JISめっき釘のお勧め

 通常の木造住宅の場合、在来工法はN釘、ツーバイフォーはCN釘を使います。どちらも鉄でできていてある程度太めで耐久性はあるのですが、どちらも鉄です。長期間経つと錆が出るのは仕方がありません。耐震診断に行って、腐食している鉄釘をいっぱい見かけました。指で簡単に折れるくらい腐食しているものも多かったです。

国土交通省の公共建築木造工事仕様書(H25~)において、釘はJIS A 5508(くぎ)により、材質は表面処理された鉄又はステンレス鋼とする、と定められ、釘の耐久性も指示されるようになりました。更に平成30年3月の告示1100号の改正時、木造の高倍率耐力壁の仕様が追加され、技術的助言において、N釘とめっき処理を施したNZ釘(亜鉛めっき鉄丸釘)は同等として取り扱う事が認められました。釘はせん断力を活かして耐力壁にするため、表面の加工が違えば、性能が大幅に変わる可能性があるので、一概にメッキしたほうが良いよとは言えない時代がありましたが、このような国の方針は、当然実験などした結果であるといえ、堂々とめっき鉄丸釘(JISめっき釘 NZ)を使う事ができます。これで構造用合板に打ち込む釘の耐久性について、大幅に改善されると思われます。

耐久性を気にする方は、ぜひNZ釘を検討して見てください。ツーバイフォー用のCNZ釘もあります。

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