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デザイン事例紹介「高野山有田川流域日本農業遺産推進協議会」看板・ポスター制作

2023年度に高野山有田川流域日本農業遺産推進協議会より委託を受け制作させていただいた農業遺産を紹介する看板とポスターの納品が完了しました!

日本農業遺産とは?

日本農業遺産とは、社会や環境に適応しながら何世代にもわたり継承されてきた独自性のある伝統的な農林水産業と、それに密接に関わって育まれた文化、ランドスケープ及びシースケープ、農業生物多様性などが相互に関連して一体となった、我が国において重要な伝統的農林水産業を営む地域(農林水産業システム)であり、農林水産大臣により認定されます。

農林水産省HP https://www.maff.go.jp/j/nousin/kantai/giahs_1_2.html

私たちしろにしがある和歌山県有田川町においては、2つの日本農業遺産が認定されています。

和歌山県の代名詞でもある有田みかんが関連する 和歌山県有田地域「みかん栽培の礎を築いた有田みかんシステム」【日本農業遺産(R2)】 
今回ご依頼いただいた高野山有田川流域日本農業遺産推進協議会が申請した 和歌山県高野・花園・清水地域「聖地 高野山と有田川上流域を結ぶ持続的農林業システム」【日本農業遺産(R3)】

聖地 高野山と有田川上流域を結ぶ持続的農林業システム

「物資調達が困難な山上の聖地 高野山を支えるとともに、高野山との結びつきのなかで、平地の少なさを乗り越え、暮らしを発展させてきた持続的農林業システム。」
本システムは、100を超える木造寺院を維持してきた「高野六木制度」と、高野山とともに発展してきた花園地域の「傾斜地を利用した仏花栽培」、清水地域の「棚田の畦畔を利用した多様な植物の育成・栽培」による農林業システムです。

度重なる火災に見舞われてきた高野山では、建築用材として有用性の高い6種の針葉樹について、寺院の建築・修繕以外での伐採を禁じるとともに、必要となる樹のみを択伐し、天然下種更新などにより森林を更新する「高野六木制度」を生み出すことで、用材の永続的自給を可能にしました。

有田川と参詣道「有田道」により高野山と繋がる花園・清水地域の人々は、傾斜地や棚田の畦畔において、高野山の需要にも応える多様な農林産物を育成・栽培することで、平地の少なさを乗り越え、暮らし発展させてきました。

農林水産省 詳細ページ https://www.maff.go.jp/j/nousin/kantai/giahs_3_hanazono.html 

今回認定された日本農業遺産「聖地 高野山と有田川上流域を結ぶ持続的農林業システム」は有田川町の清水地域、かつらぎ町の花園地域、高野町高野地域の歴史的なつながり、農産業の基盤を象徴するものとなっています。

制作物

しろにしでは今回日本農業遺産に認定されたことを知ってもらうことや理解を深めていただくため、役場や各所へ掲示するA2サイズのポスターと、あらぎ島展望所に農業遺産を広く知れる看板を設置させていただきました。
ポスターはしろにしの入り口にも掲示しています。
それぞれお近くに来られた際はぜひご覧ください。


あらぎ島展望所へ設置された看板


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