連休をテーマにした掌握小説をつくってみた

バケーション


午後18時、アパートに帰宅する  
着ていた白いカーディガンを脱ぎ、ハンガーに掛け、消臭スプレーを吹きかけてからラックにかける

ラックには普段外出時に着る服がかけてある白、黒、グレーのモノトーンカラーの服。落ち着いたベージュ、茶、紺。淡いピンク、水色の服…

外出時は、無難、定番、正統派のイメージになるように、シャツ、上着、パンツないしスカート、靴を組み合わせている

私は部屋着に着替えた
ロングTシャツとパンツ
こちらは何のイメージも呼び起こさないような色の組み合わせの服だ

明日からは連休で、観光地に行く
旅行の準備をしなければと思い、
窮屈なクローゼットから服を取り出す

赤、青、緑の複雑な柄が入ったワンピース
バナナみたいな色のトップス
ターコイズグリーンのパンツ
その他普段は着ない色の服をキャリーケースに詰め込んだ

明日から数日間は、この開放的な色の服を身に纏って、誰も、何も、気にせず過ごそう
食べたいものを食べ、行きたい所に行こう

私は久しぶりに心に活力が湧いてくるのを感じていた





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