「キュロキュロ」を探す日々
母は擬態語をよく使う。肌寒い日に風をよく通すような寒々しい格好をしていれば、「またスラスラした格好して!」と言い、煮物の根菜が固ければ「ごぎごぎしてる」という。出身が東北某県なので、割りに最近まで方言の一種だと思っていたが、どうやら造語らしい。幼い頃からそんな母の言葉を聞いているからなのか、確かに歯応えの良い根菜などを食べるときは「ごぎごぎ」している気がするし、「スラスラ」に至っては肌と衣の間を冷たい風が通り抜けていくような様子が思い浮かぶ。非常に理にかなった擬態語だと思うの