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木造構造計算をマスターするために最初に揃える本 3冊

 構造計算ソフトをいきなり買っても、使えません。CADライクだ、初心者向けだいっても無理です。なのできちんとした勉強が必要です。もちろん最初はすべてを把握する必要はないと思います。

 そこで必須な書籍を紹介します。

「木造軸組構法住宅の許容応力度設計 2017年版」
 住宅向けの木造構造計算は、日本住宅・木材技術センターの、この本がバイブル的存在です(通称グレー本)。市販されている構造計算ソフトも基本的にこの本に準拠して作られています。また役所等の審査もそうです。難解な本ですが、必ず持っておきましょう。というのは指摘内容でこの本の~ページを参照と書かれることがあるからです。一通り目を通し、原則やルールなどを覚えて、あとは必要に応じて読めば良いと思います。

「演習で学ぶ 入門 木造の許容応力度出来産ワークブック(2020年版)」
 上記、グレー本の内容をマスターするために、ワークブック形式になっている本です。重要な部分の解説及び演習がついているので、グレー本とセットに購入して、この本をベースに勉強をすることをお勧めします。

 木造の基本が分かっている人は、上記2冊で十分です。あれこれ手を出すよりも、演習でじっくり取り組んだ方が好結果な確率が高くなります。

 木造自体、それほど慣れていない、仕組みがそもそも分かっていない人は、計算をマスターしただけでは、実務では通用しません。そのような方は、上記を読む前に以下の本を読んでおくと良いでしょう。

「新装版 安全な構造の伏図の描き方」
 伏図の描き方の基本的なことを、豊富な図で解説しています。伏図の描き方がわからない方は、構造計算ソフトに入れても変な感じになります。まずはこの本でじっくり勉強しましょう。

 これでもイメージがつかない、という方は、もっと簡単な学校の教科書レベルや2級建築士レベルの本を読んでから上記に取り組むと良いでしょう。私のように学歴がなく他の分野から来た人間は、いきなり専門書を読んでも面食らうだけ、ということが少なくありません。幸い、構造計算をマスターするために必要な木造の知識はそれほど多くありません。基本がわかっていれば十分です。これから始めようと思う方は、とりあえず最低上記を揃えてみてはいかがでしょうか?

  

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