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木造構造設計のお約束 その1

 木造を専門にやっている方なら当たり前のルールも、それ以外からみれば、「何それ??」です。特に法令にもないルールがいっぱいあります。施工上の問題から慣習上の問題、そして通達などのルールなど・・・。

 まず筋かいは900㎜以上の幅が必要です。890㎜も不可です。浴室の入口などで900取れそうで取れない部分などありますので注意が必要です。入隅があるサッシの逆側も詰めなければならないことがあり、以外とギリギリ確保できないことは多いです。また高さが高ければ効果が薄くなるので、幅の3.5倍までとなっています。つまり900㎜で確保出来る最大構造階高(横架材上端距離)は3.15mとなります。

 構造用合板など面材は600mm以上となっております。筋かいと同じように高さも決められていて、幅の5倍以下となっています。また連続している場合は910から連続して455が取り付いている場合などは、計算に含めてよいのが筋かいとの違いでしょう。ただし面材でも、大臣認定などは特定の条件が定められているので注意が必要です。

 梁の卍組禁止も有名です。施工できないが設計図面上は簡単に実現できるので注意が必要です。一見、卍組風だが、施工できるものもあります。よく注意して梁伏図を書く必要があります。構造計算ソフトでは卍組チェックがないものも多いので、自分で気をつける必要があります。

 木構造をマスターするには、このようなルールも覚える必要があるのが面倒ですね。

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