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DeepLが思い通りに翻訳しない!?①余分な改行を取り除こう

DeepL はGoogle翻訳を超える翻訳精度を誇り、あまり手直ししなくとも使える文章を出力してくれますので、情報発信している方、海外の情報を直接入手している方はすでに重宝していると思います。

DeepL 活用まとめシリーズ」では使いこなしのための豆知識を紹介していきます。書きたいネタは結構ありますが、よい例に出会うまでは記事にしにくいため、良い例をまた見つけたときにその2その3と書いていきますね。

その① 余分な改行を取り除いて翻訳精度アップ!

科学論文の多くは小さ目なフォントで
一ページにカラムが2つある形が多く、
情報を少ないページに凝縮することが殆どです。

最近ではウイルスに関する情報を科学論文から取得しようという方が増えているかもしれません。論文ではコピーエディターという編集者が手作業でスペースを挿入したり改行位置を変更したりしています。この余分な改行が翻訳をぶち壊します

Givenで始まる選択されたテキストをここに貼ります。

Given the important role of RBD in initiating the invasion
of SARS-CoV-2 into host cells, it is reasonable to define the
RBD as the most promising target for the development of virus
attachment inhibitors, neutralizing antibodies and vaccines.
Therefore, several studies have suggested the administration
of human recombinant ACE2 (rACE2) protein to block the
RBD, and thereby prevent COVID-19.

人間が読むには読みやすいですが、これを自動翻訳かけてみるとコンピューターは混乱していることがわかります。

RBDがSARS-CoV-2の宿主細胞への侵入を開始する上で重要な役割を担っていることを考慮すると
SARS-CoV-2の宿主細胞への侵入を開始する上でRBDが重要な役割を担っていることを考えると、RBDをウイルス開発の最も有望なターゲットと定義することは妥当なことです。
RBDは、ウイルス付着阻害剤、中和抗体、ワクチン開発の最も有望なターゲットである。
付着阻害剤、中和抗体およびワクチン開発の最も有望なターゲットと定義することは妥当です。
そのため、いくつかの研究により、ヒト遺伝子組換えACE2の投与が示唆されています。
ヒト遺伝子組換えACE2(rACE2)タンパク質を投与することで、RBDを阻害し、C型肝炎を予防することが提案されています。
RBDを阻害し、COVID-19を予防することが提案されています。

なんか変な改行がありますし、文章も重複してたりさっぱりわかりませんね。隠れた改行があったのです。

それでは改行を取り除いてみましょう。

Given the important role of RBD in initiating the invasion of SARS-CoV-2 into host cells, it is reasonable to define the RBD as the most promising target for the development of virus attachment inhibitors, neutralizing antibodies and vaccines. Therefore, several studies have suggested the administration of human recombinant ACE2 (rACE2) protein to block the RBD, and thereby prevent COVID-19.
SARS-CoV-2の宿主細胞への侵入を開始するRBDの重要な役割を考えると、RBDをウイルス付着阻害剤、中和抗体、ワクチン開発の最も有望なターゲットと定義することは合理的である。そこで、いくつかの研究により、ヒト組換えACE2(rACE2)タンパク質を投与してRBDをブロックし、それによってCOVID-19を予防することが提案されています。

だいぶ短くなりましたし、意味も分かるように成りました。違いは改行だけです。


訴訟の文章も同様な問題があります。

Pending before the Court are the three Motions to Dismiss Plaintiff’s Complaint and
Verified Statement of Election Contest filed individually by the Maricopa County Defendants,
Katie Hobbs in her capacity as Secretary of State, and Katie Hobbs in her personal capacity as
Contestee. Plaintiff filed a combined Response to the motions, and those who had moved to
dismiss individually filed replies. The court heard oral argument on the pending motions to dismiss
on December 19, 2022.

当裁判所に係属中のものは、マリコパ郡被告が個別に提出した原告の訴状および検証済み選挙 争議の申し立てを却下するための 3 件の申し立てである。
マリコパ郡の被告が個別に提出した訴状と選挙異議申立書の却下申し立て3件です。
ケイティ・ホッブスは州務長官として、またケイティ・ホッブスは被選挙人として、それぞれ個人的な立場で提出されたものである。
異議申立人 原告は、これらの申し立てに対する回答書を提出し、解任を申し立てた被告も個別に回答書を提出しました。
却下を申し立てた人々は個別に反論を提出しました。裁判所は、保留中の解任申し立てについて口頭弁論を行い、2022 年 12 月 19 日
2022 年 12 月 19 日に行われました。

酷いですね。

同様に改行を修正してみると、以下のように成ります。

Pending before the Court are the three Motions to Dismiss Plaintiff’s Complaint and Verified Statement of Election Contest filed individually by the Maricopa County Defendants, Katie Hobbs in her capacity as Secretary of State, and Katie Hobbs in her personal capacity as Contestee. Plaintiff filed a combined Response to the motions, and those who had moved to dismiss individually filed replies. The court heard oral argument on the pending motions to dismiss on December 19, 2022.

当裁判所に係属中の案件は、マリコパ郡被告、州務長官としてのケイティ・ホッブス、および争議者としてのケイティ・ホッブスが個別に提出した原告の訴状および選挙争議証明書却下の3件の動議である。原告は、これらの申し立てに対し、複合的な返答を提出し、個別に却下を申し立てた者は返答を提出しました。裁判所は、2022年12月19日、係争中の解任動議について口頭弁論を行いました。

だいぶスッキリして、文章も素晴らしくなりました。


オススメのオンラインツールを紹介

ここで、皆さんにオススメのオンラインツールを紹介しましょう。

こちらのブログを下へスクロールしていくと、右側にある自作の便利ツールの部分に「余分なスペースや改行を削除」(ブックマークオススメ)という項目がありますね。ここに飛びます。

するとこんなツールがでてきます。

左側に余分な改行がある文章を貼って、下のボタンを押します。すると結果はここ。の部分に修正された文章が来ますので、クリックするとそれだけでコピーされますのでCtrl+Cとか押す必要はありません。あとはDeepL へいってえいっとやると良いのです。

これは私が論文を読んで自分のメモを作るときに、テキストエディターに英文を貼ると改行の関係で横幅が合わないので読みにくいので作ったのですが、こんな時にまた役に立ちました。ブックマークして使ってください。


#ご乱心