2024/7/23-2024/7/29

その日の印象に残った曲と共に、短い日記を書いています。曲の考察記事ではありません。

7/23　チャットモンチー「やさしさ」

　勉強会の2日め。
　参加者も講師もみな優しい。帰り際に話しかけてくれた人も、また会おうねと言ってくれる。同じ切り口で勉強をしているひとがそんなに多くないから、共に学ぼうという風土がある。「あなたは語り口がやさしくて、あなたと話すと安心する」とまで言ってもらえる。あたたかな言葉のシャワーをもらう。分野の達人たちに囲まれて、到底至らない自分の技術の無さに呆然とする。
　ひと疲れと暑さで、すっかりベロベロになってしまった。誘いを断って、遠回りして帰る。乗り換えの駅で迷子になった上に、帰りの電車でひとり反省会を始めてしまった。激烈に落ち込んだので、晩御飯を買って帰ることにする。

7/24　BIGMAMA「神様も言う通りに」

　昨日一昨日で久しぶりにたくさんの人と会ったので、くたびれた。久々に誰もいない家で、空っぽの午後を過ごす。今の自分に足りないのは、コミュ力、学力、辛抱強さ、気配り、どん欲に学ぶ姿勢…。たくさん思いつくけれど、今一番必要なのは自分に優しくすることだと気づく。他人にばかり目を向けている。空調の効いた部屋で、まどろんで過ごす。
　家族と鰻パーティーをした。中国産と国産を買って、分けて食べる。どちらも美味しい。よく食べて、そのまま寝落ちする。
　私が必要としているのは、こういうなんでもない時間だ。

7/25　モノンクル「Singing in the rain」

　朝の予報では無かった雨雲が、夕方に発生している。洗濯物を干しっぱなしで外出しづらいなぁと困惑する。一方で、雨にあたるかあたらないかのスリルを楽しんでいる自分もいる。

7/26　XG「SOMETHING AIN'T RIGHT」

　久しぶりにCD屋さんへ行く。平日の真昼の店内は、殺伐としている。どの棚にも3人くらいのひとがいて、誰もが忙しなくCDを手に取っている。今日セールの日だっけ…？と思って店内を見渡すけれど、そういったアナウンスはない。「もののけ姫」が爆音で流れるなか、人々は必死にCDを手に取り続ける。静かに熱狂するひとと同じ熱量でいられない私は、退店する。

7/27　ピーズ「グライダー」

　Amazonのフジロックの配信とYouTubeのアジゴシ配信が重なって、やたら忙しい夜だった。18時からのフジロックは、NONAMEを見たけれど、くるりも見たかった。番組の合間に、買ってきた惣菜を慌てて温める。
　20時からのKID FRESINOもSamphaも見たかったけど、アジゴシ配信はいつも面白いから、そちらを見ることにした。普段は1日1缶を目安にしている缶ビールを、余裕で2缶あける。
　21時過ぎからのTHE YUSSEF DAYES EXPERIENCEは、ドラムのユセフとパーカスの方の音のおしゃべりが楽しそうだった。どんな言葉を重ねるより、音を通じた饒舌な会話がうらやましくなった。そのひと同士でしかわからない言葉って、何より楽しいよね。そんなことを、最近家族と話したのを思い出した。

7/28　toe「レイテストナンバー」

　フジロックの中継を、引き続きみる。金土日で、結構ライブを観た。iri、Awich、上原ひろみ Hiromi's Sonicwonder、THE KILLERS、NONAME、THE YUSSEF DAYES EXPERIENCE、toe。普段いくライブでは、このラインナップは見られない。配信してくれて、本当にありがたい。
　toeを観ながら、LINE keepの整理をする。退職した職場のメンバーとの写真、ともだちと入ったスタジオで録音したカバー曲、イルミネーションの写真が出てくる。コロナ前は、意外と青春してたんだなと気づく。
　故人のボイスメモが出てくる。再生ボタンを押したら、故人の声が流れてきた。もう一生、故人と話もできないし、新しい声を聞けないんだなと思うと泣けてきた。
　その時にちょうど配信されていたのが「レイテストナンバー」だった。どこにもいけなかった心を音で揺さぶってくれて、泣かせてくれてありがとう。

7/29　GO!GO!7188「考え事」

　髪をセルフカットする。バリカンで横の毛を刈り上げて、前髪を切る。いつもお願いしている美容師さんは人気者だ。次の予約まで、いつも80日くらいあいてしまうので、セルフメンテが欠かせない。すきバサミで切った前髪がスダレみたいになってしまった。シースルーバングを諦めて、オン眉にする。
　暑さを避けて、早めの時間に外出した。が、既に暑い。暑すぎる。暑い時間が長すぎて、日中ロクに歩き回れない。コンクリートの照り返しが、特にきつい。アームカバーをしたら、少しはマシになるだろうか。
　今日の午後は、風が強かった。生きた心地がした。