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web化が進んだ社会でデザイナーに足りなくなるもの

​こんにちは、

ローカルデザイナー@京都・南山城村の
奥西しろです

去年の話しですが

久しぶりにアパレル会社さんに
打ち合わせに行き

「今時のデザイナーって、、、」

と興味深いお話を
聞いたのでシェアしますね。


これからデザイナーとして
やっていきたい!

という方には
読んで欲しい内容です。

web社会で無くなりそうなもの



デザインというと最近は

「PCひとつでできる仕事」
認識されがちです。


ママ向けのデザイナー養成講座で
在宅ワークしよう!なんて広告も
めちゃくちゃ出ていますし💦

もちろん
それは嘘ではなく

今週、京都でも
雪が降りましたが

自宅でいつも通りに
仕事してましたしw


ですが、
むしろその結果

PCの世界しか知らず

モノづくりの現場が
伝えたいことを

伝えられる
デザイナーがいない」


とアパレルの
ファッションデザイナーさんが
話されたんです。


ものづくり大国ニッポンだったのに…



日本は元来
ものづくりの国です。

ほとんどのビジネスは
ものづくりの元に
成り立っています。


農業・食・工業
雑貨・日用品・土産物
などなど。


ですが、PCだけで
仕事をしてきた人には

「現場の感覚が分からない」から
「伝えたいことが伝わらない」


とおっしゃっていました。



実際、そのアパレル企業さんは

30歳くらいの
デザイナーさんを雇ってみたけど
意思の疎通が図れず

やむなく退職して頂いた
とのことでした。

特に昨今は
クラウドソーシングなど
webで受発注する流れが
一般化してきました。

結果、
ただデザインするだけ、
形にすることにしか目がいかない

状態に陥っているようにも思うのです。

現場を知っていると強い


私自身、

大学時代から町づくりに関わり
熊本に何度も通い

大学卒業後は
福岡の草木染め工房に入り

その後、デザイナーになるべく
京都のパッケージメーカーへ入社。

印刷はもちろんのこと

紙工から和紙作り、
組紐屋さん、内職屋さんなど
色々な工場を見せて頂きました。


そこから独立と共に
地方へ行き

今の場所、
京都・南山城村では

茶農家さん、
しいたけ農家さん、

加工品を作るおばちゃんから
作家さんなど、、、

かなりの職種の方と
お付き合いさせて頂いています。


(こう書くと改めて感謝!)

さらに現場見学だけでなく

イベントを開催して
一般の方に伝えたり

取材してブログに書いたり

実際に手配をして
現場の苦労を感じてきました。


「伝える」と言ってもデザインに限りません。イベントのお手伝いもさせて頂きました。これも伝え方の一つです。

こういう経験は
環境がなければ出来ません。


パソコンに向き合うだけの
PCの世界だけでは
絶対に分からない世界です。

(今はweb上で知識は得られますが

実体験がなければ分からないことが
たくさんあります)



ただ残念ながら

そういう
現場力のあるデザイナー
今後減っていくのだな、と

考えさせられました。


特にこれから
メタバースなどの
別空間が広がるにつれ

リアルはどうなるのだろう、

アバターは体験できるかもしれないけど
それで伝わるのか?

といった新たな疑問も
感じざるおえません。


草鞋作りを教わった時の写真。めちゃくちゃ難しい!これがバーチャルな世界で伝わるのか???

現場を見たくても、見れなくなる日も遠くない

デザイナーの本来の仕事は
「伝えること」
です。

それなのに

お客様が伝えたいことが
伝えられない・・・

そもそも伝えたいことが
分からない・・・



PCやWEBの世界ばかり
見ていたら

そんなズレが生じ始めて
きています。

現場ならではの
肌感覚が無いのです。

お茶を手揉みするための台を和紙で補修する様子。現場に居たからこそ見れたシーンでした。



一方で、

職人や加工技術も
衰退し続けています。



今後、ものづくりの
現場を見たい!
と思っても、

日本にはほとんどいない・・・
中国に行かないと見れない、


なんてことになる可能性は
高いでしょう。


手作り蒟蒻を作るおばあちゃん。機械化しないからこその美味しさがあります。

まずは現場を知ろう!


新人デザイナーさんに
お伝えしたいのは


ぜひ現場を見る、知る、行く
努力をして下さい。

もし出来ない環境であれば

ものづくりの会社に入って、
実際に学ぶのが一番です。


逆に現場でしっかりと
やってきた方にとっては

ものづくりの現場の声が
わかるデザイナーが
今後、差別化される
のでは



新たな見方もできそうです。


デザインとは
「伝わらない」を

「伝わる」に変える
魔法のような技術です。

ぜひそのスキルを
目先の利益だけでなく

社会のために
活かしていきましょう!


これは旅行の写真ですが、窯元見学など現場を見れる機会は探せばいくらでもあります。そして見ただけでなく、ブログでもいいので「アウトプットして伝える」でも、いいと思います。

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