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死ななきゃいい


8月21日(月)

夏休み明け。どうせ起きられぬと昨夜から諦めていた。したがって、9時直前に起床即会社PC立ち上げと決めていた。変にのろのろするより、決め打ちで寝坊したほうが気持ちが良い。仕事も今日はゆるく~と決めていた。思いのほか仕事がなんとかなり、滑り出しはまずまずである。死ななきゃ、いい。

デラウェアを一粒一粒神妙に食べる。これは雑に食べることができない。枝豆は歯で豆を出すことでかろうじて雑に食べることができるが、デラウェアは万人が等しく丁寧にならなければならない。変な食べ物だ。

またざかざか物語を書き、あちこちに提出するやつを再開しようかと考えている。賞にかすったことは一度もない。大して悔しいとも思わない。お題や字数制限があるほうが書いていて楽しいというだけだ。必要最低限で生きているだけでは使いきれない脳の部分を動かしたい。

悲しき報あり。しかし、こればかりは祈るのみである。

嬉しき報あり。遠距離の恋人が私の誕生日に合わせてこちらに来てくれると言う。


8月22日(火)

昨日より1時間早く起きられたのでよし。

土曜日に資格受験の予約をえいやと取る。受けなければどうにもならない。ついでに前回の試験結果を確認すると、あと40点足りなかったようだ。


8月23日(水)

夕張メロン味のグミを食べた。HORIの夕張メロンゼリーの味がした。おいしいので、他のメロン味のグミと食べ比べてみたいと思った。今日はあいにく他のメロングミを見つけることはできなかった。(スイカグミはあった。)代わりにMOWのマスクメロン味を買った。レモンミルクラテなるものが飲料コーナーにあったため、最近ラテに凝っている母に連絡しておいた。もう飲んだと言う。だんだんHORIの夕張メロンゼリーが食べたくなってきた。

スーパーに向かっていると雨が降ってきた。傘を差さなくても問題ない程度だったが、ちょうど寄ろうと思っていたし、古本屋にしっかり寄り道した。初めてレコードを1枚1枚確かめた。あるアーティストのレコードがあれば手に入れておいてほしい、と母から頼まれている。あいにく今日見た籠の中に目当てのレコードはなかった。でも、品揃え的にはいい線いってる。古本屋を出ると雨はすっかり上がっていた。

スーパーの牛乳コーナーでおじさんが賞味期限を吟味するそぶりを見せたので、私は横から迷うことなく手前のもの、すなわち最も賞味期限が近いものをガッとつかんだ。


8月24日(木)

朝一で母より我々姉弟に向けて「祖父母へ熱中症予防を呼びかけよ」との通達あり。弟が速やかに任務を遂行したため、私は2時間後に呼びかけをおこなった。対策されたかどうかはわからないが、少なくとも今日は生き延びたようだ。

地元で買ったハスカップジャムを開けた。ジャムというよりソースに近い。パンに垂らして食べた。すっぱい。容赦ない。必要最低限の砂糖だ。おいしい。

仕事で使っているマウスがいよいよ使いづらくなってきた。シングルクリックがダブルクリックになったり、ドラッグがうまくできなかったりする。8年くらい使っているマウスだから、大往生であろう。必ず土曜日に新しいマウスを買うと決意している。

1時間半ほど時間を無駄にしたが、まあ、そういうこともあるよね~


8月25日(金)

窓を開けようとしたらセミが張りついていてびっっっくりした。網戸の向こう側とはいえキモい。セミはすごく嫌だ。でかいし、鳴くし、よろよろ飛ぶし、生きてんのに転がってるし、見た目キモいし。マジで嫌だ。一度は窓を開けるのをやめたが、なぜセミによって私の快適な生活を阻害されなければならないのだ? と腹が立ってきたため、窓を開け、網戸をビンと弾き、セミを追い払った。飛ぶさまもマジキモかった。朝からえらい目に遭った。

バスマットとバスタオルを洗濯して外に干した。バリっと乾いていい感じだ。

近くの映画館の、観たい映画のスケジュールを確認したら、昼間は1回しか上映していなくて焦った。つ、つい2週間前に封切りになったばかりなのに、そ、そんな。でも、もうそういうものなのかもしれない。日曜日に行くことにした。

キャベツの味噌汁を作った。キャベツのじゃくじゃくした食感を期待して作り、見事じゃくじゃくしたキャベツを食べることができたため、ハピネスだった。私にとってハピネスとは小さな幸せみたいな気持ちです。語感が。


8月26日(土)

婦人科定期検診。内診されながら診察を受け、それは兼ねないほうがいいと思う。採血してくださったかたのネイルが綺麗で、ちょっと盛り上がった。アルコールで爪が荒れるから、ネイルをしていたほうがいいそうだ。

資格試験受験。正式な結果は後日だが、点数的にはどうやら合格したようだ。わーい!!!

パック寿司っておいしくないな。

今度母と推し活することになった。母の推し活に付き合う程度に考えていたが、どうやら私も全力で推し活せねばならぬようで、したがって私は推しを作らねばならない。推し活とオタ活の違いを調べたところ、
推し活→対象を応援する
オタ活→対象を楽しんだり、イベントに参加する
というような雰囲気であるらしい。「応援」というところが鍵のようだ。となると太宰治は推しにはしがたい。死んでるし。そもそも対象を好きなることはあっても、応援しようと思ったことはない。応援……いや、ある、ありました、金子誠と武田勝と武田久と鶴岡慎也を応援していました。中でも私にとってのヒーロー、金子誠を推しとしよう。生きてるし。割り当てられた色もあるし。今、母の許可も得ました。この話はおしまい。定義の確認と思考の整理は大事だ。


8月27日(日)

やりたいこととやらなければならないことがいろいろあって、なんにもしたくなかった。とりあえず今日観に行く予定の映画のチケットを取ろうとオンライン決済画面まで辿り着いて、やめた。ベッドに横たわってよくよく考えてみると、どうも映画を観に行く予定以外は乗り気であることがわかった。わかった、映画はやめよう、と言うと、途端に私は元気になって、予定になかったシンク掃除を始めた。

隣駅に買い物に行ったが、目当ての物は売っていなかった。何もなしで帰るのも癪だったので、ダメもとでカラオケに行ってみた。スカスカだったようで、レジから最も近い1番の部屋を与えられてしまった。人生2度目の1人カラオケである。初めての1人カラオケが全然楽しくなくて、それから来ていなかった。でも、やれる。今の私ならやれます! やれた。安全地帯の本人映像にときめいて、初めてDAMに感謝した。有名なアーティストを好きになるとこのような恩恵があるのか。知らなかった。

夜に大河ドラマを観て思い出した。映画を観に行くのが面倒だったわけではない。今の私には長時間の映像作品への耐衝撃が足りない。

夜が涼しい。『こころ』を読む前に夏が終わってしまう。





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