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ワニの夢

週末の昼下がり、外はとても暑いからとクーラーをかけた部屋にこもって映画を観ていた僕は、いつの間にか寝落ちていた。

そして恐ろしい夢を見た。


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ジャングルのような場所にある水辺で、僕はワニに噛まれそうになり、いのちからがら木に登り逃げていた。

するとおもむろに、友人がワニのそばに歩いて近づいた。

「ちょっと待ってな」
彼はそう穏やかに言い、素手でワニの口をぱかっと開けて、そのとがった歯をポチポチと押しはじめる。
(不思議なことに友人が押した歯は、歯茎の中に引っ込んでいく)

「いやいやいやいや。助け方おかしいって!危ないから!」
と必死に叫ぶ(つっこむ?)僕。

そして友人がいくつめかの歯を押した瞬間。
ワニの顎がわずかに動く気配がして、
「わーーーーーー!!!」
と叫んだところで、自分の声で目が覚めた。


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姪っ子と“ワニ危機一髪”なんておもちゃで遊ぶんじゃなかった。
彼女は気に入っているようだが、あのおもちゃはしばらく使用禁止でお願いしたい。

しかし冷静になって考えると、
あのおもちゃって最終的には歯を押す人が絶対に噛まれる仕組みじゃなかっただろうか?と、変なところが気になってくる。

まあそれにしても、いくら酷暑とはいえ、こういう涼しさは勘弁して欲しいと思うのだった。


※ちなみに僕が見る夢は、フルカラーで一人称視点なので、いつも夢が現実かわからない状態で夢を見ている。


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