発症し元気がない。いつ死んでもおかしくない。老衰も近い年齢だから仕方がないにしろ、一応動物病院で貰った目薬と、抗生物質を混ぜた専用のビタミンゼリーをあげると食べてくれたので少し安心しながらも、一緒にいる時間はもう長くないなと思って頭をなでている。

そんなこんなで休日だというのに物憂げになって創作意欲はほぼない状態。

ペットを飼うと言うことは死を看取ることと同義。飼い主の当然の義務だから悲しくはないけれども迫る愛別離苦は切ないものがある。

今日は呑んでしまってまた明日を迎えようかなと、今からハイボールを飲もうと思っている。

ただ唯一心から思うものがある。人生は面白い。楽しいと言っているわけじゃない。角にぶつかったり迂回したり立ち尽くしたりしながら死んでいくこの世界が面白い。生と死は一如。生まれることは死と同義。僕は30を過ぎてから人生がどんどん面白く感じるようになった。今日も何もしないだけで面白い一日だったなと思う。別に大した人間ではないし、むしろ自堕落でアホーな人間なので深く考えるわけでもなく、うわべをなぞってそれっぽく脳の電気信号が赴くままキーボードにタイピングしてるだけですけどね。

言葉に騙されてると馬鹿を見る。

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