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サーキュラーエコノミーとは?

サーキュラーエコノミー(Circular Economy)=『循環型経済』
これまで経済活動の中で廃棄されていた製品や原材料等を「資源」と考え、リサイクル・再利用などで活用し、資源を循環させる新しい経済システム。
世界的な人口増加と経済成長を背景に、大量生産と大量消費が繰り返される中で、処理しきれなくなった大量の廃棄物が自然環境を汚染し、生態系にも甚大な被害を与えている。また、資源や自然エネルギーにも限りがあるなかで、地球環境を守りながら経済を持続してくためには、循環型の経済システムに変えていく必要がある。
⇒ SDGsの17の目標のいくつかの目標にも合致している。今までの環境破壊を無視した経済合理性ではなく、地球環境を守りながら発展する新しい経済合理性として、サーキュラーエコノミーの理念が重要になってくるのではないか。
サーキュラーエコノミーでは、消費された製品を資源としてリサイクルする。その循環は「資源の抽出⇒製造⇒消費⇒リサイクル・再利用(=資源の抽出)⇒製造」となる。製造の段階からリサイクルや再利用がしやすい設計にすることで、廃棄物を最小限に抑え、新しい資源の利用も最小限にすることができる。
サーキュラーエコノミーに対して、従来の経済システムのことをリニアエコノミー(linear Economy)=『直線型経済』という。リニアエコノミーは「資源の抽出⇒製造⇒消費⇒廃棄」という一方向のみの流れで、最終的に大量の廃棄物を生み出してしまう。

サーキュラーエコノミーの3原則

国際的なサーキュラーエコノミー推進団体であるエレン・マッカーシー財団が「サーキュラーエコノミーの3原則」として、下記の内容を示している。
1 廃棄物と汚染を生み出さないデザイン(設計)を行う
2 製品と原料を使い続ける
3 自然システムを再生する

サーキュラーエコノミーと3Rの違い

Reduce(リデュース)・Reuse(リユース)・Recycle(リサイクル)の頭文字をとって3Rと呼ばれている。
○リデュース ゴミの発生を抑制した製品づくりをする
○リユース 同じものを繰り返し利用する。
○リサイクル 廃棄物を資源として再活用する。
サーキュラーエコノミーと似ているが、3Rでは廃棄物をできるだけ出さないようにしたり、再活用するが、少なからず廃棄物が出ることが前提となっている。
これに対して、サーキュラーエコノミーでは、「そもそも廃棄物と汚染を発生させない」という考えが軸になっている。製品をつくるときから再利用やリサイクルがしやすい設計にすることや、製品寿命を伸ばすためのメンテナンス、リースやシェアリングによる利用効率の向上なども重視される。


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