2025年の改正建築基準法のN値計算法 その4 計算の実際 平屋の場合2025
↑その1から読みたい方はこちら
では、2025年改正の場合はどうか?やってみましょう。
要注意 11月下旬に、修正が入り2.7m以上でも大丈夫なケースが出てきました。ICBAの正誤表によると、3.2m超は補正が必要で、3.2m以下は不要だそうです。その正誤表に則って記事を書き直しています。
前回、
N=A1×B1-Lより、出隅の柱は
N=2.5×0.8ー0.4=1.6
その他の柱(耐力壁の隣が開口)は
N=2.5×0.5ー0.6=0.65
耐力壁が両方にない柱は
N=0×0.5-0.6=-0.6
という結果を、2階の横架材間高さを3.3m(補正が必要な3.2m超)として計算してみると(小数点第2位切り捨て)
N=(2.5×0.8ー0.4)×3.3÷2.7=1.95
N=(2.5×0.5ー0.6)×3.3÷2.7=0.79
N=(0×0.5-0.6)×3.3÷2.7=-0.73
となります。耐力壁のないものは議論しませんが、上の2つはN値が大きくなっています。N値が大きくなるということは、引き抜き力が大きくなり、必要金物が大きくなるということです。最近では天井高を広げて開放的にするデザインが当たり前のように出てきていますから、影響は大きいかと思います。階高設定は最後にいじることが多いので、
・最初はかなり大きめの横架材天端間高さを設定して計算する。
・出力のときもある程度大きくし、計画変更などに備える
などの対応が必要かもしれません。
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