#7 時間が解決してくれるのを待とう
ネガティブな波に飲み込まれると、あらゆることへのアプローチを自らの手で複雑にしてしまうようだ。
「そのまま真っ直ぐ前に進んでスイカを割ってください」と棒だけ手渡されたのに、勝手に自分で目を瞑り、渡された棒に額を押し当ててフォーメーションローリングしてしまうのである。
それで前後不覚のままフラフラになって進み、「いくら棒を振りおろしてもスイカが割れない」と騒ぎたてるのだから、周りは迷惑千万である。
なんて風に最近の自分のことを考察しながら、日曜日の西武池袋線に乗った。
朝令暮改の心もよう
残念ながら心の状態は一進一退のようで、昨夜は再び頭が洗えなくなった。
今や自分的には「頭のベトベト度」がうつのバロメーターになっているのだが、対外的にはしれっと「濡れ髪大人ヘアスタイル」を装っている。
🚃 🚃 🚃
(それぞれから仕事をもらっている)中国と日本の会社の社長に呼び出され飯田橋に行ってみると、新しく事業提携するので、中心となって編集を担当して欲しいという話だった。
理想的な療養は休息だということは重々承知していながらも、あまりイジイジしていると誰からもお声がかからなくなってしまう不安がある。
とりあえずは前向きに検討するということで話を終えた。
時間が解決してくれる…はず
帰り道、ふとこさん(母)にひな祭りのケーキを買って帰った。
ふとこさんは甘いものが大好きで、故にとても太っている。
子どものように喜んで食べるふとこさんの姿を見て、激混みの西武デパ地下に寄ってよかったと思った。
ケーキと言えば、かつて子どもだった私は、ケーキの上の砂糖菓子が可哀想で食べられず、しばらく部屋に飾ってから穴を掘って庭に埋めていた。
動植物が好きで、月や星に祈り、季節の風の匂いに涙するような子どもだった。
今は、ケーキの上の砂糖菓子は、単に味がうまくないので食べない。
果たして繊細さが時と共に失われてゆくものだとしたら、この現状というのも、時間がゆっくり解決してくれるのかもしれないなぁとは思う。
つづく
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