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お尻を出した子一等賞

私の体感での話だけれど、
「仕事ができる人」って言われる人種、8割くらいは「確かに平均より器用だが、何よりおいしいトコだけかっさらうのが上手なだけで他人に尻拭かせてやっと成功してる人」じゃないですか?(具体的な偏見)

奴らは自分や相手に都合の良いことばかり言って、仕事を掴んでドヤっていく。
掴んだ仕事は上澄みだけ整え、あとは他者に丸投げ。
ビジネスは美味い話ばかりではない。あらかじめメリットとデメリットをバランスよく伝えておけば苦労しないのに、メリットばかり伝えてしまうと、後出しでデメリットの補足をするという高難易度な手間が発生する(そんなことなら商談テーブルに着かなかった!と揉めやすい。黙って進めることもできるが、後から炎上間違いなし)
引き継いでからデメリットも含めた全貌を伝えて、成約したら最初にタッチした人の手柄。失注したら引き継いだ人のしくじり。成約しても後に燃えれば、引き継いだ人の責任。

尻を出した子一等賞、
そういうことなのだ。

出したモン勝ち。
人間っていいな!

出した尻は自分で拭くのが道徳なわけだけれど、罪悪感を感じない背徳的な人が甘い汁を吸えるのが世の常なのである。

やっていいなら私もやりたいよ。いやそうでもないな。心が育まれているいない以前に、「仕事はできるけど……ねぇ……?」と周りからヒソヒソされてまで仕事したいと思わない。「変わった人だけど害がないから放っとこ」のポジションが欲しくて必死になってんだこっちは。

まあ、そういう存在がいるのは百歩譲って仕方がないとして、気に入らないのが、そういう人が淘汰されない現実。

そして、そういう人の尻を上手に拭ける(火消しができる)人材が上がってくると積極的に人身御供として消費されること。

そして、私が生まれながらのトイレットペーパーであることが気に入らない。


コミュニティの中でじっと黙って空気に徹することが一番なのに、周りがもっとだんまり上級者だったり荷が重そうな人たちだとアアアアア!!!!!!てなりながら根負けして動いてしまう。

アアアアア!!!!!!!!!!

一度でも誰かの尻を拭いてしまうと、もうダメなのに、それがわかっていながら、拭いてしまう。生まれながらのトイペだから……。

役職がトイペだとバレてしまった後は、 誰がやっても最後は終わるんだから誰かがやってくれ………………と黙っていると「どうして黙ってるんですか?」って視線が集まるようになる。もうダメなのよ。

「役職:トイペ」として定着すると、尻を出したがる人以外の尻も拭きがちになる。なぜか。
そこにトイペがあればそりゃ使うよね。トイペもトイペだから拭いちゃうんだろうな。


トイペだしな……。


私の場合、自分にトイペ適性があるという事実はうんざりするほど嫌なのだが、誰かの尻を拭くのが嫌かというと、わりとそうでもない。
自分の適性を役立てられて、誰かしらにポジティブに評価してもらえるなら、なんだかんだ嬉しいものなのである。
そういう感情があるから余計ていねいに拭いてしまう。これぞトイペ適性。

もうこのバランス感がすでに都合の良い女。

どうか私が後悔しないよう、どんどん都合良く使って「いてくれて助かった〜」とニコニコしてくれ。裏では好きなだけ八方美人とかぶりっことか言ってくれていいから(被害妄想)


いや日記にしたいのはそこじゃないんだ。


私がこのごろ思うのは、「確かに平均より器用だが、何よりおいしいトコだけかっさらうのが上手なだけで他人に尻拭かせてやっと成功してる人」への切実な要望。


自分のことを有能だと思っているのなら、ちゃんと拭きたくなる尻にしてくれ。


ギブアンドテイク。
気持ち良く拭ける尻がいい。
最善のコンディションでベルト締められるようにするからよ…。

雑な尻を寄越すな。


たのむぞ。