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Porteusのインストール覚え書き。日本語入力まで。xzmパッケージへの変換など。

Porteusは水曜日から月曜日くらいまで色々とインストールと初期設定に格闘したので、次回のために覚え書き。

Porteusは前回説明したとおり超コンパクトなOSで375MBのコアをUSBメディアとかに入れて持ち歩くOS。パーシステンスを設定すれば作業結果がちゃんとセーブされて次回起動する時に戻ってこれるのですが、今どきのLinuxなら普通はLive CDから起動できてパーシステンスを設定可能なのは当たり前ですね。

PorteusのすごいところはHDDにインストールしない前提でつくってあるディストロで、OSのコア部分が小さいのですべてをメモリ上においてディスクIOがないという発想なところ。基本は人のPCでゲストアカウントで調べものしたりという用途を考えているっぽいのでメモリ上にセンシティブな情報とかあるのは気にしないみたいな用途なんだと思うけど、古いPCでサクサク動くOSがほしいという場合にも結構行けそう。

DEで慣れ親しんだLinux MintのCinnamonが使えるのが個人的にはツボったのとsystemdもflatpakもないslackwareのシンプルISベストな感じもいい。無駄な依存性のパッケージとかを勝手にインストールしないから自分で欲しい物だけ選びぬいた環境がほしいんじゃとか硬派な用途にオススメ。

で、前回でUSBのパーティショニングは1GBのFAT32と残り全部はExt4のJournalなしにしたという話をしたので、その後から。

xzmパッケージの導入法

個人的にはBraveとTelegram Desktopと日本語入力出来たらとりあえず使えるという感じなのでそこを目指す。

Braveについてはdebパッケージを右クリックからxzmパッケージに変換を選んで、それをFAT32の/rootがあるパーティションの/proteus/modulesへ放り込むとインスコ完了で次回起動時からも使える。xzmパッケージをダブルクリックしてインスコした時はその時だけでシャットダウンするとなくなる。

Telegram Desktopも公式からLinux用のバイナリ(tarだったかのアーカイブ)をこれまた右クリックからxzmパッケージに変換して同様にmodulesへ放り込む。

日本語入力はとりあえずはnekoさんというコントリビューターが作ったxzmパッケージをmodulesへ放り込むことで可能。

公式フォーラムにあるこのスレの最初の投稿は2017年なんだけど、最初の投稿がずっと更新されていてxzmパッケージ置き場になっている。

ここにあるscim-anthyを入れたら日本語入力できた。Ctrl+Space。

あとは日本語フォント08-IPAfont-00303-noarch-1jay.xzmも有り難く頂いた。

これでTelegram DesktopとかBraveで日本語フォントの表示が大丈夫になったはず。

このnekoさんはPorteusの日本語版も投稿の最初の方に置いてあるのでこちらを最初から導入したら楽かもしれない。


パーシステンスの設定

基本的にはFAT32のパーティションにあるporteus/porteus-v5.0-x86_64.cfgファイルにchangesパラメータを指定してやる。

ここの例でもそうだったんだけど、/mnt/sdb2/changesとなりがちかも。

##Tell porteus where the changes folder is
changes=/mnt/sdb2/changes

USBを母艦のLinuxでフォーマットしているときはsdaとして出てきてたんだけど、同じPCをUSBからPorteusを起動したらsdbになってたのでそういう物なのかも。


keepassxは断念

Braveで各種のオンラインサービスにログインするときにパスワードマネージャーが必要になってくるのでkeepassxかkeepassxcを導入したかったが、debを変換とかslackwaresからバイナリを拾ってくれば可能だが、自分でコンパイルするとなると結構大変そう。

つーか公式ミラーにある05-devel.xzmとglibc-i18n-2.33-x86_64-5.xzmとqt5-base-5.15.3_20220318-x86_64-xfce-cinnamon-openbox-lxde-mate-gnome.xzmとqt5-dev-5.15.3_20220318-x86_64-xfce-cinnamon-openbox-lxde-mate-gnome.xzmでkeepassxはコンパイル出来たのだけど、いざ起動するとプラグインがDISPLAYを見つけられませんとなって失敗。どうやらmonoの環境がいるみたいだが、スリムなOSなのが売りなのにQtとMonoで一気に肥大しそうなのでなんかしょんぼりしてきてやめました。

Pythonでkeepassファイル開けないこともないけどもメモリ上にパスワードが透け透けになるのをどう捉えるかが問題じゃ。

そんな感じでとりあえずはここまでで保留して、MX Linuxに乗り換えてPCを復旧したのでPorteusはまた時間がとれたら遊ぶ。cinnamonでしっくりくるからLive USB環境として1GBしかないような使い道がないUSBメモリにいれて準備しておこうかなという感じ。